子育て②&脳の成長と赤ちゃんの進化学

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このページの目次です

    脳はいくつになっても成長する

    枝ぶりのいい脳にはいい花が咲きます「脳の学校」加藤俊徳から紹介

    わが国の育児法には、大きな誤りが六つほどある

    早すぎる離乳食”が原因で、日本中がアトピーの子供達でいっぱいになったのである。

    子育てを誤ることは、国を滅ぼす、間違った子育て法が常識となってしまっている点が非常にまずい。

    胎児、進化の旅は5億年、1日は160万年以上のスパンに相当する

    満二~三歳ごろまでの育児の仕方を誤ると、その子は一生ハンディを背負って生きて行かなくてはならない

    乳幼児にとっての共働きは、子育て放棄となる。

    社会的な花粉症対策の第一は、大気汚染を制御することである。

    オシャブリの発売が、欧米に遅れること40

   喘息はオシャブリで治す、ステロイドは、せいぜい発作を抑えるぐらい。

    子供を疲れるほど歩かせるのは罪、免疫系がダメージを受けてしまうからである。

    人間の「楽園追放」は、直立二足歩行と言葉の習得にあった

    “骨”こそは生命と健康の要、「骨休み」が毎日一兆個の細胞を“リモデリングしている。

    子供の身体を損なうような育児や教育は、絶対に避けねばならない。

    努力・忍耐・我慢・根性に代表される精神論から変わりつつある

    アトピーと離乳食開始

    免疫能力というのは、外敵を迎え撃つ能力だけとは限らない。それは「細胞レベルの消化力」のことである。

    母乳でアトピーになる子がいる、アレルギー(アトピー)の原理、二歳までは母乳のみとすべき

    アレルギーを克服する法、内呼吸(細胞呼吸)を活性化すると、免疫力があがる

21   ホルモンを生成する器官は「怠け者」細胞の中にある遺伝子の働きを活性化するステロイド・ホルモン

22   「仰向けね」は、日本古来の子育ての正しい伝承、横隔膜呼吸ができるまで、筋肉を鍛えなければならない

23   今の西洋医学の育児法は、大きく遠回りをして、最近ようやく戦前の日本の正しい育児法に回帰してきた

24   日本はいまだに育児医学とスポーツ医学の後進国である。“スポ根”部活にも、わが国特有のあきれた実態

25   子育て、戦後の大罪、西欧式の輸入、ご飯を食べていると馬鹿になると吹聴され、

26   米国生まれの「歯科学」では口の病気すべてを治療できない、米国の歯科学は、入歯職人であるから

27   医学界から教育界まで、日本はいまや途方もない迷路にはまり込み、右往左往しているような状態

28   医者は病気を治せなければ意味がない、これから生まれてくる赤ちゃんの奇形や異常の救済措置を考える

 29.アメリカの臓器別医学が日本に入って来て、今日大混乱 、内臓が生み出す心から

30.今の世界は免疫不全という病気に罹っている、過労(国民の力)の回復がカギになります 
31、抗生物質を使えば共倒れ、骨休めを怠ると骨髄造血系が不調となります。

①脳はいくつになっても成長する

2013-07-27 00:45:11NEW ! m-6458の投稿 
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脳はいくつになっても成長する 

「脳の学校」代表取締役 医師・医学博士 

加藤俊徳

 

●脳には人生体験が現れる

脳細胞は成人を迎えるとそれ以上増えることはなく、減る一方である。これがこれまで長い間の常識でした。

しかし、私の研究成果を踏まえていえば、脳は20歳すぎても決して成長を止めることはありません。一生成長続けるのが脳なのです。

私が医学部を卒業した1980年代末頃、MRI(磁気共鳴画像法)が臨床医学分野で利用され始めました。私はこのMRIを使って、胎児から百歳まで、20年間で一万人以上もの脳の写真を撮り分析してきた結果、いくつになっても脳は変わり続けるという事実を掴んだのです。

これまでの脳研究は、サルはどうだ、ヒトはどうだというふうに、種としての単位でしか行われてきませんでした。人間は皆同じ脳を持つという前提で話が進められていたのです。

裏を返せば、一人のひとりの個性も扱えなかったわけで、ここへきて初めて個人ペースで脳を見ることができるようになり、様々な新事実が浮かび上がってきたのです。

MRIで撮った写真には、脳の様々な場所を結んで情報のやりとりをする線維が写し出されます。いわば情報ネットワークの役割を果たす連絡通路なのですが、実はこの線維は、その人の人生経験によって伸び、脳内で縦横に張り巡らされていくのです。

脳内におけるこの繊維の張り巡らされ方を、私は「枝ぶり」と呼んでいます。人はそれぞれ生活環境が異なり、そこで積んでいく人生経験も千差万別です。したがって、この「枝ぶり」も一人ひとりの顔以上に異なっているのです。

また、脳は場所によって異なる働きをします。私は「脳番地」という言葉を使い、人の脳を見る時にどこの脳番地がよく使われているかも確認します。その人の思考タイプや生活習慣、職業等々によって、使われる脳番地は異なってきます。

したがって、脳の枝ぶりや脳番地をみることによって、その人がどんな人なのか、これまでどんな人生を歩んできたのか、これからどんな可能性を持っているのかが、はっきりと分かります。脳は自分の人生体験とまったく一致している。これが、私が33年間にわたって挑戦してきた脳探求の道から掴んだ一つの事実なのです。

脳が人生体験とともに変わるとなれば、人生に対する姿勢が変わってきます。受験勉強が終わる20歳前後では、脳のつくり込みはまだ三分の一、二分の一しかおわっておらず、それ以降の人生体験、社会勉強の中で、一人ひとりが自分の脳をいかにつくり込んでいくかを考えることが大事なのです。

脳内には、ほとんど活用されていない未熟な脳細胞、私が名付けて呼んでいる「潜在能力細胞」というものがあります。脳細胞はある年齢に達すれば確かに減っていき、老化もしますが、その一方で一生かけても活用しきれないほど膨大な潜在能力細胞があります。

どんな天才でも、あるいは80年、100年もの長い年月を生きても、この潜在能力細胞は使いきれないくらいあるのです。

社会における活動を通じて自分の脳の形、能力を構築し、生涯自分の潜在能力細胞を目覚めさせ続ける。そのことが、自分の脳を若く保つ方法なのです。

●意図を持って脳を育てる

私は、子供の頃から肉体を鍛えることに大変興味を持っていました。特別な指導者に付かず、独自にトレーニングを積んで自分の肉体を改造し、県の陸上大会で優勝するまでになりました。トレーニングは深夜にまで及び部屋の畳が抜け落ちるほど打ち込みましたが、ある段階からどうしても先に進ことができませんでした。

ところが不思議な事に、頭の中でその先をイメージして挑戦すると、体がそのイメージどおりに動かせるようになるという体験をしました。

「アッ、これは脳だ!」「脳に秘密がある!」

私は直感的にそう思いました。その時から私の脳の探求は始まったのでした。14歳の8月でした。

脳の研究をするなら大学の医学部だと思い、その時から一切スポーツを捨て、猛勉強の末合格を果たしました。

ところが期待に反して、そこでは脳を構成する器官や脳の病気の説明に終始して、私が学びたいと考えていた脳の扱い方や、どうすれば頭がよくなるかといった授業はまったくありませんでした。

しかし、その後小児科医になり、大学病院を経て千葉県の亀田総合病院に配属になったところで、私は千載一遇のチャンスを得ました。その病院には、当時まだ世界で3台くらいしかなかったMRIが導入されていたのです。私はそこで、脳の病気の病巣部分だけでなく、ほとんど残っている健常な脳番地を分析し始めました。さらに、単に患者さんの病気治療だけでなく、人生に役立つ脳の活用方法を模索するため、MRIを使って健康な人の脳を取り始めたのです。

実際に撮った写真を並べて見ると、成人になると脳は決まってしまうというそれまでの定説に反して、いくつになっても変わり続けていることが分かりました。

例えば、ある女性の20歳の時の脳画像は、19歳の時と比較すると、枝ぶりの面積がより広く、それぞれの枝先が太く形を変えていました。この女性は19歳の頃に陥っていた引きこもりを、一年かけて克服したことが、脳にはっきりと表れていたのです。

この例は、成人を迎えても、一年継続して努力すれば、自らの脳の形を変えられることを示しています。自分の人生や周りの環境が変わらないと嘆く前に、自分の努力次第で脳の枝ぶりを成長させることは可能なのです。

脳を安穏と使っていては伸びません強過ぎるストレスは脳に弊害をもたらしますが、逆境から逃げずに立ち向かい、それを乗り越えることも、脳を大きく活性化してくれます

逆境というのは、それまでの脳の使い方では対処できなくなって陥るものです。したがって、それまでの脳の使い方を変えなければ、逆境は乗り越えられません。

脳がそれまで泰でていたオーケストラの曲目を変えたり、指揮者を代えて自分の思考のパターンを根本的に変える必要に迫られるわけです。また、そのことを通じて、それまで十分に活用できていなかった脳番地が活性化され、新しい可能性が開けてくるのです。

このことを別の角度から考えてみましょう。これまで、個人の脳の形づくりは、その人の生まれ育った環境に依存し、偶然に任せられてなされてきました。しかし今後、個人の日常生活と脳の形成関係がより明確になっていくことによって、脳科学的な根拠にもとづいて意図的に脳の形づくりをしていくことが可能となるのです。

従来は、脳の形づくりに偶然に成功した人物が100年に1人現れて、社会を変えて来たのかもしれません。しかし本来は、偶然に頼らずに個々人がそれぞれ脳を育てる策が必要なのです。次回に続きます

 

紹介者からの一言

人間の成長を見ていても、乳児期、ハイハイ、歩行、自分で尿や便、トイレでできる、自分で食べられる。お友達と遊べる、親から独立する、就職してからは、新人、中堅、上司、引退と次のステップに行く前には、必ず、大きな逆境があります。それを乗り越えられる、乗り越えられないで、人生が大きく変わります。

乳幼児期のステップは親の愛情が重要になります。厳し過ぎても、甘やかしすぎてもうまくいきません。私の失敗ですが、長女のオネショが中学校くらいまで続きました。私が厳し過ぎたからだと思っています。他人に責任を押し付けてしまうのですが、二歳頃に保育園の先生に相談したところ、オネショをした度にお尻を叩きなさいと言われ、その様にしました。そうしたら、ある日、押し入れから臭いパンツが出てきました。二歳の子がお母さんに怒られると思って、オネショしたパンツを隠して、新しいパンツを自分ではいていたのです。私はその時に、何てことをしてしまったんだろう、娘に悪いことをしてしまったと後悔しました。でも、それが原因だと思いますが、異様に娘は怒られることに対して敏感になり、神経質な子に育ってしまいました。

小学校の頃のステップは、親離れ、子離れだと思います。いつまでも心配し過ぎて、子供の自立を妨げていると思います。この時期は親が見守るだけで、危険な事だけを注意して、子供の遊びに首を突っ込まない方がいいと思います。我が家の三女は小さいときから冒険に行くといって、リュックに食べ物をいれて、夜遅くまで、外で遊ぶ子でした。就職したら、早々と家から出て、自炊生活をしています。

次は就職です。アドバイスは、自立ですね。仕事は自分で覚える、先輩の仕事を盗む。新人は、まだ教えてもらっていませんが口癖で学生気分が抜けていないのです。

中堅から上司に向かうに従って、責任が重くなってきますね、仕事以外の社会との関わりも入ってきます。いつまでも同じ仕事をしていられなくなります。

それから引退です。過去の仕事は終わったのだから、頭を切りかえなさい。自分の人生で、やりたかったこと、できなかったことに挑戦する。または、若い人を応援する、恩返しをするだと思います。

一つひとつ逆境に突き当たりますが、その時には、分かりません。一生懸命頑張っているのに、問題が起きて、仕事がうまくいかない、等が頻回に起きるようになったら、次のステップに入る時期だと思います。そのままズルズルしていると、どんどん悪化します。今の政府のようになります。

今まで通用していたことが反対に、悪化します。過去は幻影なので幻影を何とかしようと、あせっても意味がありません。早く諦めることですね。次に挑戦するしかありません。逆境を乗り越えて、前に進む道しか他はありません、御先祖様もその様にして、進んできたのです。

今の私の課題はあの世の御先祖様から、頑張ったねと受け入れてもらえることをやることです。

 

②枝ぶりのいい脳にはいい花が咲きます「脳の学校」加藤俊徳から紹介

2013-07-27 22:46:49NEW ! m-6458の投稿 
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脳はいくつになっても成長する

「脳の学校」代表取締役 医師・医学博士

加藤俊徳

 

一日で最も多くの時間を過ごす会社のあり方も問われてきます。

会社で一定の仕事をしていれば、そのために使う脳番地も固定化され、それ以外の脳番地の開発がまったくなされません。

今後は会社も、社員の使われていない脳番地を新たに開発するのか、あるいは得意な脳番地をさらに使わせるのかを考慮して人事異動も考えて行く必要があります。

もっといえば、会社の福利厚生の一環で、社員の脳を総合的に開発するプランを持つことが、人材育成の重要なポイントになると思うのです。

●成功者の脳の使い方を研究して生かす

さらに研究を続けて行くなかで、脳の活性化と酸素の関係に私は気づきました。

脳が元気に働いている時、脳内で酸素がどのように使われているか。COE(シーオーイー)という光を使った人体に悪影響のない方法で脳を観察する原理や、脳の中の酸素交換を表す方程式を、私は世界に先駆けて発見し、特許を取得したのです。

これまで、脳の活性度は、脳内の血流を測って判断していました。被験者にある作業をしてもらい、血流が活発になっている部分があれば、その作業を通じて活性化する脳番地はどこである、といった捉え方がなされていたのです。

しかしながら、この考え方には疑問があります。実際、興奮したり、人前で上がったりしている人の脳がよく働いているとは思えません。ただ血流を高めただけでは脳は活性化しないと私は考えます。

脳が活発に働いている時、実際は酸素が使われているのです。例えば将棋の棋士のように優れた頭脳を持つ人達は、脳を興奮させたり、血圧を上げたりせずに、微量の酸素でも脳を使いこなしている人たちなのです。

このように、脳に関しては次々と新しい事実が明らかになっていますが、どんなに天才的な脳科学者が考え抜いても、脳というものは生涯解明し尽くすことはできないとものだと私は思います。それほど脳は奥が深く、まだまだ分からないことが多いのです。

そこで私は、自分が生きている間に少しでも研究を進めるために、今の世の中で目覚ましい実績を上げてこられた成功者の脳を調べ、どのような脳の使われ方によって成功を成し遂げられたのかを分析しています。その人の人格や業績と、脳の状態を照らし合わせることによって、脳をいかに育てていくべきかを研究しているのです。それが、これからの創造していく新しい脳文化の最初のステージだと考えているのです。

ただ学術的に脳を研究するのではなく、最先端の研究成果を一般の人々に紹介し、役立てていただくことに私は主眼を置いています。その一環として、私は「脳の学校」を設立し、脳の文化の啓蒙に取り組んでいます。

●停年には断固NO

では、個人の人生を通じて、具体的にどのようにして脳を変化、成長させてゆけばよいでしょうか。

まず大事なことは、脳にベクトルを持つということです。

人間というのは、得意な脳番地でものを考えます。人生において何らかの明確な目標を持ったり、自分の得意な分野をつくり上げていくことは、そこで活性化される脳番地を中心に物事を考えることに繋がります。そしてそれがその人の思考の視点となるのです。強い目的をもってまっしぐらに進んで行く人の脳が著しく活性化され、成功を掴むことができるのは、脳の観点からも得心できるのです。

逆に、漠然と人生を過ごしている人は脳にベクトルがないために思考の視点が定まりません。人間的にも魅力的な特徴に乏しく、飛躍的な成長もあまり期待できないと思います。

日々を漫然と過ごさないためにも、先にやることを明確に設定することが大事です。

社会との接点を持つだけで、人間は否応なく様々な脳番地を使うことになります。社会と関わることは、脳を働かせる最も簡単な方法なのです。

その意味で、私は定年には断固NOを言いたいのです。

脳には定年がありません。社会が定年を決めているだけです。脳の見地から言えば、定年はいままでやってきた脳の使い方から離脱することと言えます。

それまでは、会社に行くだけで、それに必要な脳番地が働き、脳が鍛えられていました。会社を辞めると、それがまったく使われなくなります。楽になったと思うのはわずかな間で、しばらくすると、それまで簡単にできていたこと、得意だったことがうまくできなくなり、その状態を放っておくと、数年で惚けでくるのです。

  枝ぶりのいい脳にはいい花が咲く

定年で会社から離れ、社会的な活動が激減した人が、それまで以上に

脳を使うことは大変なことです。定年後も脳を伸びるエネルギーを維持していくためには、それなりの工夫と努力が必要になってきます。

まず、人間は二つ食事をするということを認識しておかねばなりません。一つは普通の食事で、もう一つは脳の食事です。情報とは、人間の活動を通じて得られる外からの様々な刺激や、人生体験です。

