9.自律神経による白血球の調節

自律神経による白血球の調節

<9>未来型の胃学と新しい可能性

自律神経による白血球の調節

安保徹

多くの病気の原因を知るために、それぞれの研究者がたゆまぬ努力を続けていますが、分析的思考を続けている限り永遠にその目的にたどり着くことはあり得ないと思います。

しかし、たった一つ「自律神経による白血球の調節」の法則を導入するだけで多くの病気の発症メカニズムを明らかにできるのです。迷路に入った現代医学を立て直すのは本当は簡単な事なのです。この法則の原型は元東北大学講師の斉藤晃氏によって明らかにされたものです。

しかし、この原理は東北大学医学部の学術雑誌である「東北医学雑誌」や「The Tohoku Journal of Expermental Medicine」に和文や英文で多数発表されているのですが、医学会に広まるということは無かったのです。時代が早すぎたことや、内容の理解が難しかったというのが、その理由だと考えられます。私は医学部の学生の5年生の時、直接講義を受ける機会があって、この理論を知りました。1970年だったと思います。斉藤先生が63歳の退官間際の年だったことを後でしりました。斉藤先生は73歳でこの世を去っています。深い感動を受けて、講義の後に斉藤先生の学術論文を読み込んだことをおぼえています。「この理論を発展させるには免疫学などの新しい知識が必要だ」と感じたように思います。

その後、卒業して内科研修(2年間)や免疫学の基礎研究に入りましたが、頭の片隅に斉藤理論が残っていました。そこて再び、斉藤理論がよみがえったのは1996年の福田稔先生(現在2008年で68歳)との出会いでした。

「天気の変化で虫垂炎の病態が変わる」というテーマを私のところに持ちこみ、「その謎が解けないか」と質問してきたからです。これは斉藤理論で簡単に解決できると直感して、その後の進展につながったわけです。

 

白血球膜上の自律神経レセプター

斉藤理論によって、交感神経刺激で顆粒球の数が増加し、副交感神経刺激でリンパ球の数が増加することが明らかになっていたので、1996年に入ってから行った実験があります。顆粒球の膜上にアドレナリン受容体があります。顆粒球の膜上にアセチルコリン受容体を検出する実験です。 all or nothing”というわけではありませんが、顆粒球にはアドレナリン受容体が多く発現されていて、リンパ球にはアセチルコリン受容体が多く発現されていることが明らかにできました。

つまり、他の体細胞と同様に、白血球も自律神経刺激を受け止めるレセプターを保有し、自律神経支配下にあるということです。

これらの基礎的実験と並行して行った実験が、福田稔先生の疑問にこたえるための実験でした。白血球の分布を長期に調べて気圧の変化と対応させてみるものです。自分の血液を週2回採決して3カ月間調べたものです。その結果、高気圧の時には顆粒球の割合が増し、低気圧の時にはリンパ球の割合が増加することがわかりました。高気圧は冷たい濃い空気で晴れるわけですが、濃い酸素を吸って頻脈(交感神経優位)が来ていることもわかりました。逆に、低気圧は暖かい空気で上昇気流が出て曇りや雨になるわけですが、この時薄い酸素を吸って除脈(副交感神経優位)が来ていました。

このような自然現象によっても自律神経を介して白血球の分布が変化を起こしていたわけです。この法則を用いることによって福田先生の持ち込んだ疑問にも容易に答えが出せました。つまり、高気圧でお天気の良い時には、虫垂炎の患者が顆粒球増多を起こし重症化しやすいわけです。顆粒球が過剰になって壊疽生の炎症になるのでしょう。逆に、低気圧の時は軽症のカタール性鼻炎症で終わるというわけです。

 

顆粒球増多と組織破壊の病気

医師も一般の人も、細菌の感染があると顆粒球が増加するので、白血球検査が診断に使われているということは知っていると思います。顆粒球は細菌を処理して化膿性の炎症を起こして治癒に導く力を持っています。しかし、しかし、顆粒球は感染が無くても、交感神経緊張のみで増加を示すという知見は極めて大切なことを含んでいたわけです。

