2.過去から現在までの医学の流出

未来型の医学と新しい可能性〈2〉 過去から現在までの医学の流れ

未来型の医学と新しい可能性〈2〉

過去から現在までの医学の流れ

安保徹

はじめに

現代医学を生み出すに至った過去の医学の歴史や背景を知っておくと、人類がどのように病気を理解し、治療していたのかがわかります。今の医学が完成されたものでないことは、治せない病気が多いことからもわかります。しかし、過去の医学から見ると進歩の跡も大いにあるわけです。逆に、大事なことだったのに注意を払わなくなった面も含んでいると思います。ここでは現代医学を生み出す基となったギリシャやローマ時代の医学、近代医学の幕開けとも言われるヨーロッパ、特にイギリス、フランス、ドイツの医学の特徴を振り返ってみたいと思います。こうすることによって、現代医学の特徴を明らかにできるし、また、これからのすすむべき道筋も見えてくると考えています。なかなかこうした試みはありませんし、私自身も深く考えたことがなかったので楽しみなのです。

特に最近、若い医師がガン患者をおどすような言動が多くなっているような気がしています。また、難病と診断した患者を不安に落とすと同時に、治療と言って、ステロイド、免疫抑制剤、抗がん剤を平気で投与するような傾向が出てきています。このような治療を受けたら、健康な人でも生き延びることは困難です。これは単に医師の倫理観の欠如では済まされない問題を含んでいるように思います。

なぜこういうことになってきているのかという謎も、医学や医学観の変遷の歴史を知ることで理解できるように感じています。

1 ギリシャ、ローマ時代の医術

ギリシャ時代の医師であるヒポクラテス(紀元前460年生まれ)は「医学の父」と呼ばれていますが、この時代の特徴をみてみましょう。古い時代の日本もそうであったように、宗教的なタブーがあって、ギリシャ時代の医学も人体を詳しく解剖することは無く、解剖学や人体生理学が発展する余地はなかったようです。

このため、この時代の医学は実際の病人の経過を観察することで発展したと言えるでしょう。しかし、骨格、内臓、脳、神経、血管、筋肉に関する知識は得られていました。外傷でも疫病でも、からだが消耗したり、腫れたり、熱を持つということは共通して観察できたわけですから、ここから病気の謎を考察して行ったと思われます。

顔色が変化したり、膿が出たりという観察から生まれたのが「体液病理説」だったと考えられます。これに対する治療が膿を出したり、下剤を投与したり、瀉血したりという、いわゆる体液から生じた体毒を出すという医療行為だったのです。一方、同時に病人が自然に治る過程も多く観察されたので「自然治癒力」という考えが広く行き渡ったのでしょう。

今の医学レベルから見ると未熟だったギリシャやローマの医術も、病人の全体像を把握するという観点からみると、現代医学が失ったものが存在していたことがわかります。ローマ時代に入ってからは、ヒポクラテスの医術を再度確認して発展させたガレーノス(紀元後130年生まれ)の「自然生命力」「霊魂の統率力」の考えも、人間の持つ生きる力やエネルギーの理解にたどり着いていたものと言えるのでしょう。

現代医学は、抗生物質、消炎鎮痛剤、合成ステロイドなどを手にしてから疾病は人為的に治せるという過剰な意識まで進んでしまい、ガンや膠原病や炎症性腸疾患などの治療には失敗しているのが現状です。むしろ、もう一度、ヒポクラテスの「自然治癒力」やガレーノスの「自然生命力」という概念を呼び戻す必要があるのです。

2 近代医学の幕開け

現代医学は今でこそ分子生物学や分子遺伝学が隆盛を極めていますが、長い近代医学の歴史の中で、病気の謎解きの分野で中心的役割を果たしてきたのは病理学だったと思います。今でも臨床の材料を使って病気の診断を付けるのに病理学的検査は重要な役割を果たし続けています。特に、ガンの診断で病理学のはたしている役割は大変なものです。病理医の形態学的感覚で良性か悪性が決められているわけですから。

近代医学の幕開けは色々な分野から成されているわけですが、その舞台がギリシャ、ローマからヨーロッパ諸国に移動したことが特徴的です。学問や芸術の中心はいつの時代でもその国力や経済が最も発展した場所に移ってゆくという流れがあります。それを考えると、これからの医学に日本の果たすべき役割も期待したいのです。ともあれ、近代医学の始まりはヨーロッパを中心として動き、人体解剖学の発展という形で動き出したようです。