刺激は、まずは身体を動かすことから得られます。したがって、自分の活動量、運動量を少しでも保つ必要があります。

また、刺激は、知的好奇心を保つことによってもたくさん得られます。

肉体は加齢とともに次第に衰えていきますが、思考する能力、知識を得る力は年を取っても決して衰えず、逆に深まっていきます。

これらの力を意図的に深めていくためには、好奇心を旺盛にしてたくさんの情報を得ることです。バケツをかざすように、ここに情報を落としてくれと好奇心の間口を広げることによって、より多くの情報を得て脳が活性化されます。

私が脳の鑑定をさせていただいている方の中に「到知」で連載されている上智大学名誉教授・渡辺昇一先生がいらっしゃいます。現在78歳ですがとても若若しく、講演されたり取材を受けられる時は、長年の研究で蓄積してこられた膨大な情報を、メモもなしに自由自在に引き出してお話になり、驚嘆させられます。

渡辺先生の脳を見ると、知識を習得する脳番地が非常に活性化しており、日々旺盛な好奇心に基づいて大変よく勉強されている様子がはっきりと示されています。

年を取ると、意味のないものに対しては深く脳が使えなくなる傾向があります。多くの情報に触れて知識を増やすことは、自分の見聞きするものに意味付けがなされ、それによって思考力、記憶力にも磨きをかけることができます。

議論することも、脳に多くの刺激をもたらされます。

私は以前、90歳を過ぎた非常に元気な方の脳を検査したことがあります。その方は、俳句を作ることが趣味でしたが、ご自分が作った俳句の出来栄えについて、いつもご家庭の皆さんとディスカッションされているとのことでした。俳句を創作することそのものも有効ですが、心許せる他者とそうした交流を持つことによって、さらによい刺激が得られるのです。

人間は、社会で活動している間は、肩書を通じて人が接してくれます。しかし、その肩書がとれる定年後は、人を惹きつける人間的な魅力が必要となります。若い頃から、人が関心を示すような得意分野と、人に好かれる人間性をしっかり磨いておくことが、年を取っても社会との接点を保ち、イキイキと生きるポイントになります。私は、障害者の方々の脳を20年に渡って見続けてきました。

障害者の方の脳は部分的に損傷していますが、他の健全な脳番地が何とかそれをカバーしようと一所懸命に働いています。脳というものは本来、前向きにできているのです。生涯成長し続けるようにできているのです。

これまで多くの脳画像を見てきて、脳の形が完成に向かう原動力には凄まじいものがあることを私は実感しています。この科学的な事実は我々に、人生に積極的に挑戦していくべきことを示唆していると思うのです。

年齢や性別、病気のあるなしにかかわらず、誰もが自分の脳を生涯にわたって育てることが可能です。そして私たちの人生には、最後まで成長しながら生き続けること、積極的、能動的に生き続けていく価値があるのです。

人間は、脳内の枝ぶりを育てる一生を送っているとも言えます。

枝ぶりのいい脳にはいい花が咲きます。読者の皆さんが、人生に前向きに、積極的に挑戦していくことによって、脳内に素晴らしい枝ぶりをつくり、イキイキと豊かな人生を創造してゆかれることをねがっています。

紹介者からの一言

家族で富士山登山をした時です。次女の娘が喘息なので、それが一番の心配の種でした。きっと、どこかでダウンをするのではないかと思っていました。低い位置ではみんなよりも疲労をしていました。しかし、八合目からが変わって来たのです。今まで、元気に歩いていた者よりも、俄然、平気なのです。体力には自信があった私でさえ、次女の娘に追いついて行くのがやっとでした。長女も、その夫も、私も、スポーツやヨガ等で体を鍛えていましたが、次女の娘は仕事以外の運動は何一つしていないのです。

どうしてなのだろうかと考えたら、酸素に原因があると気づきました。普段から運動をしている人は、運動をしていない人よりも筋肉が多いのです。筋肉が多いということは筋肉の分も酸素を多く必要とすることです。

富士山のように、空気が薄いと、筋肉がある分も酸素を多く吸わないといけなく、それが筋肉の少ない人よりも苦痛に原因だったのです。筋肉の分が余計に負担になるということです。脳に行く酸素が重要なのですから、脳に酸素が十分行かなければ、呼吸が苦しくなり、それが疲労の原因になります。最後は脳にいく酸素です。もし、誰かが倒れていて、緊急の処置は先ず、酸素です。人口呼吸をして、心臓マッサージして、酸素を脳に送ります。筋肉の多い人はその分、助かる率が下がることになります。

次女の娘は、筋肉が少なく、喘息で幼少時期から、低酸素の環境にさらされていたので、脳が低酸素に慣れていたのです。空気が薄い環境では、むしろそれが有利となって、呼吸が苦しくならないから、八合目で、俄然みんなを離して歩くことができたのです。マラソン選手で筋肉隆々の方はいませんし、筋肉をつけることが果たして得策なのか、無駄なお金を使って、無駄な筋肉を増やして、大事な酸素を無駄に使って、環境を破壊しているだけではないのかなと、考えさせられた一件でした。

我が家の夫は、定年をした途端、ボケました。何を話しているのか、内容を汲みとるのに、私の方がイライラして疲れるのです。言いたいことを、まともに話せないのです。男は、女よりも老化が早いのかなと思っていましたが、あとから考えたら、急に仕事がなくなって、毎日、朝からテレビと、パチンコに行って、帰って来てテレビの連続なので、これはではいけないと思って、私の行っているヨガに2年間一緒に行きました。そうしたら、良くなってきました。今は、強引に朝の散歩をさせて、強引にラジオ体操と手ぶり体操、ごきぶり体操をさせています。2週間に1度は、東京の銀座に出かけて、マート療法をしていますので、ボケは進んでいないように思います。本人はボケの自覚がないから、厄介です。戦争になったら、しっかりするのでしょうか。男にとって平和の世界はダメですね。

インターネット音痴でもあるし、もう化石人間です。
取り敢えず参考になるユーチューブです
http://www.youtube.com/watch?v=ai_JzIMaQX0 
http://www.youtube.com/watch?v=4Nr8flYeSwY&feature=relmfu 

マート療法は9ヶ月通いましたが、夫の病気には、ほとんど効果がないように思いましたので止めました。
今は私のリンパマッサージを一週間に一度行うこととしました。そのほうが効果がある様な気がします。もちろん有料ですが。無料だとやる気が出ませんから…?。 

③わが国の育児法には、大きな誤りが六つほどある

2013-08-01 23:11:47NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学 

西原克成著

●赤ちゃんの進化学―――子供を病気にしない育児の科学

「個体は系統発生を繰り返す」ヘッケルの唱えた生命反復説、

全ての動物は、受精した後、胎児が魚の形から爬虫類の形となり、やがてそれぞれの種の形になって地上に生まれて来る。

系統発生というのは、脊椎動物の進化のことを指し「胎児の成長の過程は、進化の筋道を再現する」という意味である。

ところが実際には、系統発生は、母体内で完了するのではなくて、生まれ落ちた後も、繰り返されるのである。そして生後24歳の成人になるまで進化の過程がおおまかに再現されるのである。

哺乳動物学と進化学の視点から、我が国の育児学の実体を観察すると、現代では空恐ろしいほどの出鱈目デタラメがまかり通っている。昨今の子供が狂ったような事件を引き起こしている原因が、どうやらここらへんにあるらしい。

●育児・六つの誤り

わが国の育児法には、大きな誤りが六つほどある。

    “オシャブリ”を一歳頃で取り上げる。

    “おんぶ”や“抱っこ”をしない、ゆりかごも使わなくなった。
子供を愛撫したり、揺り動かしたりして可愛がることをしない。

    舌でなめながら、ハイハイを十分させて遊ばせることをしない。

    乳母車を早く止め、無理に歩かせる。

    離乳食の与える時期が早すぎる。

    冷たいミルクを、一歳頃から与える。

戦後の日本は、出鱈目な育児法を実践してきた。人間の浅知恵とは恐ろしいもので、たとえよかれと思ってすることでも、結果が悪い方にむかうことがある。とくにアメリカとの戦争に敗れてから、日本の育児学はおかしな方向に進んできた。もともと、明治時代から戦前・戦中にかけての日本人の育児法は、ヨーロッパやアメリカのそれよりも、ただしい子供の育て方をしていた。それは、人間を哺乳動物としてちゃんと把握し、自然の本質にかなった正当な育て方をしていたからである。

これに対し、60年前の欧米のキリスト教の世界では、「人間は神に近い特別な存在なのだから、他の動物とは全く違うのだ」という人間の浅知恵にもとずいて、医師や母親の都合で育児がなされていた。驚いたことに、今の日本は、この60年前に欧米で実践されていた、誤った育児法を忠実に見習っているのである。

欧米では、約60年前から、自分たちの育児法が誤っていることに気づきはじめた。なぜかというと、いろいろな事件が起きて、そのたびに、調査・研究が行われ、育児法の不都合に気づきはじめたからである。その結果、今から約20年ぐらい前までの間に、欧米は、ほとんど前述の六つの誤りを訂正してしまったのである。

戦後の日本は、古来から伝わる日本の正しい育児法を、江戸時代以前から受け継いだ野蛮なものと誤解し、敗戦と共に、当時の欧米の誤った育児法を、率先して導入したのである。

結局、勉強不足の日本だけが、悲惨なことに取り残されてしまったのである。欧米のマネをしているつもりで、60年前から20年前までの間に、欧米で改められた過ちを、改めることを怠って、忠実に守っているのである。

その守り方が、また尋常ではない。医者や看護婦さんは、その誤った育児法を信仰するごとくに信奉している。それどころか、正しい育児をしている母親を捕まえて、その育児法を、強引におしつけているのである。

「誤りを改めざる、これ誤りなり」と『論語』にあるが、今の日本の医学者や厚生省官僚の犯した過ちの大きさには、驚かざるを得ない。欧米で解明された誤りすら知らないのだから、驚きを通り越してあきれるばかり

ある。このままでは、日本は滅んでしまう

もとより子育てを、自然の摂理に従っていたのは、人間を哺乳類として正しく育てていた一昔前の開発途上国である。明治・大正・昭和初期の日本もこの中に入るのである。

●母親学―――哺乳類にとっての母親とは?

「子育て六つの誤り」のうち三つぐらいが、小児歯科医の育児学に対する無知のために起こったのであり、残りの三つが、小児科医の無知のために起こったのである。これはそのまま医学の問題でもある。

本来子供は、両親が祖父母と一緒に育てるべきであるが、今や両親も祖父母も正しい育児法を全く知らない。正しい育児法を伝えるべき医者も学者もいなくなってしまったのである。

このようなわけで、乳幼児の育児が誤った方向に進んだだけでなく、子供が二歳半になり、子供としての身体が完成してからの保育に関しても同様で、これまた責任者不在のまま、迷走状態をつづけている。

さらに小・中学校へと進んでも、同様に事態は深刻で、家庭でも学校でも「姿勢・呼吸法・発声法・発語法・食事法・睡眠」というような、この時期の子供の成長にとって、最も大事なことを正しく教えない。

子供が「ヒトの子」として生まれて、成長して大人になり、そして今度は自分が子供を産み育てるまで…「ゆりかご」から「ゆりかご」まで、人間の身体にはどのような変化がおとずれるのか、それぞれの変化にどのような子育てをすべきなのか…それを考えるのが本書の主旨である。

戦前の母親は、育てた子供が成人して結婚をした後も、出産から育児までずっとロングランで教育したものである。そして、その子が結婚をして嫁ぐと、その嫁ぎ先にもしっかりとしたアドバイザーがいた。姑と家や村の先輩たちである。

ところが日本は、戦後、欧米流の核家族化を進めた。その上に住宅事情から家族構成までが昔とは異なり、欧米化してしまった。とくに新婚時代は、広くてもせいぜい2DKのマンションに。隣家との交流も少なく、ひしめき合って暮らしている。しかしそれは“形だけ”をマネたものである。

現代の日本の子供達は、自分たちが正しく育てられる環境をもとに生まれて来る。これは悲劇である。

スポーツを強要する国

日本では、子供の頃からスポーツを強要される。ところが、日本をのぞく先進国では、12歳前後の子供にスポーツを強要しない。まだ身体ができあがっていない時分から、激しい運動をすることは、身体を傷めることをしっているのだ。

だから野球やサッカーなどのチームをつくることを禁じる国もある。実際、外国のスポーツ選手では、アンダー・ナインテーン、つまり19歳以下の選手は、サッカーなどでもあまり強くない。つまり20歳以下なら、日本のチームが勝つケースが多いのである。

ところが外国のチームは、20歳を過ぎると本格的に強くなる。身体がちゃんとできあがる上、本格的な練習をつむため、体格的にも体力的にも劣る日本人では、なかなか勝てなくなってくる。

わが国では、6歳からスポーツクラブでレスリング教室が開かれたりする。無茶なバスケットボールの練習のために再生不良性貧血になって、私の診察室に訪れた、悲惨な16歳の少女もいた。

また、小学校五年で新体操を始めて、それまで元気だったのが、中学から体調が悪くなり、とうとう普通の高校にも通えなくなり、定時制高校をやっと卒業したものの、20歳になっても慢性疲労がぬけず、廃人同様になってしまった女性の患者さんもいる。学童のスポーツは危険性をはらんでいる。

私が何よりも言いたいのは、スポーツも結構だが、そこにはまず生命を大切にするこころと精神がなければならないということであり、さらに人類が哺乳類の一員であるという基本的な事実を忘れてはならないということである。

日本では、政治や経済は自由主義のようだが、医療制度は共産主義か社会主義といえるもので、公費負担がその象徴である。

公費負担というと、弱者救済のように見えるが、社会主義の主要国が破綻したように、こういう医療制度をやっていては、結果的に医学界の破綻をまぬがれない。病気を治さないでも医者は生活が保障されるからである。 次回に続きます

紹介者からの一言

人間の浅知恵は、いたるところにあります。化粧品が最たるものです。高価な化粧品は全く意味がありません。お茶で十分です。殺菌効果もあるし、ビタミンCも含まれているし、私は今、西式の柿の葉茶に、はまっています。飲めば頭が冴えるし、顔を洗ったり、身体を拭くとスッキリします。虫に刺されの痒みや、皮膚の腫れにも効果があります。凄い効き目なのです。コーヒーが好きな私ですが、毎日が暑かったので、柿の葉茶に変えてから、頭が冴えてきて、厚生省の会議録を読むのも苦にならなくなったし、一言のアイデアも、以前よりも頭の中にわき上がって来るし、ブログ書きもはかどるようになりました。

アトピーの身体の痒みに、西式の柿の葉茶を、無農薬、無添加、天然ビタミンC豊富なのでお勧めします。【西会本部TEL0353922495

今では、私のリンパマッサージで、アロマの化粧水を止めて、柿の葉茶に替えています。

次にメガネです。私は小学校の34年生の頃から、メガネをかけていました。初めは学校の授業中だけにしていたのですが、しかし、かけたり外したりしているとどんどん目を悪くすると言われて、ずっとかけるようになりました。どんどん悪くなりました。そして50歳頃に遠近両用メガネを購入しました。更に眼が疲れて、退職後は家にいることが多いので、別段、必要がなくなって、リンパマッサージで汗をかくし、メガネをはずすことが多くなりました。ある日、本を読んでも、パソコンを長く見ていても、いつもより目が疲れないことに気づきました。どんなに夜、遅くまで本を読んでも、パソコンを見ても、ちっとも眼が疲れないのです。

テレビも見なくなったし、車の運転以外は必要がなくなりました。メガネで眼をどんどん悪くするのではないでしょうか?メガネのかけっぱなしが眼に悪いのです。必要がなければ、メガネを外した方が眼に優しいと思います。

④早すぎる離乳食”が原因で、日本中がアトピーの子供達でいっぱいになったのである。

2013-08-02 23:40:55NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原克成著

●アトピーだらけの一歳児

日本の病院の多くでは、生後五カ月から離乳食を勧めている。

離乳食を早く与えると、乳児はアトピーになる危険性が高い。まず症例から紹介してみたい。

ある時、八か月から離乳食を与えたために、顔も含めた全身のアトピー性皮膚炎になってしまった一歳児を連れたお母さんが、私の診察室にこられた。その子は、顔から背中、手足にいたるまでアトピー性皮膚炎が見られ、目がトロンとして、まるで頭脳の働きがストップしている様子が、はたからも見てとれた。

お母さんの手も皮膚炎でただれていた。この若いお母さんは、冷たい物が大好きだったのである。冷たい飲み物やアイスクリームを、日頃好んで飲んだり食べる人は、アトピーになりやすい。なぜなら“腸を冷やす”からである。妊娠中に冷たい飲み物やアイスクリームを、日頃好んで飲んだり食べたりしていたこのお母さんは、まず自分自身がアトピーになっていた。生まれてきたこの子も、当然お母さんの母乳を飲んで、生後すぐにアトピーになった。 母親の生活スタイルが、育児に、大きく関わってくる。つまり、母体の状態が、そのまま乳児に反映されるのである。お母さんは、このことを自覚する必要がある。