一つは、生き方の無理が続くと顆粒球が増加し、逆にリンパ球は減少するわけです。このような多少の変動は特に病気とつながるわけではないのですが、この反応が過剰になると組織破壊の病気に進むのです。つらいストレスによって突発性難聴になったり、びらん性の胃炎になるメカニズムが容易に見えてくるということです。

顆粒球は骨髄でつくられて末梢血に出て、常在菌の棲み付いている消化管の粘膜に押しかけるようになります。顆粒球の増加のレベルが高い場所でも炎症を起こしてくるわけです。内耳で炎症が起これば突発性難聴になりすまし、胃粘膜炎症が起こるとびらん性の胃炎になるわけです。

歯科の領域では、歯周病が原因不明だとか感染症だとかと扱われていて、確実な治癒を行えないでいます。このようなありふれた病気も交感神経刺激による顆粒球増多によって起こるのだとすれば、メカニズムの納得がゆき、治療も確実に行えるわけです。

きっかけになる原因は長時間労働がほとんどでしょう。

お年寄りの場合は多くの薬を服用していて起こることがおおいのです。生き方や習慣を改め、交感神経緊張から逃れることで病気は治ります。顆粒球を刺激して炎症を増幅させるのは常在菌ですから常在菌も多少の関わりはあるのですが、本質ではないということです。感染症と考える理由も少しあるのですが、診断から言うと100点満点の30点とおうところでしょう。

女性の場合は、顆粒球増多が子宮内膜症、卵管炎、卵巣のう腫などの病気を引き起こしています。いずれの病気も原因不明を引き起こしています。いずれの病気も原因不明とされてきましたが、生き方の無理が発症の原因になっています。夜勤などのからだに負担のかかる生き方をまじめにやり過ぎていないかに注意する必要があります。顆粒球が増えすぎた時は、普段ほとんど常在菌のいないような場所でも炎症を起こしてくるのです。

急性膵炎慢性膵炎なども、生き方の無理やストレスが原因となって起こっている病気です。水炎は痛み止めが使用されることが多いのですがこれも悪化の原因になります。痛み止めはプロスタグランジンの産生を阻害する消炎鎮痛剤なので、血管収縮や血流障害などの交感神経を起こしてきます。脈拍上昇や血圧上昇や不眠も合併してきます。

顆粒球増多の時は、逆に副交感神経支配下にあるリンパ球が減少する流れを伴います。このため免疫抑制状態になり、潜伏していたウイルス群があばれ出すという病態も出現してきます。それが口唇ヘルペス、帯状疱疹、いぼ、子宮筋腫などです。免疫系がしっかりしていると抑え込めるウイルスも病気をつくってくるわけです。

これを治すためには、からだに負担のかかる生き方をやめ、身体を温めて血行をよくすれば良いわけです。C型肝炎が今問題になていますが、同じ考え方が必要です。からだを温めて免疫力を上昇させればC型肝炎ウイルスの働きを抑え込むことができます。インターフェロン治療は強い骨髄抑制作用があるので多くの場合、治療はマイナスになります。

顆粒球増多と免疫抑制をつくる交感神経緊張を知ると、多くの組織破壊の病気とウイルスの日和見感染の病気の謎が解けてきます。この概念を知らずして、新しい医学の扉を開くことができないでしょう。簡単な法則の中に大きな真理が隠されていたのです。

 

アレルギー疾患の成り立ち

20年前の日本にはあまり患者が多くなく、近年爆発的に多くなったのがアレルギー疾患です。子供のアトピー性皮膚炎や気管支喘息、大人の花粉症や通年性アレルギーです。化学物質過敏症や薬物アレルギーの患者も増加しています。時代と共に患者数が増加していることが、病気の成り立ちのメカニズムを知る手がかりになります。