それまでのギリシャやローマ時代の思弁的観念論から自然科学へと脱皮し始めたわけです。ウイリアム・ハーベェー(イギリス生まれ、15781657)による血液循環の発見などは実際に観察した身体の状況から事実を明らかにしてゆくという今日の科学的手法の始まりだったように思います。この時代のもう一つの特徴は顕微鏡の使用が開始され、生命体が細胞の集まりであることを知ったり、色々な臓器の微細構造が次第に明らかにされ始めたことでしょう。マルチェロ・マルピーギ(16281696)が顕微鏡を使って毛細血管を発見したり、肺、腎臓、肝臓、脾臓、脳などの構造を明らかにしたのは近代医学の幕開けに華々しい展開の始まりです。

解剖学に比べて、医学における生理学的理解は遅れて進んだようです。近代医学の幕開けが始まっても、ガレーノスの体液説などの考えが残り続けていて病気の人の病態把握に一定の役割を果たし続けていたのです。しかし、このような考えも、近代哲学の父とも呼ばれるルネ・デカルト(15961650)の考えが支柱にして、「人のからだも一定の法則に従って動く精妙なる機械である」という現代医学を支えている思想が展開し始め、医学の流れの方向性もしだいに決定してゆくわけです。

このような流れで、ついに生まれたのが、ルドルフ・ウイルヒョウ(ドイツ生まれ、18211902)の個体病理学とか細胞病理学と呼ばれる学問です。それまで体液不調和説とか生気論が病気の原因や考え方として唱えられてきましたが、ウイルヒョウの発表した「細胞病理学」はからだの構成要素である細胞の変調に病気の原因があるのではないかというものです。ウイルヒョウ自身はこれを病気のとらえ方の一面と見ていたようですが、その後の医学はこの病理学を病気の謎解きの本質に迫るものと解釈する傾向が段々拡大していったわけです。

例えば、今もガンの診断が病地学で行われるのですが、ガンの増殖や悪化の一面をとらえることはできても、一時点の監察ではガンの自然退縮とか生き方の問題点とかに対する意識はそれまでの体液不調和説などと比べると希薄になってしまうのは仕方のないことです。こうして、一面的な見方の病理学の弱点が拡大して今日に至っているわけなのです。近代医学が失ったものの流れが多少見えてくるのではないかと思っています。

3 近代医学のさらなる展開と失われたもの

細胞病理学の確立に続いて近代医学史上で起こった大きな出来事は、ルイ・パスツール(フランス生まれ、18221895)とロベルト・コッホ(ドイツ生まれ、18431910)によって明らかにされた「疫病は微生物の感染によって引き起こされる」という一連の発見でした。パスツールはこれに先立って発酵や腐敗も微生物によって起こされる現象の一端であることを明らかにしています。

ここから進展していったのが微生物感染後にからだに生じる抗毒素、いわゆる抗体が形成される現象で、その後の免疫学の発展につながります。このような近代医学の幕開けが華々しい展開の先に照らされた一方で、その影の部分も拡大し始めたように思います。すなわち生き方の偏りの問題、循環障害や低体温によるからだの破たんなどのような、からだ全体に起こってくる歪みから生じる病因論の面が稀薄になってゆくわけです。組織標本を観察することから診断できる病名の多くは、病気の結果であって病因ではありません。

また、感染、微生物、免疫の現象に目が偏り過ぎると、生き方の偏りから生じる常在微生物による病気の発症という流れに目が向けにくくなります。生き方の偏り、免疫抑制、常在ウイルスの増殖のような一連の流れで引き起こされる病気に対して、からだをいたわって治すという考えが失われていったと思います。

今日のガンや膠原病のような病気の発症メカニズムを知るには生き方の問題、血液循環の問題など。ギリシャ、ローマ時代に生まれて近代医学の幕開けと共に消えて行った概念が再び必要になてきたと考えるのです。
管理者からの一言
現在、若い人にも温泉ブーム、癒やしブームになっているのは、人々がストレス社会を乗り越えるために、必要な社会変化なのでしょうね。 

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リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
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