●離乳前の幼児には味噌汁も毒になる

このお母さんには、冷たい物をやめるように、また一歳児には、離乳食をやめさせ、乳児用のミルクに戻すか、カタクリかスターチを溶いて与えるように指導した。すると一週間ほどで、この乳児は、本来の珠タマのような肌に戻った。お母さんの手のアトピーの方も、あれから冷たい物をやめたために、著しく改善されていた。ところが、三週間目の再診のとき、子供の顔に、また赤い湿疹がでていたので、「味噌汁をのませたでしょう?」と尋ねてみると、「味噌汁の“済んだところ”ならいいと思って与えた」というのである。それで私は、「味噌汁というものは、たとえ澄んだところでも、大豆タンパクがはいっています。これを離乳前の乳児に飲ませるのは危険です。へたすると、一生涯、大豆が食べられない身体になってしまいます」と注意した。さすがこのお母さんは驚いていた。無知とは恐ろしいものである。だれでも、元気で健康な子に育ってほしい。だから自然界の掟オキテというと大袈裟に聞こえるが、生命の原理に即した育児をすることが親の使命である。そしてこれを伝えるのが医者の指名である。ところが、今の医学者までが無知なのだから、素人のお母さんが無知なのも無理のないことである。

さて、一カ月後の再診のときも、やはりこの子は、再び軽いアトピー性皮膚炎になっていたのである。どうしてこうなったのか。また、お母さんを問いただすと、乳児用ミルクを、ある離乳用のサポート・ミルクに替えたのだという。この離乳用のミルクは、よかれと誤解してか、さまざまなタンパク質が加えてある。

一般のお母さん方にしてみれば、周囲のいろいろな人たちから、いろいろな意見を聞き、いろいろな助言を受けたくなるのは当然である。あれこれ試してみたいのもわかる。決してこのお母さん一人が、意志が弱いわけではないと思う。

しかし、『聖書』に「知らずに犯す罪は大きい」とあるように、知らないから何をしてもゆるされる……という道理はない。現実に子供が、誤った育児によって、取り返しのつかない障害を抱え込むことがある。

●育児意識に大きな開きがある

「アメリカでは、二歳まで母乳で育てます」というと、お母さん方は一様に驚かれるが、これは戦前の日本の育児法と同じなのである。それでも日常生活に戻ると、どうしても周囲の意見に押されてしまう。アメリカの育児法がいろいろな事件があって、戦前の日本式になっていることを知っている日本の医学者は皆無に近い。

アフリカでは、30年前までは、子供は四歳までお乳だけで育てるのがふつうであった。これを未開社会の“遅れた”育児法だと笑ってはいけない。生物学的に見ると、これが本当の“ヒト”の乳児食なのである。ゴリラやオランウータンは、成体はヒトより大きくなるが、二歳めでは母乳だけで育つ。ゴリラの二歳は、ヒトの四歳である。

●「早すぎる離乳食」が生み出す病気

実際に「離乳食は三ヶ月から」というセリフはよく耳にする。あるいは、「一歳になったら乳離れ」という文句もよく言われる。

しかしこのような言葉には、なんら医学的な根拠がない。すくなくとも、動物学や進化学、医学の正当な知識をもたない人の“言葉”であるが、じつは有名なアメリカのスポック博士の育児書にはこれが書いてあるのだ。しかもこれが、我が国の厚生省の“虎の巻”となっているというから驚きである。しかも、ご当地アメリカでは、この育児書を信じている医者は、今や医師失格の烙印ラクインを押される始末であるのにもかかわらずである。さすがに厚生省も、スポック博士の「離乳食三ヶ月」説を、最近になって、「離乳食は五、六ヶ月から」というように変えたが、いずれも迷信であることに変わりはない。この迷信がまかり通ってきたことが原因で、つまり“早すぎる離乳食”が原因で、日本中がアトピーの子供達でいっぱいになったのである。 次回に続きます

 

紹介者からの一言

娘が保育士をしているので、保育園での離乳食の開始時期を尋ねましたら、6カ月だよ、5カ月は早いよと、と言っていました。少し、ホットしました。

私は、30年前の母子手帳に書いていた、生後2カ月から、果汁を与え、更に、30年前の育児書に書いていた、4か月に離乳食を始めました。そして、一年目に離乳食が完了しました。その30年前の育児書を今でも、持っています。そこには、「生後三カ月ごろまでは、お乳だけがただ一つの栄養源、四~五カ月でお乳以外の食べ物を消化する準備が整い、五~六ヶ月になると、赤ちゃんに必要な栄養はお乳だけではとてもおいつきません。離乳が遅れると、赤ちゃんの健康や発育に色々な悪い影響があらわれるようになります」と、書いてありました。なんということでしょう。アトピーは免れたものの、オネショ(関係ないかな?)喘息、リウマチに悩むことになりました。この責任はどこに? 今の母子手帳には、この記事はいつのまにか、こっそりと抜かれています。

今の母子手帳に書いている誤りの一つに日光浴があります。日光浴は必要ありませんと書いてあります。化粧品会社とグルになっています。

人間には日光浴が必要です。30年前の育児書には「日光に当たることによって、皮膚や気管を丈夫にするうえで欠かせないことです。暖かい季節では一ヶ月過ぎから、徐々に行います。日光浴は皮膚を強くする以外に、紫外線を浴びることによって、ビタミンDがからだの中に蓄積され、骨の発達にも欠かせません。また、股やおしりなども、つとめて日に当てるようにすると、皮膚が丈夫になります。日光浴で注意しなければならないことは、直射日光は赤ちゃんにとっては刺激が強いので、長い間当てないことです。頭や顔には、直射日光をあてないように、つばのある帽子をかぶせることです」と書かれています。大人でも、夏は日焼けして、黒くなるのが自然なのです。それを、今の人は、赤ちゃんから大人まで、まるで、お日様を敵に回しています。自然界の植物も見てください。お日様を嫌っている植物は誰もいません。シダも苔も、多少の違いはありますが、お日様が大好きです。人間だけが嫌っています。これは化粧品会社の策略なのです。化粧品に含まれた粗悪な油脂や香料等が原因になって(事実は防腐剤のメチルパランが皮膚の老化を促進するので、日焼けのシミと言う事に転化した)、色素沈着をおこし、日光にさらされると悪化するのです(医学博士 宇都宮光明)所沢の8月の広報の健康づくりに、「牛乳・乳製品で丈夫な骨や歯をつくる」と、相も変わらず載っていました。杏林大学の分子栄養学の山田豊文医学博士は、牛乳や乳製品は骨を脆くすると、御著書をたくさん出版されて、講演もしています。私も聞きに行きました。

もう一つは、奇形予防の葉酸です。妊娠中のごくごく初期ならまだしも、手足ができあがってしまえば、あまり意味がありません。医者も厚生労働省もわかっているのですが、一旦決められると、容易に消されないようです。権力者のメンツがつぶれるからなのでしょうか?私が働いていた頃の上司が言っていました。管理者になれば自分の言葉の間違いを訂正できないのだと、簡単に間違いましたとはいえないのです。間違ったことを認めれば、役職から退くことになるようです。だから、言葉に慎重にならなければいけないと。わかったような、わからないような。上司であろうが下であろうが、同じ人間です。間違いを犯して、どうして間違いましたと言えないのだろうか、しかし、権力者には権力者の厳しい世界があるようです。それが日本の風習なのでしょうね。それに比べたら、今の権力者はなんと軽く“間違いました”と言うのでしょうか、それも悲しくなります。先人のように、切腹を覚悟して、自分の言葉にもっと責任をもってほしいです。誤れば許してもらえると軽く考えているようです。役職が泣いています。それとも今の時代の役職は吹けば飛ぶように、軽い物になってしまったのでしょうか。それならば、理解が出来ます。当てになりません。

取り敢えず、正しい知識は自分で掴むしかない時代です。今の権力者は、頼りになりません。間違っていても責任をとりませんし、すぐに頭を下げて、謝るのですから、どっちにしろ、自分の身体のことですから、自分で責任を取るしかありません。後世の子供たちのために、正しい知識を持つように努力しましょう。

⑤子育てを誤ることは、国を滅ぼす、間違った子育て法が常識となってしまっている点が非常にまずい。

2013-08-03 22:57:29NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原克成著

 

●哺乳・吸綴は、人間の原行為

哺乳類は、哺乳・吸綴を行うがゆえに、“哺乳類”とよばれる。哺乳の行為をする、つまり、お乳を“吸い啜る”動物である。爬虫類のトカゲは、哺乳行為をしない。もちろんカラス(鳥類)も、カブトムシ(昆虫)もカツオ(魚類)も、同様で哺乳行為をしない。

そして人間も哺乳類である。特に人間の場合、この哺乳類の哺乳類たる行為である哺乳・吸綴を、生後、充分に行わないと、言葉をよく話すことが出来なくなる場合があるので、赤ちゃんには、充分に「哺乳・吸綴」をさせる必要がある。

このようなお母さんがおられた。このお母さんは、ご自身が喘息のため、母乳がよく出なかった。それでミルクを赤ちゃんに与えていた。

ところがこのお母さん、赤ちゃんが飲みやすいようによかれと思って、哺乳瓶の吸い口(乳首)の孔を大きくしたのである。孔を大きくすれば、赤ちゃんはさほど強く吸わなくても、ミルクを飲むことができると考えたのである。

お母さんのこの行為は、赤ちゃんへの愛情からでたものであるから、私は大いに理解したいと思っている。しかし、この行為そのものは、大きな問題があった。

簡単に言えば、赤ちゃんから、“吸える力”を奪ってしまうと、最悪の場合、話すことができない子供に育ってしまう危険がある。話すことができない子供の症例では、他に五つのケースを知っているが、なんと全員、哺乳瓶の乳首の孔を大きくしていた。

さらに悪いことに、医者の指導を真に受けた親が、乳首型の“オシャブリ”を使わせず、ハイハイもさせないで育てたのである。

このようにして育てられた子供は、身体をいくら検査しても、どこにも悪いところはないのに、特殊養護学級に入らざるを得ないようになるケースがある。

日本の戦前の育児法に従って育てられた子供はみな親が驚くほど頭のいい子供に育っている。

●進化のメカニズムを知る

現在の日本の子供は、離乳食で害されているのである。離乳食を早く与えられるため、食品アトピーで皮膚炎にかかる子供が激増している。子供ばかりではない。現在、3040代の“大人”にもアトピーは多い。これは戦後の育児学が、誤った認識のままで今日まで行われて来たからである。

乳児にとって「蛋白質を含む離乳食」は毒なのである。これらの毒を与えると、乳児の“人間以前の腸”は、フリーパスでこれらを吸収してしまう。するとこの蛋白質は“抗原”となるのである。“抗原”があると、身体は“抗体”をつくる。

蕁麻疹を例にとってみよう。悪い食べ物(アミンなど)やばい菌のついた食べ物を食べると、3分から5分で皮膚につぶつぶと痒い湿疹ができる。これは、腸から吸収された悪いものが、すぐに皮下組織(皮膚の下)で、白血球やリンパ球によって消化される作業がはじまるためである。この消化作業がうまくいかないと、ヒスタミンがでたりして、アレルギー反応が皮下組織で起こる

皮膚と言うのは、脊椎動物のはじまりである“ほや”の時代から、腸によって吸収されたものを消化して排出する装置なのである。うまく消化されると、汗となって出るが、消化しそこなうと痒みのある皮膚炎や蕁麻疹になるのである。

身体の使い方を誤ると、私たちは病気を引き起こす。これが免疫病である。子育ての誤りも、身体の使い方の誤りの一つである。その子育ての誤りで起こる乳幼児のアトピー、小児喘息、小児白血病、川崎病などは、すべて小児の免疫病である

従って、使い方を誤らないためには、身体のメカニズムをよくよく知って理解する必要があるのである。

人間は悠久の年月をかけた進化の歴史をもつ脊椎動物の、ド真ん中を駆け抜けた哺乳動物の頂点に立っている。このことに想いめぐらすと、私たちの身体のメカニズムをよく理解するには、進化のメカニズムをよくよく知る必要があることがわかってくる。進化のメカニズムがよく理解されれば、おのずから正しい身体の使い方や正しい育児法が明らかになるのである。

●子育てとは何か

育児法とは、医学ではなくて、伝承である。ところが正しい伝承が失われると、国の将来が危うくなってくる。

では、伝承であるところの“育児”とは何であろうか?生物学的にみると、人間を含めた哺乳類の持つ習性の一つに“子育て”がある。

もちろん、鳥も巣をつくってヒナを育てるし、最近の研究では、恐竜も子育てをしたのではないかといわれている。だから、“子育て”は何も哺乳類に限定したことではないが、いずれにしても、卵を産みっぱなしで、あとは自然環境にまかせる生き物とは異なり、みずからの子孫を、自然環境に任せる前に、みずからの手で、ある程度の段階まで育て上げる種類の生き物が、地上にはたくさんいる。

そして、私たち人間も同じである。“子育て”というと、教育とか、しつけという意味合いが連想され、きわめて人間的な言葉という印象を受けるが、他の動物に目をやると、程度の差はあれ、どの動物もせっせと子育てをしているのである。

とくに「哺乳類」という種類は、生まれた赤ちゃんに、“お乳を飲ませる”ことが特徴である。哺乳類における子育てのスタートは、まさしくこの“お乳を与える”ことからはじまるのである。

この“授乳”の意味は、非常に大きい。赤ん坊が生まれて初めて口にする栄養がお乳である。

赤ん坊もやがて成長していく。そうすると、赤ん坊の親は「もうお乳はいいだろう」と考えて、離乳食を与えるようになる。この“お乳”から離乳食へと切り替わる時期を「離乳期」という。

問題は「離乳期」がいつなのかということである。そのためには、赤ちゃんの身体のメカニズム、とくに「成長のメカニズム」を、よくよく知っておく必要がある。

この判断を誤ると、大切な愛児を、一生涯不幸な体質にしてしまいかねない。これは重大なことである。現在の日本の医師たちや厚労省が、どの程度まで、ことの重大さを認識しているか知らないが、私は、子育てを誤ることは、国を滅ぼすことだと考えている。

育児といっても、幼児教育ばかりでない。幼年期から少年・少女期、青年期、そしてその子が結婚して、今度はその子が子供を産む段階になる。

残念なことに、日本にはこのような育児書は一冊もない。だから、本書で試みる次第である。

●医学の誤り

十七歳の少年たちによる凶悪犯剤が、マスコミでクローズアップされ、「日本の子供達は、いったいどうなってしまったのか」ついぞ三十年前の“日本の子供”なら、こういう犯罪はまず考えられなかった。

凶悪犯罪ばかりではない。いじめの問題をはじめ、ふだんは穏やかな子供が、突発的に暴力をふるう(キレる)ような問題も多発してきた。このような「子供の異変」は年々数を増し、その内容も私怨によるものから、人格的なものへと変化し、さらに凶悪化しているという。

医者の立場からいえば、アトピー性皮膚炎、小児喘息、子供の成人病などが急増していることが心配である。また、睡眠不足で、学校で居眠りする子供がふえているという。そればかりか、疲れやすい、集中力がない、朝起きられない……といった症状を示す子供まで急増中である。

元気はつらつで、駆けずり回る……まさしく疲れを知らないのが、子供の特権であるとされていた。しかし現代社会の実態は、全くこれとは違うものである。

これはやはり「子育て」に問題があると言わざるをえない。とくに赤ん坊のときからの、食事・呼吸・寝方につながる“子育て”の誤りである。

しかし、「子育てに誤りがある」というと、すぐに“親の責任”が問われる状況があるが、医学的な見地からいえば、日本の医学の前提が間違っているから、間違った子育て法が常識となってしまっている点が非常にまずい。

医学がこれだけ発展しているのに、まさか育児学の根本が間違っているなどとは、一般の方々は想いもしないだろう。

日本の子育ての正しい伝承が、今次大戦の敗北で途絶えて、誤った欧米の育児法に代わってしまったことが大問題なのである。しかもご本家のアメリカでは、さまざまな事件があって、その育児法を、ほとんど戦前の日本式に近いものに改めてしまっていることを、日本の医学者と厚労省がほとんど知らないことが、事態を一層悲劇的なものにしている。

日本の医学者は、HIV事件のときの無責任な血液製剤投与と同様に、きわめて勉強不足だといわざるをえないのである。

●赤ちゃんは“人間以前の段階”にある

人間(ヒト)は、哺乳類の一員である。このことをしっかり理解していないと、正しい育児を行う事ができない。医者たるもののみならず、親たるものはよく知らねばならない。 次回に続きます

 

紹介者からの一言

未熟児のベビーが、人口呼吸器をつけて、やっと保育器から出られるようになって、人工呼吸器も外れて、ミルクを自分で飲めないので、胃の中に管で代替栄養の離乳食を注入して与えていました。生後五カ月になったからです。担当の若い小児科医が、先ず、果汁を与えて、その後、栄養バランスのある液体を与え始めました。私は黙って見ていたのですが、案の定、果汁の時には大丈夫でしたが、その栄養のある液体を注入したら、身体中が赤く湿疹だらけになりました。それで、その先生に、離乳食が早すぎると言ったのですが、聞き入れてもらえず、そのまま与え続けていました。その湿疹は抗生物質の点滴で対処して、結局、その理由は感染症と診断していました。私は呆れて、上の医師にも、離乳食が早すぎて湿疹が出たのではないのですか、と言って見たのですが、笑ってばかりで、相手にされません。私の立場が悪くなるばかりです。他の件も聞いてくれますか。リンパです。鼠頸部の血塊ができた妊婦です。キツイパンティーを着用していたのでしょうね。それも私を馬鹿にするだけです。今の医者の無知には困ったものです。