アレルギー疾患はリンパ球過剰から始まり、色々な異物に対して過敏になって発症する疾患です。リンパ球の数や働きが副交感神経支配下にあることを考えると、現在の日本の子供も大人も、リンパ球をからだの中で増加させる生き方になっているということに考えをめぐらす必要があるのです。食べ物の豊かさと運動不足です。

50年前の日本の子供たちの置かれている状況を思いだすと、ひもじさ、寒さがありました。しかし、この状況下で元気に外で遊び回ってもいたわけです。ひもじさも寒さも運動も、からだを交感神経優位にする生き方なのです。これはリンパ球が過剰になるという(現代の子供の)流れの逆で、リンパ球減少と顆粒球増多をつくる生き方です。このように過去と現在では、日本の子供達のおかれている状況はまったく正反対なのです。

甘い物の取り過ぎ、運動不足がいつもついてまわるのが現在の子供達で、ここにアレルギー疾患がまん延する原因があるわけです。人間の一生の中で、リンパ球が多い時期が乳児から15才くらいまでです(図)

アレルギー疾患はこの時期に集中して起こり、高校生くらいになると自然消滅することが多いのです。しかし、ステロイドの治療などに突入すると自然治癒は起こらなくなるでしょう。

アレルギー体質は遺伝的要因だけではなく、時代の変化によってもたらせる要因によっても決定されていることを知りましょう。こういう考えがないと、いつまでも病気の原因を不明として対症療法を行う流れから脱却できません。病気は生き方の偏りを私達に教えてくれる大切なシグナルの意味を持っている訳です。特に、アトピー性皮膚炎や気管支喘息は、子供も親も協力して生き方の改善に努力しなければなりません。

甘い物の取り過ぎ、運動不足の他、リンパ球をふやす刺激として炭酸ガス(CO2がありますビールでもコーラーやサイダーでも炭酸ガスが入れられていますが、からだを刺激して副交感神経優位にします。炭酸ガスは自動車の排気ガスにもありますから、都会の子供がアレルギー体質になる流れも助長しています。逆に、プラスの作用として炭酸泉があります。血管を開いて入浴効果を高める力も持っているからです。

このようにして、副交感神経優位の生き方が続くとアレルギー体質が完成するわけですから、いつも反応する抗原の方にだけ目を向けていては病気を治すことはできません。体質を改善して根本的に治し、どの抗原に出合っても、大丈夫という状態をつくる必要があるのです。反応する抗原を避ける努力ばかりしていると疲れ果ててしまいます。

このようにして、白血球の分布が自律神経の調節下にあることを知ると、ほとんどの病気の原因が見えてきます。このような大切な法則を導入せずに医学が進んでいてはいつまでたっても、現状から逃れることはできないでしょう。

斉藤先生や福田稔先生によって開拓された「自律神経による白血球の調節」の概念を広く知ってもらいたいと思います。

 

管理者からの一言

病気の原因は、細菌やウイルスである、という考えの元で、治療をしているのが現在の日本での健康保険で経営ができている病院なのです。ヨーロッパやアメリカでさえ、国家レベルで代替医療を研究している機関(NCCAM)があるのに、日本にはまだありません。日本の医者は、代替医療を口にする患者を馬鹿にして、取り合ってくれません。賢い患者は、医者に黙って代替医療をしています。患者の病気がよくなると、馬鹿な医者は俺が治したと思いこんで、データーを集めて、学会発表までしています。まるで滑稽な姿ですね。癒やしで病気が治ると言うものなら、オカルトだと言って馬鹿にして、取り合ってくれません。代替医療を理解している医者でも、患者よりも病院の経営が大事なので、必要のない薬を嘘をついて、必要だと言って、薬を出します。なんてことでしょう。国民は何も解らないと思っているのです。実際、そうでしょう。

消毒液が、あっちにもこっちにも、公共の場まではしょうがないなと思いますが、家庭の中にまで、設置されるようになってきました。どこまで消毒すれば気が済むのでしょうね。

ステロイドを使わなければ15歳で自然治癒できるような仕組みになっています
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リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

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お子様の頭痛に使用して見て下さい。
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詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
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