⑥胎児、進化の旅は5億年、1日は160万年以上のスパンに相当する

2013-08-04 20:20:04NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原克成著

 

哺乳類の中でも、霊長類に属する人間の赤ちゃんは、どのような特徴をもつのだろうか?これが正しい伝承が途絶えて、忘れられた育児学の鍵となる。

“人間以前の段階”にあるのが“人間の赤ちゃん”である。

このことをよく理解しないと、進化学や動物学を知らない医師たちのように、とんでもない育て方を指導しかねないのである。

では赤ちゃんが、どのように「人間以前」なのか、それをお話しする前に、胎児とはどのような存在であるかを、進化学と発生学の観点から、もう一度おさらいしてみよう。

  10カ月で5億年の進化をたどる

精子と卵子が出会って、受精卵の姿から、脊椎動物の始祖として海の中で“生”をうけた原始魚類、陸に上がった古代魚、そして鰓呼吸から肺呼吸へと移った両生類、陸の王者として一時代を築いた爬虫類、現在の地球上を支配する哺乳類……という具合に、その“姿”をつぎつぎと変えながら、胎児は大きくなってゆくのである。

つまり、5億年におよぶ生命進化の過程で、みずから形成してきた「形」を、もう一度再現しながら、現時点での進化の到達点である「人間の形」へと変容して行く……これが胎児である。

形態学では、この変容(変身)のことをメタモルフォーゼというが、これこそ、生命のもつきわめて厳粛な出来事であり、5億年にわたる壮大なスケールの“下敷き”があって、はじめて演じられる“進化の歴史”そのものである。

この地球上に、初めて生命が誕生したのが、今から30億年前だといわれている。30億年前の先カンブリア紀、原始のスープとよばれる海に、単細胞の微生物が誕生した。やがてこれが多細胞の生物へと変身するが、カンブリア紀以降、生命は、5億年という長い長い進化の旅を始めることになる。

逆からいえば、30億年以上かけて、現代の私たちの姿形へとなっていった。そしてそのプロセスを、胎児は、母親のお腹の中で再現させているのである。

単細胞の生命から始まって、心臓が動き出し、受精後30日ぐらいから魚類になり、両生類になり、手が生まれ、爬虫類になり、哺乳類になり、やがて刻々と人間(ヒト)になっていく。

初期の胎児は、稚魚のような形だが、これは古代の宝飾品である。“勾玉”のようでもある。よく知られている勾玉の形(受精卵が割卵<=分裂>して、桑実胚・原腸胚・神経胚・咽頭胚(鰓腸胚)になる。咽頭胚の段階が、ふつうの勾玉である)になる以前が、タツノオトシゴのような形をしたものだ。この形は、“神経胚”の後期に相当し、この時期の勾玉がいわゆる“子持ち勾玉”である。

ドイツの学者であるヘッケルは5億年の歴史の再現を「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉で、これはカプート(頭)が繰り返すという意味のラテン語で「頭部が反復する説」、我が国の高祖皇宗は、この胎児の形が「生命と魂の象徴」であることを知っていたので、これを火打ち石で造り、皇位の継承の印とした。子持ち勾玉が神経胚のもので、丁字頭勾玉チョウジガシラマガタマが鰓腸胚(咽頭胚)のもので、臍の緒つきのものもある。

●悪阻ツワリとは何か

5億年にも及ぶ進化の長い歴史を、わずか300日の妊娠期間中に再現してみせる胎児だが、この再現スピードは驚くほど速い。妊娠期間の一日は、160万年以上の進化のスパンに相当する。生命の神秘はすさまじいほどだ。

妊娠中に、多くの妊婦さんが、“悪阻”をおぼえる。これも胎内の進化と大いに関係する。この悪阻が起きる妊娠初期のころとは、進化のステージでいえば、どの段階だろうか。それは約4億年前の地球の状態を考える必要がある。4億年前、地球の大変動で海が浅くなり、干上がりかけた陸地に取り残された数多くの古代魚が、陸地で干上がる危機に瀕した古代魚は“のたうち回って”空気中から酸素の呼吸を余儀なくされた。重力が水中の6倍になり、過酷な環境にあって、古代魚は“のたうち回って”空気中から鰓エラで呼吸をし続けるうち、血圧が上がり空気呼吸に対応できるができた。こうして、鰓から肺へと呼吸が移っていき、これらの古代魚は、やがて陸上での生息に適応できるようになったのである。

これが古代魚の“上陸劇”である。ここから哺乳類型爬虫類と両生類・爬虫類・鳥類へと進むイクチオステガ(イクチオは魚という意味で、魚類型爬虫類のこと)の二つの流れが分かれる。

胎児は5億年の進化を再現するのだが、上陸劇は、人間の胎児ではいつ再現されるのか。それは妊娠初期の32日目から38日目の6日間である。

そしてちょうどこの時期から“悪阻”が起きるのである。

この時期の胎児は、かつて4億年前に、古代魚が上陸劇で味わった“のたうち回る”ような苦しみを、母親のお腹の中で再び体験しているのである。そして悪阻はちょうどこの時期から始まる。この時期が胎児の危機で、実際、息も絶え絶えの上陸劇がそっくり胎児において再現されるが、ヘタをすると死んだり、奇形が発生しやすい時期である。

つまり、母親のお腹の中で進化を再現しつつある胎児の、上陸劇における“追体験”を、母親も“悪阻”という形で共有しているものと思われる。なぜなら、水棲の生き物から、陸上の生き物への“変容”は容易なものではなく、多くの生命がこの段階で失われる。胎児も実際、息が絶え絶えになって上陸劇のときとそっくり同じように、胎児の身体もまた「免疫システム」「造血システム」「自律神経」「体壁筋肉系」がおおきく変化している。第二革命の重力と空気呼吸への対応で血管系の変化がもっとも顕著に起こる。鰓呼吸用の血管から肺呼吸用の血管へと、大きく変化するからである。

胎児の苦しみに、母親の身体が反応するのである。このとき、お腹の胎児は、はるか4億年前の進化のステップアップをしているのであり、これを乗り切ることで、一歩一歩人間へと近づいているのである。

悪阻は、母体の血液の酸素不足で強まるが、これは母体の腸の門脈の酸素不足によるから、横隔膜呼吸を充分にして、腸を冷やさないようにすれば、悪阻は克服することが出来る。生殖器も肺も、全ては腸からできることをわすれてはならない。(門脈とは、大動脈から腸に入り、消化された栄養を豊富に吸収して、肝臓の関係を通って、心臓に還る静脈のこと)

●赤ちゃんはホモ・サピエンスなのか

「進化の旅」は、いつ終着を迎えるのであろうか。胎児はどの段階で、ホモ・サピエンスとなるのだろうか。

多くの人は、赤ちゃん誕生の瞬間だと漠然と考えておられるのではないだろうか。つまり、赤ちゃんは、完全な人間として生まれて来る……というふうに、ほとんどの人が考えているのであろうか。

しかし、この世に誕生した瞬間に、進化の過程が全部完了して、人間として完成するということはありえない。実際に、赤ちゃんがホモ・サピエンスとしての特徴をもちはじめるのは、生後1年を過ぎた頃からである。

正確にいえば、一歳を過ぎた頃から、赤ちゃんは段々に人間になっていき、二歳半の頃になってようやく「ホモ・サピエンスの子供」になる。

つまり、一歳までの赤ちゃんは、ホモ・サピエンスではなく、他の哺乳類と同様の特徴をそなえているのである

●赤ちゃんがホモ・サピエンスでない理由

赤ちゃんは、母親の乳首や哺乳瓶に吸いついて、お乳やミルクをごくごく飲んでいる。しかも、“息をしながら”である。数分間、息継ぎもせずに、お乳を飲んでいる。これは、人間以前の哺乳類に出来るが、私たち大人の人間にはできないことである。

つまり、私たちは食べ物や飲み物を“のみこむ”とき、息を止めるが、赤ちゃんは息を止めないでも“のみこめる”

私たち大人の場合は、食道と気管が交差していて、ミルクをのみながら、同時に、誤って息をしてしまうと、わたしたちはゴホゴホッと“むせて”しまう。肺に飲み物や食べ物がまぎれ込むと、誤嚥性の肺炎になる、窒息死を引き起こすことさえある。赤ちゃんの場合、この食道と気管が、きちんと分かれていて、食道と気管それぞれが、それぞれの働きを“同時に”行うことができるのである。

サルやイヌ、ネコなど他の哺乳動物は、赤ちゃんと同じように、息継ぎせずに、食べ物を食べ続けることができる。

ということは、赤ちゃんの身体構造は、他の哺乳動物のグループに属しているといってもよいような段階にあるのである。乳児が“人間以前”といったのは、このような理由からである。

●「言葉を話す」という進化

なぜ、成長した人間だけが、他の哺乳動物と異なる“喉の構造”なのか。人間が“言葉を話す”ようになったためである。

声を発するメカニズムは、肺にある空気を、鼻ではなく、口へ向かって吐き出すことで、哺乳動物は声を発する。このとき、気管から鼻へ向かうべき空気が、喉の交差点で、口へと向かう。動物が“吠える”ときは気管を“一時的”に食べ物の道につなげて、喉から口へ、かなり努力を要する“特別な作業”である。なぜ、努力が要るかというと、喉をはげしく緊張させ、かつ運動させ、気管を強引に喉の方に近づけ、食べ物の道である口につなぎ、さらに声を発する(吠える・鳴く)作業をするからである。

次回に続きます

 

紹介者からの一言

赤ちゃんは母乳を飲む時、吸っているのではありません。赤ちゃんの口や舌は、腸の蠕動運動と全く同じ運動なのです。赤ちゃんは一歳過ぎまで、ストーローでミルクをのめません。スプーンやコップで、舌にミルクを置けば飲めます。赤ちゃんの口腔は腸と同じなのです。

脳神経、呼吸、体温調節、消化機能、排泄、造血機能、全ての機能が未熟です。だから、呼吸も不安定、体温調節も不安定、吐きやすいし、黄疸も出ます。お母さんは卵を孵すように、赤ちゃんを守ってあげる必要があります、それが最低、一歳までは必要です。

⑦満二~三歳ごろまでの育児の仕方を誤ると、その子は一生ハンディを背負って生きて行かなくてはならない

2013-08-05 21:15:53NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原克成著

 

ブタやウマは、鼻からしか声をだせない。つまり吠えることができないので、ブーブーとか、決まった声しかだせない。鼻は、ほとんど動きの取れない薄い空洞でできているからである。

だから、赤ちゃんが泣くときも、全身に力をこめるほどの大変な作業をすることで泣くのである。他の哺乳動物と同じように、気管を強引に喉につなげることで泣き声を発するからである。

これが成人になると、食道と気管が喉で交差し、つながってしまうので、私たちは苦しまずに、声を発することができるのである。このことから考えると、赤ちゃんが言葉を話すのは、構造的に無理なのである。

人間が“言葉をもつ動物”と定義するなら、やはり赤ちゃんはまだ人間以前である。

●“進化”は終わらない

この事から考えると、人間は、赤ちゃんとして誕生した後も、進化の過程を再現しつづけていることになる。つまり生まれたての赤ちゃんは、日々刻一国と成長しながら、同時に“人間”へと進化しているのである。

つまり生後も“系統発生”がつづくのだ。いつまでかといえば、仔として二歳半。“三つ子”といわれる時などで、成体のヒトとしては、約24歳頃までつづく。

哺乳類たる人間の最大の特徴は、言葉を話すことと直立(二足)歩行をすることの二点である。この二点ができはじめて、人間は高度な文明を築くことができたのだ。そして生まれたての赤ちゃんには、この二点ができないのである。

ウマやイヌなどの動物は、誕生した直後から、自分の足で立つことができる。目もしっかり見開いているので、自分の方から母親のお乳を探して飲むこともできる。ヒトと比べれば、ウマやイヌの方が、はるかに完全な形態で生れて来るのである。

さて気管と食道が交差し、つまり進化して、ある程度は“人間の構造”を備えてくるのが、約“一歳”ごろだといわれている。

そして前述のように、乳児から幼児期、少年・少女期、青年期……という具合に成長のプロセスと同時並行しながら、やはりまだ進化はつづくのである。こうして進化学的に、本当に“ヒト”の成体として体制が完成するのが、前述のように、約24歳頃なのである。

この年齢を過ぎる頃から、人間は“腰痛”“痔”などの病気に悩まされるようになる。腰痛や痔は、人間特有の病気であり、自然に育った他の動物にないものである。

●進化の過程にある幼児

二歳半といえば、言葉もだいぶ話せるようになった頃であり、自分のアンヨで立って歩くことも楽にできる頃である。したがってこの時期までは、「この子は今、必死で進化の過程を歩んでいるのだ」と考えることが大切である。

昔の日本では、「三つ子の魂百まで」といわれていた。数え年の三歳、つまり二歳半ごろで、その子の“人生が決まる”という意味である。

これはどういうことかというと、子供が誕生してから、満二~三歳ごろまでの育児の仕方が、きわめて重要であるということである。この時期の育児の仕方を誤ると、その子は一生ハンディを背負って生きて行かなくてはならなくなる。

つまり、育児がその子の“一生を左右する”ということだ。今の日本人は、これが間違っているから、日本の子供は、ほぼ全滅に近い形で、欠陥のある子供に育てられる道筋ができていて、そのまま欠陥のある大人となる。

人間の赤ちゃんは、生命個体としては、未完成のまま誕生してくる。そして生後、成長しながら、つまり自己進化=系統発生を続けながら、必死に生きる技術を身につけようと努力する。したがってこの時期に“生きるための基本”を上手に身につけさせることが、何よりも大切である。

生きるための基本とは、この地上でたくましく生きていけるだけの「健康な身体」のことであり、「健全な身体機能」のことである。つまり「半人間」である赤ちゃんを、人間として“健全な身体”にまでしっかり育てあげることが、育児の最大の使命である。このために育児学があり、小児科学があるはずなのである。

この育児期が順調であれば、三~五歳ごろに訪れる脳細胞の急激な発達時期に、うまく適応でき、聡明な子供に育って行くのである。しかし、聡明な子供に育てたいのなら、なおさら「健全な身体」に育つように、正しい育児を、よくよく実践せねばならない。

●育児はじっくり

「這えば立て、立てば歩めの親心」というように、親というものは、子供に対して「早く大きくなって欲しい」と願うものだ。まして昔のように、伝染病などで早逝する幼児が多かった時代だったら、なおさら切実にそう願うことだろう。

しかし焦ってはならない。急くような気持ちを抑え、赤ちゃんの発育と歩調を合わせるように、比較的ゆっくり育てる方が、実は望ましいのである。もちろん、赤ちゃんの自己進化のスピードも、一人一人まちまちである。

もっとも最近は、病院(産婦人科)の医師や看護師の都合で、自然な出産時刻よりも早産させられて生まれてきた赤ちゃんは、未熟児も含めて、人間としての体制の未完成度が高い。赤ちゃんの自己進化のスピードを、人工的に早めることはできない。当然注意を要する育児となる。

いずれにしても進化の程度の違いはあるが、二歳半ごろまでは、落ちついてじっくりと見守るような育児が必要である。

●早め早めの育児観念

ところが……である。現代のお母さんたちは、子育てにおいては、およそ“ゆっくり”だとか、“のんびり”だとかいう認識はないようだ。

「早く大きくなあれ」とばかりに、他人よりも早めに早めに、子育てのプロセスを消化していこうという意識を持つお母さん方が、じつに多いのである。いわゆるカタログ世代の現代のお母さんたちは、出産や育児のノウハウを、町の書店で購入できる、数種類の雑誌や書籍から得ている。

本や雑誌には、もちろん離乳時期や離乳食に関する情報も書いてあるし、インターネットなどのメディアでも、いろいろな情報を得ることができる。

かつては、大家族の中で、姑から嫁へと伝授され伝承されてきた“出産・育児の技術”だったが、核家族社会の現代にあっては、若いお母さんは、誰に育児の相談をしたらよいのか、知る由もないのである。

そこへきて、さまざまなメディアによる出産・育児情報の氾濫である。しかも出産・育児のあとに控えているのが受験・入学戦争である。若いお母さん方は、いやおうなしに一種の「育児戦争」に追いやられている。

たとえば、若いお母さんが、何かの雑誌で「離乳食は、生後五ヶ月から離乳食を始めなければ……」という観念にかられてしまう。これができなかったら、自分は母親失格……とまで思ってしまう人がいる。

こうして、赤ちゃんが嫌がってなかなか口を開かなくても、強引に口を開けて、離乳食を押し込めるような母親が登場して来るのである。

次回に続きます

 

紹介者からの一言

私は赤ちゃんがお話をするのを何度も見ています。

生れて直ぐに、お母さんの腕で、お母さんが声をかけると、泣くのを止めて、じっとお母さんの声に耳を澄まして、そして、喉の奥の方から、アン、アンとお話し始めるのです。泣いているのではありません。お母さんの声にきちんと反応しています。泣き声であれば、お母さんの話しかけに無関係に声を発するのですが、そうではないのです。お母さんの声を聞いて、反応をしているのです。いつまでもお話しをする、おしゃべりの赤ちゃんもいます。それをお母さんは、ウン、ウンと応えています。まるで、お腹の中での生活をお母さんに話して聞かせているかのようなのです。この姿を見られるのは、生まれた直後、数時間の間だけです、その後は見られません。不思議です。周りの助産師に、赤ちゃんは、生まれてすぐにお話をするよ、と言っても、また、熊谷さんは変なことを言っていると思われて、フーンと返事するだけで、信じようとはしません。ほら、話しかけているよ、と見せても、ソーカナーという顔で、興味を示してくれません。悲しくなります。お母さんは、すんなりと受け入れてくれています。その後もずっと、反応があるかのように、赤ちゃんに話しかけ続けながら、育児をしています。

もし、子供が三歳以下で、御両親が離婚してしまったら、子供の心と身体の成長に悪い影響が出ます。それならば、三歳以後であれば、大丈夫なのか?経験者がおっしゃっていました。ぼくが六歳で、弟が三歳の時に両親が離婚した。兄弟が分かれ分かれで、育つこととなった。

ぼくは大学に行き、普通に就職して結婚ができたが、三歳だった弟は、ぐれてしまい、大学はもちろん行けず、就職もうまく行かず、自殺してしまったと言っていました。

もし、御両親が離婚する場合は、子供が三歳ではまだ早過ぎるようです。六歳になっていれば、悪い環境の元でもぐれずに普通に育つようです。子供が六歳になるまでは是非、離婚をしないで欲しいです。

人間は何のために生きているのでしょうか?それはDNAに秘められているようです。太古の時代に植え付けられた、高貴なDNAの可能性を、魚に植え付けられ、瀕死の環境を乗り越えて、DNAの開花のゴールに向かっている旅なのではないかと、私は考えています。そうすると、御両親の努めは、お子様の育つ環境を良くしてあげて、子供の保育を優先した方が良いのではないかと思います。もし、離婚をお考えになっていらっしゃれば、お願いがあります。どんなに争っていても、お子様は父親も母親も両方が大好きなのです、お子様が六歳過ぎまで離婚をしないで戴きたいと思います。御両親の生きる真の目的は、お子様がつないでくれています。お子様の成長を優先して欲しいと思います。それがDNAの願い、真の魂の叫びなのではないのでしょうか?

⑧乳幼児にとっての共働きは、子育て放棄となる。

2013-08-06 22:34:16NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学 

西原 克成著 

 

●人はなぜアレルギーになるのか

今、日本は「アトピー列島」とよばれるほど、大人から子供まで数多くの人がアトピー性皮膚炎で苦しんでいる。

この病気は、私の研究で最近明らかになったが、「口呼吸」によって鼻と喉の扁桃腺から入る常在菌と、食物アレルギーと、腸管を冷やすことの三つが原因で起こるものである。そして身体のあちこちに赤い湿疹ができて、非常なる痒みをともなう症状である。

ところで、このアトピー性皮膚炎は、“人間だけ”がかかる病気である。自然界に生きている動物には、もとよりそのようなアレルギーは起こらない。当然、アトピーもない。私の研究で、アトピーの治療法もほぼ完成したと思っている。

さて、このようなアトピーだが、日本は他の先進国に比べて非常に多い。なぜなら、「離乳食は五、六ヶ月から」という誤った育児情報が広く流布しているのは日本だけだからである。

しかし、人間以外でアトピーになる動物がいる。人間が飼っているイヌである。正確に言えば、幼い頃に親犬から引き離され、ドック・フードだけで育てられた子いぬに起こるのである。

イヌの離乳期は短いが、このとき母犬は、自分が食べたものを胃で消化して、これを戻して子イヌに食べさせるが、これを見た飼い主が、その浅知恵から、「あら、きたない。きたない」といって、子イヌの“吐しゃ物”の代わりに与えたりすると、人間と同じように、その子イヌもアトピーになるのである。

獣医の世界では、これはよく知られている事実だが、なぜか人間を扱う医者は、ほとんどどこの医者も知らない。前述の「赤ちゃんの気管と食道は別々になっている」という事実も、医学の授業では教えるが、では「赤ちゃんに対する医学」と「大人に対する医学」が違うものであることを、ちゃんと認識している医学者は少ない。このことが、誤った育児学・小児科学を生んでしまうのである。(離乳食とアトピーの関係は、後ほど詳しく述べる)

●育児に飛び級は禁物

離乳食の開始時期を「生後五・六ヶ月」と定めてしまった日本の育児学は、赤ちゃんの成長(自己進化)過程を無視して、大人の都合で“促成栽培する”ことを奨励しているかのようだ。

やがて来る受験・入学戦争や偏差値競争のために、子供を早く育て上げなければ、ははおやこそ落第生になってしまう。母子手帳には、発育グラフが載っており、この数値に達していない赤ちゃんは、まるで劣等性か落第生のような扱いだ。

今でこそ「健康優良児」と称して、小児成人病を奨励する肥満児コンテストはなくなったが、戦後、欧米流の栄養至上主義に完全に毒されつづけ、五十年以上経過したいまでも誤った育児認識が世間にまかり通っているのである。

しかし、育児に関しては、“飛び級”は絶対に禁物である。自然のタイム・テーブルに則ってしっかりとした身体の構築がなされるまで、赤ちゃんはゆっくり、じっくり育てるべきである。

このようなことをいうと、以外の念にかられるお母さん方は多いと思う。しかし昔の育児は、赤ちゃんがお乳にすがりついてくる間は、あえて乳離れをさせず、二~四歳になっても、お母さんはお乳をあげていたものである。

離乳食も、今のような食品事情とは違って、お母さんがまず、純白の白米を炊いて、それで主湯をつくり、それをお乳の代わりに飲ませ始めた。水晶米は、ほとんど抗原性のないデンプンだけでできているため、これは大丈夫なのである。もちろん、スケジュール通りに離乳食を与えるようなこともなければ、強引に食べさせるようなこともなかった。

つまり、母親が食べている物をほしがっても、むやみに与えないという子育ての伝承があったのである。昔の育児というと、何だか非科学的でおおざっぱなような印象を受けるが、真実のところをいえば、育児と言うのは、医学でもなければ科学でもなく、猿人時代からの伝承なのである。そして正しい伝承で、結果的にアトピーなどとは無縁の、健康な子供が育ったのである。

母親のお乳を、二~四歳まで吸っていた甘えん坊が、歴史に名を残す偉人になったと言う例は、洋の東西を問わずたくさんある。現代文明にあっても、原始的な社会の、縄文人的な育児を、本質において実践すればよいのである。

育児の基本は愛情であり“ふれあい”である。昔の母親は、いつもわが子をおんぶや抱っこをして可愛がっていた。おんぶや抱っこは、猿の育児法そのものである。従って、戦前の日本の子育ては、猿人の時代からの正しい伝承が脈々と息づいていたのである。おんぶや抱っこの生理学的な意味はおおきい。

●口呼吸は万病の元

赤ちゃんは自己進化の途中にある。ホモ・サピエンスにならんと進化している命が、人間の赤ちゃんである。

3000 の体重で、約20兆個の細胞を持つ哺乳動物として、破水して羊水から地上に生まれ落ちた赤ちゃんは、はじめの1ヶ月は、ただただお乳を吸って、眠って、たまに泣く……という生活をする。

やがて赤ちゃんの行動は、進化の過程を逆戻りするように、かつて“上陸”した後の生活に戻る。なぜかというと、羊水(という海)から陸に上がった赤ちゃんには、今度は実際にIGの重力がかかることになり、その重力に1年がかりで対応せねばならずその行為がハイハイである。サメが陸にあがったあと、苦しみながら這いずり回って哺乳類型爬虫類になった頃のように這いずり回るのである

だから、オシャブリをつけてハイハイをじゅうぶんにさせないと、頸洞がよく発達しないため、血圧がじゅうぶんに上がらず、虚弱な子供に育ってしまうのである。

赤ちゃんは、個体生命として完全な存在ではない。したがって親の保護が必要なのである。つまり子育ては、人間を含む哺乳動物の親に与えられた使命である。

生物としての人間が円満に育つには、赤ちゃんや幼児である“仔”のうちに、「生き方の基本」を身につけさせる必要がある。「生き方の基本」とは、「呼吸をする・食べる・眠る」の三つである。

「呼吸したり、食べたり、眠ったりするのは、別に誰かにおしえられなくとも、本能で自然にできるのではないか?」と思われがちだが、哺乳動物の場合はそうではない。誕生して、生命体として進化しながら成長するのが哺乳動物である。だから幼いうちから、正しい「生き方の基本」をしっかり身につけないと、哺乳類として「不完全な生命体」へと成長してしまうのである。

さて、哺乳類をはじめ、多くの生き物は“鼻から呼吸”する。「鼻から息をする?当たり前じゃないか?」と思われるだろうか?ところが多くの人間とくに日本人は、鼻ではなく“口から呼吸”をしている。口から空気を吸うことが出来るのは、哺乳動物では人間だけである。口から息をする習慣は「万病の元」なのである。この“口呼吸”によって免疫が損なわれとても厄介な免疫病になっている。次回に続きます

 

紹介者からの一言

私は、3人の娘とも、産後6週間後から保育ママさんに預けていました。そして仕事をしていました。子育てをしているよりも、仕事をしていた方がずっと楽でした。子育ては、非常に大変です。24時間、ずっと、赤ちゃんに縛られて、退屈で、頭が馬鹿になりそうで、苦痛です。外で仕事をしていた方がずっと楽なのではないかなと思いました。私みたいな母親が育てるよりも、保育ママさんの方が上手に育てているようにも思いました。

子育て10年と言われていますが、3人も子供がいれば、10年では済みません。20年間位かかります。男性は仕事だけをしていれば、それなりに社会から評価されます。しかし、女性は子育てだけをしていても評価されないし、独身で仕事だけをしていても評価されないし、仕事と育児の両方をこなすと、やっと社会がそれなりに評価してくれます。この違いは何なのでしょうか?ひどすぎると思いませんか?

あるひ、自分の時間がないことが、悩みの種でした。それで、土曜日や日曜日、又は、夜に、夫に子供を見てもらって、テニスに通ったり、ヨガに行ったり、英会話に通ったりしました。そうしたら、どんどん子供の喘息がひどくなり、長女からはお母さんは自分のことしか考えていないと責められ、更に落ち込んでしまいました。夫が仕事で遅くなっても、遊びに行っても、飲み会に行ったりしても、子供達は夫である父親を責めたりしませんが、母親である私には、仕事で遅くなったり、飲み会で遅くなったりすると、子供から責められます。これって差別ですよね。

今でも、子供から、お母さんは自分のことしか考えていないんだから、とよく責められています。定年退職してぶらぶらしている父親を責めないで、リンパの仕事を一生懸命やって、ホームページも作って、ブログもこのように書いている母親には冷たくて、お母さんはいつも自分の好きなことばかりしていると、今でも責められています。どうして、お父さんを責めないのかが理解ができません。夫は毎日ぶらぶらしていて、テレビばかり見ているのに、どうしてなのかを娘に質問をしたら、娘がこう言いました。

お父さんはお父さんだから仕方ないよ、という返事です。

娘が私を見る目がキツイ理由はどこから来ているのだろうか?とじっくり、考えてみました。そうしたら、子育て放棄に原因があると気づきました。

つまり、仕事を一生懸命していたことが原因なのです。更に悪いことに、子育てに余裕が出てきたら、娘の目からは、母親が遊んでいると思われたのです。難しいですね。子供にとっては、母親は子育てに専念して欲しかったようです。今でも、このように頑張って毎日ブログを書いていても、娘からは評価されていません。それが悲しいです。しかし、生命の進化から、考えると子育ての方が大切ですね、娘の方が正しいように思います。

 

 

⑨社会的な花粉症対策の第一は、大気汚染を制御することである。

2013-08-08 00:48:56NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原 克成著

 

●気道という生体防御ライン

哺乳動物は、みんなから呼吸をする。だから鼻は、天然の空気清浄機のような造りになっている。私たちは、鼻のおかげで、吸った空気を濾過することができる。

これは、気道の表面の細胞に、細い毛(繊毛)が生えており、そこには粘液が流れていて、ここが濾過装置となっている。ばい菌やほこり、アレルギーの原因になるダニの殼などが、これらの絨毛に吸着されるので、その奥(体内)には侵入しないようになっている。

ちなみに、絨毛に吸着された汚物は、鼻水によって外に排出される。鼻水と唾液には、免疫タンパク質の分泌型Aという物質が流れているのだが、これが口呼吸で涸れると、大変な病気になる危険性がある。シェーグレン

ページェット病も、ただの口呼吸がこじれただけのものである。眼と口に病状がでるのは、三叉神経の一部が眼球の虹彩とつながっているためで、ウイルス疾患というのは神経性に好んで移るから起こる病気なのである。

もう一つ、の重要な働きがある。空気の温度調節をしてくれることだ。エア・コンディショナーのようなものだ。

鼻の穴にから咽頭までの気道は、わずか15、この部分の気道の周辺には、数多くの空洞(副鼻腔)が開いている。から吸い込まれた空気は、これらの空洞を通ることで温められてから、肺に入る仕組みになっている。

鼻の穴には、鼻毛しかないように思われるが、じつは巧妙な仕掛けがしてあって、冷気でさえ、温めてからでないと喉を通さない。さらにこの温められた空気は、湿度が100%近くなるまで“加湿”されるのである。

乾燥した空気は、喉の細胞を傷つける大敵である。空気中に漂っているばい菌は、乾燥した環境を好むものが多いため、湿気によってその侵入や繁殖をふせぐ必要がある。

このように鼻から息を吸うことは、これだけの生体防衛ラインを発動させることになるのである。ところが、口から息を吸ってしまうと、この生体防衛ラインを通さずに、ばい菌類を含んだ空気や冷気が、ダイレクトに喉へと直進するのである。

ところがもまた、生体防衛ラインの重要な基地である。前述の“鼻”の外敵排除の防衛ラインによっても取り除かれなかったばい菌や異物は、鼻の奥に侵入していくが、そこで待ち構えているのが、つぎの防衛らいんである「扁桃腺」である。

●ワルダイエル扁桃リンパ輪という最終防衛ライン

扁桃腺は、鼻の奥と喉の左右にある。風邪を引いた時、よく「扁桃腺が赤く腫れていますよ」と医者からいわれるので、もなさんご存知だと思う。

扁桃腺は、鼻の奥(耳管のつけ根)にある耳管扁桃や、舌の付け根にある舌扁桃、咽頭の奥にある小扁桃、口の奥(口峡分の両脇)にある口蓋扁桃などがあり、鼻の奥にある咽頭扁桃(アデノイド)であり、気道のまわりをグルリと囲むようにして存在する。

したがってこれらを総称して「ワルダイエル扁桃リンパ輪」という。このワルダイエル扁桃リンパ輪には、白血球をつくる(造血)働きがある。いわゆる白血球造血巣である。

から入って、気道の防衛ラインをくぐり抜けてきた空気中のばい菌やダニの殼などの異物はこのワルダイエル扁桃リンパ輪という“最終防衛ライン”をくぐり抜けようとするときに、鼻水と唾液と唾液のIGA(分泌型のインムノグロブリンA)との共同作業で、ほぼ100%無害なものになってしまうのである。

どうやって防衛するか。扁桃リンパ輪が取り込んだこれらのばい菌や異物を、GAの助けをかりて、白血球が消化してしまうのである

ここで認識すべき大事なことがある。空気中のばい菌ダニなどが消化出来るのは、扁桃腺の中でも、小扁桃(咽喉部)と耳管扁桃、咽頭扁桃(鼻の奥)だけということである、

一方口蓋扁桃(口の奥)や舌扁桃(舌の奥)などは、唾液のIGAの協力のもとに、食べ物の中のばい菌は消化するしかし空気中の異物に対しては、ほとんど対応しないのである。なぜなら、人間以外の哺乳動物は、前述のように、もともと鼻で呼吸して、口で食べるからである。こうして考えると、口蓋扁桃や舌扁桃が、食べ物に対する防衛ラインであるのは明白である。同じ扁桃でも、場所によって役割がちがうのである。

このことから、口呼吸によって、口から直進してくる空気とその中のばい菌や異物に対して、防衛機能をもたない口蓋扁桃と舌扁桃は、大きなダメージを受ける。さらに、口呼吸で鼻水と唾液が涸れて、IGAが分泌する場を失うと、ひどい場合は口呼吸の日本人にやたらと多い。腎臓透析の必要なIGA腎病になる危険性がある。

●免疫機能が低下する理由

しかも口呼吸では、空気を加湿する能力がないため、喉の扁桃線が乾燥してくる。そうすると、扁桃腺そのものの機能が弱るばかりか、乾燥した環境を好むばい菌群の温床になってしまいかねない。

具体的にいうと、口呼吸がイタについてしまうと、鼻呼吸をあまりしなくなる。鼻に空気が通らなくなるため、鼻がダメになる。分泌物が流れなくなってカサブタ状にかたまると炎症を起こすようになる。つまり鼻水が涸れて鼻炎になるのである。

また、鼻と気管に空気が通らないと、呼気は加湿されないので、口蓋扁桃や舌扁桃以外の扁桃腺まで乾燥してくる。

口が乾燥すると、唾液も分泌されなくなる。こうして微菌の排出機能の多くが失われることになる。そして鼻の奥の扁桃まで弱ってくる。さらに扁桃までばい菌の温床になってしまう危険性がある。もともと外敵を撃退するための防衛機能であるはずの扁桃リンパ輪が、いつのまにかばい菌群の温床になってしまうのである。

こうして、扁桃(鼻の奥)や口蓋扁桃などが次々と弱って行く。このことが、“免疫機能が低下する”という意味なのである。

花粉症は、花粉と言う蛋白質で起こるカゼ症状のことを指す。通常、車の排気ガス複合しなければ発症しない。大気汚染を複合すると、サルでもネコやイヌでも発症する。目と鼻と耳と肺から、複合汚染の毒物が吸収されるのであるから、いかなる哺乳動物の白血球も、これをうまく消化することが困難になるのである。

したがって社会的な花粉症対策の第一は、大気汚染を制御することである。

●口呼吸病

小児喘息にかかる子供は、100%口呼吸をしている。わたしのところを受診する小児喘息の子も、当然一様に鼻呼吸ができない

もともと大人でさえ、肺疾患の大半がただの口呼吸で発症するのだ。難治性とされる間質性肺炎は、100%口呼吸の人がなる病気だと内科の教科書にもかいてあるのである。

前述のように、口呼吸の習慣があると、免疫系が少しずつ冒されていくので、たとえ小さい頃に小児喘息にならなくても、アトピー性皮膚炎をはじめ、さまざまな免疫病にかかる恐れがある。口呼吸のために、あやうく“血液のガン”である「白血病」になりかけた女性もいる。

わたしは、口呼吸によって引き起こされる病気を「口呼吸病」と呼んでいる。どのような病気があるかというと、小児喘息アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎嗅覚・味覚の麻痺、慢性疾患シェーグレン(眼と口にまつわる病気)、リウマチ、白血病、悪性リンパ腫などさまざまである。

口で呼吸できるのは、前述のように、一歳以上の人類だけ……ということが忘れられている。だから一歳未満の段階では、小児喘息も小児白血病もないのである。

難病と思われるこれらの病気も、口呼吸の習慣を止めて、鼻呼吸の習慣をみにつけることで、劇的に病気が治ってしまうケースも多い。

しかし、いくら口呼吸が身体に悪いとわかっていても、一度ついた習慣を修正するのには、大変な努力がいる。ふだん無意識に口でしている呼吸を、鼻でするように戻すには、あの手この手の知恵と技術が必要になってくる。

なかには、鼻呼吸を身につけるのが面倒くさくなり、治療の途中で投げ出す人もいる。鼻呼吸が大変なのは、頭で理解しても、実行に移すとなると、なかなか難しいからだ。口呼吸の癖は、子育ての誤りで身についてしまう。子育てが六つも間違っている。育児の後進国である日本では、今では大半の子供が口呼吸をしているような有様である。

しかし、ちいさな子供には、その様な苦労はさせたくない……というのが、親心であろう。子供の口呼吸を未然に防ぐのに適した器具がある。“オシャブリ“である。

●オシャブリ復権論―――四歳までオシャブリを

オシャブリを口にくわえていると、結果的に口は閉じられているから、口から呼吸はできない。すると呼吸はいやでも鼻からするしかないのである。

もともと鼻呼吸をしているのが赤ちゃんである。オシャブリをさせることで、成長するにつれて起こる口呼吸の習慣を予防することができるのである。

オシャブリを加えているときの赤ちゃんの口のなかでは、舌がさかんに動いている。また、舌とともに、後で咀嚼筋となる筋肉群と嚥下筋群が、腸と全く同じように蠕動運動をしている。

赤ちゃんの取る基本的な原行動の一つに“なめまわし”がある。舌と言う感覚器をしきりに働かすことで、赤ちゃんは必死に外界のことを探ろうとするのである。

赤ちゃんが舌をしきりに動かせば、顎の筋肉も一緒に動かされる。おもに咀嚼菌や嚥下筋がうごくのだが、この一連の作業によって顎が発達する。

次回に続く

 

紹介者からの一言

どうして口呼吸をしてしまうのだろうか?それは癖というよりも、呼吸が、鼻からだけでは苦しくなって、無意識に口を開けてしまうように思います。喘息発作が起こると、口呼吸をしています。我が家の娘を見ている限り、そうです。普段は口呼吸をしていません。ただ、我が家の夫も含めて、眠っている時に、口を開けて、いびきをかいています。喘息の娘もいびきをかくのです。大人のオシャブリが必要ですね。

⑩オシャブリの発売が、欧米に遅れること40年

2013-08-08 22:58:31NEW ! m-6458の投稿 
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赤ちゃんの進化学

西原克成

 

●オシャブリ復権論―――四歳までオシャブリを

オシャブリを口にくわえていると、結果的に口は閉じられているから、口から呼吸はできない。すると呼吸はいやでも鼻からするしかないのである。

もともと鼻呼吸をしているのが赤ちゃんである。オシャブリをさせることで、成長するにつれて起こる口呼吸の習慣を予防することができるのである。

オシャブリをくわえているときの赤ちゃんの口の中では、舌が盛んに働いている。また舌とともに、後で咀嚼筋となる筋肉群と嚥下筋群が、腸と全く同じように蠕動運動をしている。

後述するが、赤ちゃんのとる基本的な原行動の一つに、“なめまわし”がある。舌という感覚器をしきりに働かすことで、赤ちゃんは必死に外界のことを探ろうとするのである。

赤ちゃんがをしきりに動かせば顎の筋肉も一緒に動かされる。おもに咀嚼筋嚥下筋が動くのだが、この一連の作業によって顎が発達する。また同時に、横隔膜も刺激されるので正しい鼻呼吸がさらに促進される。舌を動かす神経顎の筋肉の神経横隔膜神経頸部神経叢でつながっているためである。

さて、赤ちゃんのオシャブリだが、欧米の人間工学にならって、当然「三~四歳ごろまで」使わせなければならない。

わたしがこのようにいうと、驚かれる方も多いと思う。なぜなら、日本では、オシャブリ「甘えの象徴」だと認識されているからである。だから、一歳過ぎてまで、オシャブリしているなんて、みっともない」

という声をよく聞く。オシャブリは、あくまで乳飲み子がするものであり、いつまでもしていると、精神的に乳離れができないと揶揄され、親のしつけが悪いと中傷される。

本来は、哺乳動物の特徴として四歳頃まで、誇りをもってオシャブリを使うべきであり、欧米人はそうしているのである。

日本では「オシャブリをくわえさせると歯並びが悪くなる」という“迷信”までもがこういう迷信を信じて、狂ったようにオシャブリを取り上げて子供を駄目にしているのが現状である。

口腔科の専門医としていえば、逆にオシャブリをしないから、歯並びが悪くなるのである。オシャブリは、前述のように、顎や口の発達を促し、さらに歯並びも整える。この理由は、後述する。

さて、欧米のオシャブリ事情はどうだろうか?“オシャブリ=恥ずかしい”という日本の常識とは対照的に、ニューヨーク・ロンドン・パリといった欧米の大都市では、三~四歳くらいの子供がオシャブリをくわえている光景をよく見かける。とくにアメリカでは、州によっては離乳型のオシャブリを子供に支給する所もある。

これらの親の身なりは一様にきちんとしており、しつけの仕方が悪い親のようには見えない。しかもベビー・ショップには、数十種類ものオシャブリが売られているのである。オシャブリは、乳幼児の身体にとって大切なものだという認識がちゃんとあるようだ。

●オシャブリの科学

オシャブリを愛用すべきである。極端なようだが、幼稚園に通うような年齢……四歳位になっても、堂々と誇りを持ってオシャブリを使わせるべきである。もともとヒトは四歳までお乳だけで育てるべき動物なのである。ちなみに、ゴリラは二歳まで、昔のアフリカ人は四歳までお乳だけで育てていた。このことから考えると、当然なのである。

わたしがオシャブリを勧めるのは、何よりも、幼いうちから“口呼吸”を防ぎ、ただしい鼻呼吸をみにつけさせる必要があるからである。母乳で育てる子でも同じで、寝ている間はオシャブリを与えないと口呼吸の子供ができる。

また、オシャブリをすると舌が活発に動き、顎の発達が促されるので、呼吸もさらに活性化する。また口の発達とともに、歯並びは幼児期には少し悪くなるが、小学生で生え換わるときに整う。

ところで、オシャブリが歯並びにいいのは、乳幼児が左右対称に使う習慣ができるからである。つまり、顎が左右均等に鍛えられるからである。

さて、歯並びがよくなったり、悪くなったりするのは、何を意味するかというと寝像と片噛みと口呼吸の癖で“歯が動く”ということである。歯は、顎の骨に突き刺さっているのではなく、顎骨のくぼみに歯根膜でくっついているのである。

つまり歯は、自分の筋力や自分の頭の重さでかなり簡単にうごくのである。それだけではない。顔と背骨も、自分の体重でつぶれる。それでいぎたなく寝ていると、骨が変形するのだ。歯はとくに横から受ける圧力には弱い。意外と簡単に動いてしまう。歯並びがこれから形成されるという乳幼児ならなおさらである。

もう一つ、オシャブリの効用は、子供の「片噛み」の習慣を予防することにある。歯の左右均等な成育を促すことで、歯のアンバランスをふせぎ、そのことで、口の動かし方のアンバランスを予防するのである。片噛みは、必ず口呼吸や駄目な寝相とも連鎖する。

●「鼻たれ小僧」はどこへ

オシャブリを取り上げられた子供は、ほどなく「指シャブリ」を始めるが、この指シャブリは、歯並びを悪くするものの口呼吸よりはマシである。指の中身は「骨」なので、歯の方が圧力を受けてしまうが、口がふさがっているので鼻呼吸になるからである。

これに対し、オシャブリは、ゴム製で柔らかい。当然、歯は圧力を受けない。オシャブリは、口の真ん中で加えないと“坐りが悪い”から、左右どちらかに力が偏ることなく、頬の運動もバランスよく行われる

このように、オシャブリをつけることで、歯並びとともに、顔の形、顎の形も整ってくる。アメリカの歯科矯正では、子供の歯並びを矯正するときの器具として、オシャブリの形をしたものも使用されている。

オシャブリオシャブリと私が連呼すると、どこで売っているのかという問い合わせを受けるが、2000年の夏にピジョン社からようやく機能的なオシャブリが発売された。欧米に遅れること40である。同時に、大人用の口呼吸防止用のマウスピース型のアレストレーナーも実用化された。これはアメリカの矯正用のオシャブリよりははるかにすぐれている。

いずれにしても、乳幼児からの「口呼吸」をふせぎ、自然な形で「鼻呼吸」を誘導できることが、オシャブリを使う最大の目的である。次回へ続きます

 

紹介者からの一言

オシャブリは縄文時代には無かったと思いますので、それほど、大事なのか、首を傾げたくなります。わが娘たちの子育て、長女はオシャブリが大好きでした。3歳くらいまでオシャブリを加えていました、喘息もアトピーもありません。次女は、オシャブリが無くても、寝るのが大好きで、ほとんど必要がありませんでした。しかし、喘息とリウマチになりました。この子は双子の片割れで、小さく生まれ、初めから、免疫力が弱かったのだと思います。三女は使ったり、使わなかったり、あまり欲しがりませんでした。一番元気です。我が家の夫は、いびきが人一倍大きく、口を開けて寝ていて、ある日、心筋梗塞になりました。

西原先生の、口を開けての呼吸と病気の関連性は十分に理解できたのですが、オシャブリよりも、硬い食べ物を食べなくなったことが原因のように思います。それと、首の曲がりが少ない、変形が、西式の木枕を使用するようになってから、夫のいびきが、かなり解消しました。次女の娘にも、肩や首が凝ると言うので、買ってあげました。首の変形が原因で口を開けてしまうように思います。取り敢えず、口は閉じていた方が良さそうです。

日本の子育てが七〇年間も、間違っていたようですね。その結果、日本の社会は乱れ、親からの虐待、死亡は悲惨です。学校でのイジメ然り。大人の社会も殺伐としています。心が弱いと、とてもとても働けません。

私は一ヶ月に一度、山登りをするので電車を使います。しょっちゅう迷います。本屋さんで立ち読みをしていたら、「立ち読みをしないでください」と注意を受けます。どこもかしこも、人間が殺気立っています。混雑の中から、小鳥の鳴き声が聴こえてきました。スピーカーから流れていました。小鳥のさえずりが私の心を安心させました。人工的な音でも、自然の音は心を落ち着かせてくれます。日本人は、まだまだ心を大事にしていると思います。世界の刹罰さは、日本の比較になりません。海外に出て働かれている方は、命がけです。我が家の夫は五年間、メキシコに出張しました。郊外では、赤信号でも車を止めないで、走らないと危険なのです。止まれば襲われるのです。イヌやネコが車で轢かれているように、メキシコでは人間が轢かれて道路に横たわっています。誰も止まろうとしません。素通りです。警察を呼べばお金を請求されます。駐車場でも、車を駐車していると、ミラーを壊わされたり、部品が盗まれたりします。ガードマンの不在場所には駐車ができません。日本の常識が全く通りません。今、日本の国がどんどん犯されています。今からでも遅くありません、母親が目覚めて、しっかり育児をして、世界の非常識に立ち向かえる、強い人間を育てましょう。

武田邦彦先生がお話をされていました。子育ては崇高な仕事であると、国民の全員が自覚する必要があると。会社の仕事は子育てに比べたら、どうでもよい仕事で、そんなのは男に任せればいい。女性は50歳から再出発をするつもりで、子育てに専念をした方がよいと、言っていました。

http://takedanet.com/2013/08/50_ba24.html

http://takedanet.com/files/onna50tdyno.307-(10%EF%BC%9A20).mp3

私も同感です。片手間に子育てをしているから、子供の身体や心の病気で、親も子も苦労します。正しい育児学に早く切り替えて、子育てをすれば、昔のように優秀な人間がゴロゴロと生まれてきます。今までの子育ては間違っていたことに早く気づきましょう。

⑪<前半>喘息はオシャブリで治す、ステロイドは、せいぜい発作を抑えるぐらい。

 

赤ちゃんの進化学 

西原克成

日本ではオシャブリは赤ちゃんの単なる玩具のように扱われ、一歳前後で取り上げられるため、悲しいことに口呼吸」の子どもが急増している。

今の日本には、どこを探しても「洟垂れ小僧」がいなくなった。 しかしこれは、日本の衛生状態が向上したためではない。口呼吸の子供がふえたためである。“青洟”というのは、からはいってきた黴菌を、白血球が消化するため、その白血球と黴菌の残骸が、“洟みず”という形で外に流しだされたものをいう。

つまり、子供の免疫力が活性化している時、洟水がでるのである。まさに洟水こそは、“空気清浄機”であり、“エア・コンディショナー”である「鼻の免疫系」の機能が、正常に働いている証である。

実際、わたしのところに診察に来る小児喘息の子供の中には、物心ついた頃から、一度も「洟をかんだことがない」という子供が少なくない

●口呼吸と鼻づまり

鼻呼吸をする人は、息をする時、すこしだけ鼻が動く。いわゆる小鼻が動くのである。つまり鼻呼吸の習慣のある人は、自分で鼻の穴を大きく開けたりできるのが一般である

さて、人間の顔には、顔面表情という筋肉があり、本来ならば、耳や鼻を動かせる筋肉なのだが、使わない筋肉は退化する……の法則通り、ほとんど動かせないのが現状である。

これらの顔の筋肉は、積極的に動かした方がよい。ただでさえ、日本人は“無表情”といわれている。健康のためにも、「顔」はよく動かした方がよい。

わたしは「鼻呼吸」の必要性「口呼吸」の危険性をこれまで述べてきた。これはできれば、日本全国民に認識してもらいたい。

ところが、わたしは「鼻呼吸」の有用性を学会や講演会などで訴えると、畜膿症などで「鼻呼吸をしたてもできない」という相談をよく受ける。しかし皮肉なことに、畜膿症こそは、口呼吸の産物ともよべるものである。

口呼吸をすると、鼻の中が乾燥する。したがってわずかに鼻汁があっても、それは鼻の外にでることはなく、その場で乾いて瘡蓋カサブタのようになる。それが鼻粘膜についてふえると、そこに雑菌が繁殖して、とうとう鼻は炎症を起こすのである。

こうした炎症を起こした粘膜の層が、だんだん厚くなると、鼻の通りが悪くなる。いわゆる畜膿症や鼻炎などはこうしたケースが多いのである。

鼻炎畜膿症の人は、専門の耳鼻科の医師に相談し、適切な治療を受けて、ともかく、全力で“鼻の通りをよくする”ように努力すべきである。

そうして、鼻の通りをよくしながら、「鼻呼吸」のみの呼吸を実践しなければならない。でないと、また元の病気に逆戻りである

ちなみに、子供が風邪を引いて、鼻づまりになったとき、自然に口呼吸のクセがついてしまうことがあるので要注意である。こういう時は、子供の鼻腔(空気の通り道)によく水を通して、鼻水を出すことである。

●喘息の原因

近年、アトピー性皮膚炎とともに、日本の子供に急増しているのが、小児喘息である。喘息というのは、呼吸困難の発作に襲われる病気である。

長い間、小児喘息はアレルギーが原因であるといわれてきた。空気中のホコリやダニの死骸が喉に入ったり、アレルギーを起こす食品を食べたりしてアレルギー反応が起こり、呼吸困難の発作が生じる……と考えられてきた。

ふつうアレルギー反応を抑えるには、ステロイド・ホルモンが使われる。小児喘息も同じだった。ステロイドは、アレルギー症状には効果があるが、同時に、副作用もまた多いホルモンである。

ところが、小児喘息においては、ステロイドは、せいぜい発作を抑えるぐらいで、あまり効果がなかった。それで小児喘息は根本治療がないとされてきた。

このステロイドがあまり効果を泰さない事実から、最近は、小児喘息は、単なる「雑菌による気管支の炎症」ではないかという説が濃厚になってきた。もちろんステロイドは対症療法で、30年以上も使われてきたのである。

もうおわかりのように、気管支や肺に、殺菌が入り込むのは「口呼吸」をするからである。子供がオシャブリをはずされて、口呼吸の習慣が身について半年か1年もすると、小児喘息がはじまる。口から侵入した雑菌が、子供の扁桃腺や喉・気管支などを蝕むのに、そのくらいの時間がかかるのである。

●水泳は口呼吸を生む

「小児喘息は水泳がいい」とは昔からいわれている。確かに、水泳を始めた当初は、症状が改善されるため、小児喘息に有効なのである。しかしこれも一時しのぎであり、 しかも人間の祖先は、海の中で生きてきたのである。つまり元々水の中で生活していた頃の生命記憶がよみがえるため、水の中に入ると呼吸が落ち着き、咳も出なくなるのである。

ところが、そうして喘息が治まったと思えた頃に、子供の水泳は上達してくる。水泳のコーチは、息継ぎの方法を教えるが、これが100%口呼吸を強制する。 

クロールでも平泳ぎでも、息継ぎの時は、水面に顔を出して、口を開けてする。口呼吸を強引に押し付ける。これが鼻呼吸をマスターしている子供なら問題ないだろう。泳ぐという特別の時だけ口呼吸をするのだから。しかし、小児喘息で元々口呼吸の習慣をもつ子供の場合、再び口呼吸の癖が復活する。

私の診察室を訪れる子供にも、このようなケースが非常に多い。喘息のため、水泳を始め、一度はよくなるが、上達するにつれ、喘息が再発し、とうとう激しい発作に見舞われる子供が多いのである。

このような子供を診察すると、だいたいどの子も、口はわずかに開いたまま、無表情で無気力な状態。歯並びも悪い。扁桃腺も腫れている。首のリンパ節も腫れている。

私は、このような子供の親御さんに、「寝る時には、必ずオシャブリをさせてください」と指導する。するとだいたいのお母さんは、「オシャブリですか?」と怪訝な顔をされる。同時に、鼻孔を拡大して、空気の通りをよくしないと発作を抑えることができない。

喘息は小児なら全快するほど、簡単な病気なのである。 いずれにしても、口呼吸を鼻呼吸に変えるのが健康の基本だ。

●悠久なる「し

<後半>

悠久なる「しつけ」の科学

口呼吸ばかりではない。姿勢の偏り、立ち方・坐り方の偏り、身体の動かし方の偏り、片側噛みの習慣、寝相の偏り……など、立ち居振る舞いからはじまる身体のすべての部分における「偏りが」、人間の健康を大きく左右するのである。つまり無理な形で生活しているために生じた身体の構造欠陥である。

このように、身体の使い方の誤りと偏りが、病気と関係があるというと、それこそ「迷信でしょう?」という顔をする医者がいるが、そのような医者こそ、解剖学や動物学、形態学、あるいは正しい進化学を知らないのである。

オシャブリの早期はずしばかりではない。日本古来から伝わってきた伝統的な「しつけ」が、近年失われてきた影響は深刻である。伝統的な“しつけ”というと、眉をひそめる人もいるが、もちろん自然界の理にはかなわない、親の身勝手からくる“しつけ”を装った横暴は論外である。

最近、激増している虐待や暴力は、多くの場合、このような身勝手や横暴からくるものだが、これらは子育ての誤りがつもりつもっているためである。

また今では、乳児の頃から冷たいミルクや飲み物を与えて、子供を冷たい物中毒にする傾向があるが、哺乳動物は、乳幼児期に37℃以下の冷水を飲ませると、生涯にわたり、病弱で陰気で、暴力的な子ができてしまう。

冷たい物を好むと、自分自身で生命にもっとも大切な内臓を冷やしていじめることになる。すると、相手かまわず、時に怒りが爆発する性格になってしまうのである。いずれにしても、家庭環境が昔とは激変している状況にある。

人類の、猿人時代から長い歴史の上に培われた「生き方の知恵」がたくさん盛り込まれた「作法教育」「しつけ」とよばれるのである。

だいたい古来から日本の家庭では、しつけや礼儀作法、身だしなみをうるさく教育してきた。これがあってはじめて、社会規範の認識がうまれたのである。

もちろん、現代の核家族社会にあっては、かつてのように「家」や“村社会”の年長者のような、この伝統的なしつけを伝授する役割を担う者がいないので、この「しつけ」の実践法を誰から学べばよいか分からなくなってしまっている。

哺乳動物の掟を守り、いぎたなく、だらしのない寝相や片噛みや口呼吸を正し、仰向けで大の字に寝て、両方の顎で均等に咀嚼をし、身体の使い方を左右均等にし、鼻呼吸をすることである。

結局、正しい子育ては、猿人類以前からの哺乳動物の正しい伝承によるべきなのである。次回に続きます

 

紹介者からの一言

私は小学3年生頃に畜膿症で両鼻の手術をしました。その後から鼻の通りが悪くなって、鼻糞が右だけにくっついてしまいます。洟汁はあまり出てこないのに、どうして洟汁が出ないのに、鼻糞がくっつくのかが不思議でした。西原先生の御著書を読み、その理由が納得しました。耳鼻科に行くと、鼻が湾曲しているといわれるし、手術を勧められるのですが、鼻をノミのようなので、削られる想いは、もう嫌なので、そのまま放置していました。

私はヨガの「月と太陽の呼吸」が大好きです。片鼻から息を吸ったり、吐いたり、止めたり、を交互にするのです。お産の呼吸法練習で覚えました。これをやった後は、頭がスッキリします。更に、柿の葉茶を飲むと、さらに、鼻糞ができなくなりました。毎日の瞑想で、初め23分間は鼻呼吸をゆっくりとします。それをするようになったら、最近では、鼻糞に悩まされなくなりました。耳鼻科に行って、鼻の手術をすれば、手っとり早いかもしれませんが、1日5分、ゆっくりと鼻呼吸をして、良い水を飲んで、自分で治せると思います。私と同じ悩みの方がいらっしゃれば、お勧めします。更に、重症の方には、鼻研究所の鼻洗浄機が販売されています。鼻がツーンとしません。鼻がスッキリとしてきます。インフルエンザが流行したり、放射線被害等でお悩みの地域では、手を洗ったり、うがいだけでは不十分です、鼻も洗浄する必要があります。しかし、世間では鼻の洗浄を叫んでいません。鼻の洗浄こそが大切なのではないかなと私は思います。リンパのマッサージをするようになったら、鼻の通りが良くなったと、お客様から聞かれますので、結局は全てが循環です。循環が良くなれば、いろいろな病気も治ってくるということなのかもしれません。

身体の使い方の誤りと偏りが、病気と関係がある、これも、若干、間違いであることを、内海康満先生がMRTの仙骨治療の、中真感覚を育てるで、語っています。このブログからも少々発信させて戴いています。

私の過去のブログから、ご参照ください

⑫子供を疲れるほど歩かせるのは罪、免疫系がダメージを受けてしまうからである。

2013-08-11 03:52:40NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

●身体の正しい使い方の基本を身につける

「食事中は、みだりに口を開かない」

昔は親からこう諭された。これは鼻呼吸を身につける上で重要な“しつけ”である。口唇をきちんと閉じて噛む習慣を身につけば、食事中でも自然と鼻で呼吸をする習慣がみにつく。

また、前かがみになって猫背で食事をすると、お腹が圧迫されて、鼻からの呼吸ができず、口からの呼吸に頼ることになるので、これも口呼吸を助長することになる。背筋をしゃんと伸ばして、肛門を引き締めて歩き、そして坐り、この姿勢で食べるようにしなければならない。

今の日本人は、100%口と肛門が開きっぱなしで、だらしのない猫背と背骨の横曲がりで、なんともなさけない国民になってしまったのである。

テレビの方に顔を向けながら食事をするのもいけない。テレビをみるときは、テレビに集中した方が何倍も楽しいはず。食事も中途半端になる。だからテレビは消した方がいい。

親子が顔を向き合わせて、正しいマナー(身体の動かし方)で食べる。会話をするときは、いったん箸をおいてからゆっくり話す。食事中の会話も大事である。また、“一口の食塊ショクカイ”を口に入れたら、ゆっくりとよく噛んで食べる。一口約30回の咀嚼が基本である。じゅうぶんに時間をかけて丁寧に咀嚼する。しかも両側の奥歯を均等に使って咀嚼するのである。絶対に片側咀嚼の習慣は避ける。

このような食事の“しつけ”は、人間生活の第一歩である。「しつけなんて、古い因習だ。人間は自由に生きるべきだ」というのなら、その自由意思に則って、人が病気になるのも勝手である。

さて病気というものが、身体の使い方の誤り温熱・重力・電磁力などのエネルギーの不適当によって起こることが、研究によって明らかになってきたが、こうなると、病気の予防と治療は、すべて自己責任となるのである。

睡眠時間を削ることで、脳や心臓の血管障害を起こして早死するのも、冷酒を飲み過ぎて病気になるのも、すべて自己責任である。

しかし「全世界をうけても、命を失ったら意味がない」のである。自己中心的な愚かしい考えは、2歳半までの誤った育児法で身についてしまう。まず、身体の使い方を正すには「子育ての六つの誤り」をたださなければならない。

荷物を持つときも、片側の腕ばかり持たないことだ。身体を左右均等につかうこと、これが大原則なのである。

●無理に歩かせてはならない

「這えば立て、立てば歩めの親心」

とは昔からよく言われる言葉だ。わが子がはじめて自分の足でヨチヨチながら歩き始めた瞬間というのは、親にとって待ちに待った瞬間である。

ハイハイしかできなかったわが子が、ある日、自分の足で立つようになる。哺乳類の中にあって、人間の特徴である「二足直立」の段階へと、いよいよ赤ちゃんは成長してきたのであり、自己進化を遂げてきたのである。

やがて赤ちゃんは、立つだけでなく、“歩き始める”親としても、ようやく「人間の仲間入り」を果たしたわが子を、思い切り祝福したい気持ちになるのは当然である。

この段階で、注意すべきことは、幼児に「無理をさせてはいけない」ということである。やっとハイハイの時間を卒業した。といって、「やっと立てたね。じゃあつぎは、歩け、歩け……だね」と子供に急いで“歩き”を強要するのは、もっとも避けねばならない。元々進化の流れは、ゆっくりとした時間の流れが背景にある。だからこの時間は、ゆっくりゆっくり……というような感覚で、“歩く練習”をさせることである。

つまり子供が、“疲れるほど”歩かせるのは罪である。できれば、34歳ごろまでは、こうした注意が必要である。そして子供が疲れたら、すぐベビー・カーに乗せるか、抱っこしてあげることである。

二足で歩くことは、私たち大人にとっても、決して楽な作業ではない。わたしたち人間は、地球の重力に抗して、地面に対して垂直に二足で立ち、しかもその二足のみで歩き回るという、哺乳動物にとっては、一種の“曲芸”を日々演じているのである。

ヒトの頭の重さは約5Kあり、これを170センチの高さに保つには、相当な位置のエネルギーを必要とする。これは四つ足動物のほぼ二倍の2Gを受ける鑑定になる。

これは重労働である。よく動物園のクマが、二本足で立って曲芸をやるが、あれを見ても重労働だとわかる。つまり肉体的に大きな負担を与えるのである。とくに免疫系への負担は大きい

まして人間になりたての赤ちゃんを、無理に立たせて歩かせるなどの行為は、それこそ虐待に等しいのである。まず脚がO型に曲がり、つぎに赤ちゃんのひ弱な免疫系が、ダメージを受けてしまうからである。

●ひ弱な子供の急増

昨今のひ弱な子供の急増は、これと関係があると思われる。

小学校の朝礼で、五分と立っていられない子供がいる。私の世代からすると、どうしてこんなにひ弱になったのか……と思われるほどである。これは、育児学や小児科医学の専門家が、アメリカと比較にならないほど勉強不足であるためである。

しかし「身体だけは、せめて丈夫にそだつように」という“育児への情熱”は昔と変わっていない。こうなったのは、『スポック博士の育児書』が日本でも翻訳出版された昭和40年ごろからである。ところが、そのご本家のアメリカが、何度も述べた通りいろいろな事件があったために、その育児法を改めて、今では逆に、戦前の日本で行われていた子育て法を、アメリカの医療は取り入れているのである。

いまだにスポック博士を信じているのは、日本の医者と厚生省だけだというのは、まさに勉強不足もきわまれりという感がしてならない。

日本では、いつまでもベビー・カーに乗せたり、抱っこや“おんぶ”をしていると、子供の自立心が損なわれる。そのため「甘えん坊」に育ってしまう……という認識が広く流布している。

そこで親は、赤ちゃんには辛いことかも知れないが、「がんばって歩いてね」といって、なるべく歩かせようとするのである。じじつ、小さな子供が歩き疲れてヘタリ込んでいると、「だらしないわよ。早く歩きなさい」としかる母親をよく見かける。

しかしこれは、哺乳動物としてのヒトの子の発育を全く知らない、日本の医者の無知から生まれた光景である。「早く歩きなさい」ということができるのは、子供がある程度大きくなって、身体の構造がちゃんと整って、免疫系などの体制がしっかり整って、準備万端となってからのことである。

そうでない、まだ“人間になりかけの存在”である幼児を、せっせと歩かせてることで、子供の身体を壊しかねないのである。

もちろん、赤ちゃんを「甘やかせ」というのではない。“しつけ”はしつけで厳しくすべきである。しかし「人間の身体」のことをよく知らずに、思い込みで子育てをしていると、それが愛情からなされることでも、子供の身体を壊してしまいかねない。

 

紹介者からの一言

私の母親の実家は百姓で、食事をサッサと早く済ませて、仕事に出る習慣があったようです。しかし、嫁入りした家(つまり、私の父親とその祖母家)での食事は、いつまでも、ダラダラと食べる習慣があり、初めは、それがイライラして、片づけを始めたら、姑から、“早く食べろと言っているのか”、と怒られたそうです。その後は、母親も食事をゆっくりと食べるようになったそうです。昔の百姓は食事をする暇もなく忙しく働かねばならなく、そうではない家では、ゆっくりと食べて、食事に時間をかけていたようです。

父親は、国の農地解放で、農業を選びましたが、相変わらず、食事だけはゆっくりと食べる癖が取れず、母親はサッサと食事を済ませるに習慣に戻ったようです。私は父親に似たのか、食事も、お手伝いも、何もかもがのろまでした。今は、娘達がいなくなったのもあり、パソコンの画面を見ながら一時間以上もかけて、いつまでも終わらない食事をしています。夫はテレビが好きなので、一緒には食事ができません。これでいいのかわかりませんが、お互いのやり方に口を出さない方が、不思議な関係で、うまくいっています。

私は小学校の頃、遠足が大嫌いでした。足が疲れて、それでも必死に歩かなくてはいけなくて、その想いがあり、大人になっても、山登りが好きにはなれなかったですが、同じ職場のスタッフが、尾瀬や北岳につれて行ってくれて、不思議に自分の心が洗われ、大好きになってしまいました。

山登りをしていて、かわいそうだなと思っていることがあります。年少の子供を両親が叱りながら歩かせている姿を、時折見かけます。子供は、“マッテ~、お母さ~ん”と泣き叫びながら歩いていたり、地べたにヘタリ込んで、しくしくと泣いていたり、母親が動こうとしない子供を、叱っている風景を見かけます。

ある保育園では、毎年、富士山登山に園児を連れて行くという行事があると聞いたことがあります。大人の無知は恐ろしいですね。

私の家の隣では、山登りに、子供を連れて行って、ある日、その息子さんがヘルテス病になりました。びっこを引いて歩いていました。ご両親も、医者も、山歩きが原因だとは知らなかったようです。医者の無知こそが恐ろしいですね。

⑬人間の「楽園追放」は、直立二足歩行と言葉の習得にあった

「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

二足歩行は身体に悪い

前述のように、人間の最大の特徴は、言葉を話すことと二足歩行をすることである。とくに地球の重力と闘い二足歩行をするようになり、両手を自由に使うようになり、道具を使うようになり、大脳を発達させ、言葉を話すようになることで、人類は文化や文明を発展させてきた。知能も発達した。これこそ人間が「万物の霊長」と称されるゆえんである。

しかし二足歩行は、はたして健康によいのだろうか。

直立することにより、脳や手足や口(言葉)を自由に使いこなし、その結果“知恵の木の実”を手に入れた人類は、その代償として、他の動物とは異なった宿命を与えられた。これこそが“楽園追放”であろう。

ネコやイヌを見ても分かるように、動物は四つの足で歩く。同じ体重を四つの足で歩く。同じ体重を四つの足で分担しながらである。もとより“顔”も地面から近い位置にある。これが二足歩行になると、顔=頭の位置は格段に高くなる。物理学の用語でいう「位置エネルギー」が倍以上になる。

わたしたちは、慣れているから何とも感じないが、竹馬が慣れるまで大変なように、二本足の足で立つこと自体、地球の重力に抗する重労働である。

●関節の生理学

さて、いくら歩けるようになったとはいえ、幼児の身体はまだ未熟である。地球の“重力”はわたしたち大人が考える以上に過酷な負担となる。

人間の身体で、もっとも重力によるダメージを受けるところは「関節」である。腰や膝・足首などの関節に、人間の体重がかかるのである。

関節のちょうつがいの部分(関節頭)には、腸扁桃から移ってきた白血球造血巣がある。

こられ哺乳動物にだけ見ることができるシステムだが、とくに幼児の場合、立ったり歩いたりさせ過ぎると、このちょうつがいの部分が、力学的に傷つけられ、そうすると内出血を起こす。

小児白血病も、小児喘息と同様に、子供が口呼吸でカゼ症状であるのにもかかわらず無理に歩かせたりすると発病することがある。白血病の子供はカゼのときのように、関節が痛いといって泣くのである。

もちろん少々の内出血は、放っておいても自然に回復するが、これが日常的になると、なかなか内出血が止まらなくなる。これでは免疫系に大きなダメージを与えるばかりだ

関節とは、骨と骨とのつなぎ目である。骨という棒の、先っぽの丸い部分を、関節頭というが、そこが白血球の製造場所である。これは人間だけではなく、どの哺乳動物にも共通するシステムである。ついでにいうと、赤血球に核がないのも、哺乳動物だけである

そこでこの“関節頭”が、暴力的に力で傷めつけられると、免疫力が低下するのである。外敵から身を守るはずの白血球の製造能力が落ちるから、そこで関節ウイルスや喉の雑菌による感染症にかかりやすくなる

わたしが、幼児にはあまり歩かせ過ぎないように……と訴えているのは、このためである。よく子供は、遠足などの遠出をした翌日に寝込んだり、発病したりする。過労による免疫力低下がてきめんに出たからである。

●ベビー・カーの復権

欧米では、オシャブリと同じように、幼稚園に通うような年齢の子供でも、親は平気でベビー・カーに乗せている。日本では、ちょっと信じられないような光景なのかもしれないが、欧米人は、決して甘やかしているわけではない。

欧米の医者や育児の関係者は、幼児の身体の特徴を、人間工学的によく理解した上で、母親に適切にベビー・カーの大切さをアドバイスしているのである。

ところが日本では、二、三歳にもなってベビー・カーに乗せていると、子供を甘やかしていると思われる。また日本では海外と異なり、ベビー・カーや車いすに乗せていると、子供を甘やかしていると思われる。また日本では海外と異なり、ベビー・カーや車椅子を使う人に便利なように、バスや鉄道などの交通機関が整備されているわけではない。お母さんがベビー・カーを運ぶのは確かに大変である。

しかし、歩き始めた幼児が「ママ、疲れた」といったら、なるべく休ませる必要がある。そのためにも、ベビー・カーは必要なのだ。子供が歩く練習は、徐々に行うべきである。

●人間の寿命を縮める重力

哺乳動物の寿命は、その動物が成長するまでにかかる時間の5倍程度であるといわれている。つまり生後一年で成長が完了する動物なら、その動物の平均寿命は約5年である。また生後10年で成長が完了する動物なら、平均50年の寿命ということになる。

人間に飼われている今のイヌやネコは例外である。栄養状態が格段によい上、外敵などがいない。それで生長期間の10倍くらい生きるといわれている。

さて、ホモ・サピエンスであるヒト科の人間の寿命はどうか。人間の成長が完了するのは、前述のように、約24歳である胎児の頃からつづけてきた“進化のプロセス”が、約24歳で完了するのである。人間は、生後24年もかけて“ホモ・サピエンス”になるのである。

それで、この「5倍の法則」に従えば、人間の平均寿命は、120という計算になる。つまり、人間は本来ならば120歳まで生きられるのである。

ところが、120歳を超える高齢者というのが、今世界にも身近にもいる話など聞いたことがない。

以前、日本にも120の人がいた。しかしよほど健康な人でない限り、110歳を超えるのは至難の技だ。世界有数の長寿国である日本人の平均寿命は、せいぜい77歳~83歳。120には遠く及ばない。江戸時代などは、平均寿命が50歳ぐらいである。

長寿国・日本でも、成長期間の3.5倍が関の山である。人類の寿命が縮んだ理由は、もちろんさまざま考えられるが、やはり「直立二足歩行」「話をすること」「口呼吸」の影響は大きい。

とくに地球の“重力”に真正面から抵抗する「直立二足歩行」は、この地球という星に棲息する生き物として、生まれた時から過酷な重荷を背負っているようなものである。

もちろん私たちは、日常ではそのことを意識していない。しかし一日の仕事を終えて家に帰って、入浴するときや布団に入るとき、ふっと疲れた足をやっと休められる……という思いにかられる時がある。

つまり気づいていないだけで、毎日わたしたちの身体は、ダメージを受け続けているのである。これが人間という哺乳動物の背負った宿命なのである。

●「骨休め」の意味論

人間は、一生の間、他の動物よりも二倍の「重力の負担」を背負って生きてゆかなければならない。このため、他の動物よりも二倍のダメージを日々受けながら身体は辛抱する運命にある。寿命が短くなったのはこのためである。

人間の楽園追放」は、直立二足歩行と言葉の習得あった。言葉を話すこと、直立二足歩行をすること、両手を自由に使って道具を発明したこと、都市や文化を築いたこと……つまり、“知恵の木の実”を手に入れて、他の哺乳動物たちから独立して、地上の王者のごとき栄華を手に入れた人間だが、自然界の摂理からみれば、不幸な宿命を背負ったのである。

しかし人間は、重力から逃れることはできないが、重力から受けるダメージを減らしていくことはできる。棲息している過酷な環境から、身体(生命)を守るために、知恵を働かせることはできる。生き物はいつもこうして進化してきた。次回に続きます

 

紹介者からの一言

宇宙に行かれた方が、地球に戻って来ると、一様に神様に出会ったと言われるそうです。そして、牧師や神父、又は芸術家の職業に変更をしてしまうそうです。せっかくトレーニングした宇宙飛行士が居なくなってしまうことが、NASAの悩みの種とも聞いたことがあります。でも、日本人はそうではないようなのですが、又、宇宙に行くと、言葉を使わなくても、相手が何を言いたいのか、瞬時に分かるとも聞いたことがあり、へえ~。不思議だな~。と思ったことがあります。更に、宇宙から地球に帰ってくると、全員がオ―ラ―が見えるようにもなると。私が若いときにはテレビでも話題になっていたように思いますが、宇宙時代になった今では、その様な話が聞かれないのは、タブーにでもなったからなのでしょうか。

そこで、私の想像です。話を半分に聞いて下さい。

今、地球や生物、私たちの身体が次元上昇する時期に入っています。そして、半霊、半物質になる。病気が無くなり、寿命も延びて、放射線も恐くない身体になる。と日月神事にも書かれています。そのような世界がまさに来ようとしているようです。その世界に生きれ残れる人間は少ないそうです。その意味を考えると、この地球の重力が、もしかして、そろそろ、少なくなってしまうのではないのでしょうか。地球の重さが少なくなるのか、はたまた、回転数が早くなるのか、の時期に差し掛かっているのではと、想像を巡らしてしまうのは、私だけでしょうか?

聞いて下さって、ありがとうございました。

⑭“骨”こそは生命と健康の要、「骨休み」が毎日一兆個の細胞を“リモデリングしている。

 

「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

ところで、朝と夜では、わたしたちの身長は違う。昼間、私たちは、仕事をしたり、歩いたり、時にスポーツをしたりしている。その間中、私たちの体重は骨にかかっている。そのため関節が圧迫され、その隙間は狭くなる。そのため、寝る時には、朝よりも二センチほど、身長が縮んでしまう。

しかし、押しつぶされた関節は、一晩ぐっすり眠ることで、また元に戻る。生体は“リモデリング”するからである。これには昼間受けた重力の負担を、じっくりと眠ることで解除してあげる作業が必要になる。

このように考えて行くと、重力の及ぼすダメージを軽減して、白血球をつくる免疫システムを守るためには、どうしても、このような睡眠や休息が必要なのである。

日本では、昔からこのような休息を「骨休め」とよんでいる。ある地方に行くと、過労で病床に伏せることを「骨病み」というらしいが、“骨”こそは生命と健康の要なのである。その意味で、寝ることこそが、身体を休ませるのに最高なのである。また温泉(入浴)療法は、浮力で重力を相殺することで骨休めになり、かつ保温の効果があり、哺乳動物にとっては、非常に有効な休養法である。

ちなみに、哺乳動物の多くは、一日の多くの時を眠って過ごす。すると、どの動物よりも多くの重力の作用を受けている人間の場合なら、もっともっと眠る必要がある。

●「ねる子は育つ」の意義

もう一つ重要な理由がある。

生まれたての赤ちゃんの細胞の数は、約20兆個といわれる。これが成人して大人になると、約3倍の約60兆個になる。

さて、この60兆個の細胞群の多くが、わずか二ヶ月ほどで新しく生まれ変わる。細胞の寿命がきて、新しい細胞とすっかり生まれ変わるものもあれば、神経細胞のように、部分的に生まれ変わるものもある。

皮膚の細胞のように、数時間で生まれ変わるものもあれば、骨の細胞のように、部分的に生まれ変わるものもある。

皮膚の細胞のように、数時間で生まれ変わるものもあれば、骨の細胞のように、生まれ変わるのに数ヶ月を要するものもある。しかしいずれにしても、細胞は生まれ変わるのである。しかも平均二ヶ月で生まれ変わる。約60日である。

これを単純計算すると、一日に約一兆個の細胞が入れ替わっていることになる。この入れ替えさぎょうのことを「リモデリング」という。つまり、“再び造ること”なのである。

つまり人間は、一日に一兆個の細胞を“リモデリングする”ことによっていきているのである。極端なはなし、60キロの体重のひとで、そのうちの一キロが作り換わることになる。そしてこの“リモデリング”には、睡眠、しかもじゅうぶんな睡眠が必要なのである。そしてこの一兆個の細胞を作り換えるのが白血球の役割なのである。

もちろん、一兆個に及ぶ細胞の“再構築と入れ替え作業”であるから、栄養も呼吸も重要である。しかし睡眠と呼吸がじゅうぶんになされないと、これらの栄養もよく活かされない。

昔から「寝る子は育つ」といわれるが、これは医学的にみても真実の言葉である。まして“進化と発生の途上”にある子供の細胞は、時々分裂と増殖をつづけているのである。だから、よく寝ることである。

●寝不足列島

まとめると、人間にとって睡眠は、前述の「骨休め」であり、ダメージを受けた骨や関節、筋肉を休めて修復し、細胞のリモデリングを可能にするものである。

人間は本来、哺乳動物以上に睡眠をとらなくてはならない。ところが現実には、人間は、これとは逆の生活をしている。

江戸時代まで、日本人は行灯アンドンでくらしていた。それが提灯チョウチン

でもランプでも、ともかく電気の普及するまえまでは、ヒトには「夜があった」のだ。夜は、眠るべき時間である

たしかに「夜なべ」というのがある。しかし特別の作業である。単なる残業ではない。

ほとんどの人は、夜、眠っていたのである。つまり近代まで、日本人は、夜の九時・十時には床に入っていたのである。

夜がきて暗闇になると、人間は基本的には寝るしかないのである。人間の身体はそのようにできている。脳の生体リズムが、夜の訪れを知らせるのである。夜になって光の量が少なくなって、闇になってくれば、眠くなるための脳内物質がでてくる。つまり全身が眠るという体制にセットされる。

このように、夜は眠るべき時間である。ところが現代社会では、都市でも地方でも、多勢の人が夜遅くまで起きている。たとえば、夜の街を歩けば、多くの人が出歩いているし、各家庭の窓からは、夜おそくまで灯火がもれている。

大人が夜更かしするものだから、子供まで夜更かしをする。老人でもない限り、十一時よりも早く床につく家庭は少ない。

テレビでは、夜帰宅したサラリーマンやOLのために、十一時から各局こぞってニュース番組を放送している。さらに、中高生から若いサラリーマンは、夜中までファミコンに夢中である。

さらに経済大国・日本では、ワーコホリックが評価される空気がある。

「夜、十一時、十二時まで仕事をしている」

「睡眠時間は、三~四時間程度。睡眠の質がよければ、それだけでじゅうぶんだ」という説まででてくる。ここは睡眠の質、つまり熟睡するか浅い眠りがといいう問題ではなく、地上の、直立歩行の状態における重力を解除する意味での「骨休め」を問題にしている。直立歩行の状態では私たちの身体は倍近い重力を負っている計算になり、リモデリングに必要な時間は、大人では八時間で、子供なら十~十二時間である。いずれにしてもこんなに出鱈目になったのは、哺乳動物八千万年の歴史のうち、今の日本の二五年間だけである。

困ったことに、仕事熱心な人に限って、自分の睡眠不足を披瀝する傾向がある。しかし、気力と体力で、慢性寝不足をカバーしているつもりでも、自然界の法則にはウソはつけない。身体は蝕まれつつあるからだ。

テレビのCMではないが、滋養強壮ドリンクを飲んでがんばりつづけても、超能力はないのだから、それはおろかしい幻想である。今こそ「骨休め」としての“睡眠”が必要なのである。

●寝るのが格好悪い?

「人間だから、寝なくてもいい」というのは大いなる誤解である。人間だからこそ、寝なくてはならない。

毎日、三~四時間しか寝ないでいると、その人の頭の中はカラッポになるが、その人の“関節頭”には、一日二十時間近くもみずからの体重がかかることになる。当然、関節頭がつくる白血球には悪影響がでてくる。白血球ばかりか、赤血球・血小板の製造にも影響が出てくる。

次回に続きます

 

紹介者からの一言

私は、妊娠、出産、子育てをしながらの仕事を30年以上も続けられたのは、どうしてなのかな~?と振り返ってみると、ご先祖様から戴いた健康な身体のお陰かなと思っていましたが、そればかりではないことを、西原先生のお話で納得しました。私は寝るのが大好きなのです。そのような自分を卑下していました。ある日、娘の小学校一年の学級参加に行く予定でしたが、眠ってしまい、娘が物凄い権幕で帰って来て、「お母さん、どうして来てくれなかったのよ」と怒られてしまいました。スイミングスクールに連れて行っても、お母さんは眠ってばかりで見てくれないとブツブツと言われたり、夜勤明けで眠ってしまって、何回も保育園に迎えに行くのが遅くなって、保育園の先生に叱られたり、休日にでさえも、早く迎えに行く予定で待っていた娘をガッカリさせたり、ピアノやお習字で、車で迎えに行くはずが、眠って、一時間以上も待たせてしまったこともあるし、末の娘は待てない性格なので、遅いと、一時間以上もかけて、歩いて帰ってきたこともありました。

こんな母親だから、娘たちの自立心が早く目覚めたようです。今では、当てにされなくて、淋しい感があり、今更、親らしいことをしても、かえって仇になることも多く、かといって、過去に戻ることもできないし、共働きでの子育て放棄のつけを、今、味わっているところです。

私は幸せだな~と思う瞬間は、眠くなった時に眠れる、ということでした。しかし、今では、外での仕事がないので、眠れる幸せ感を味わえなくなり、淋しい感もありますが、もう二度と、味わいたくない幸福感です。

とにかく、部屋の中がどんなに足の踏み場がなく散らかっていても、仕事から帰ってきたら、先ず、寝ることにしていました。家の中が汚くても、死にはしないし、夫もうるさくないし、ただ、娘たちに、だらしないと思われるだけでした。今でも、ブログ書きをする前には、一旦、眠ってから始めています。眠り過ぎて、発信の時間が遅くなってしまったりもしていますが、眠った後の頭の冴えが、そのスッキリ感が、今では大好きになって、それを味わえることが幸福感になりました。頭が疲れてきたら、直ぐに横になって眠っています。だから、私の睡眠時間はバラバラで、朝寝あり、昼寝あり、夕寝あり、夜寝あり、早朝寝ありで、まとまっていません、気楽なもんですね。だからと言って、長生きをしたいとは思っていませんが、それはお天道様にお任せして、人生を楽しむことにしています。

瞑想の時もそうです。じっとして瞑想すると、直ぐに眠くなって、寝てしまいます。だから私の瞑想は立ったり、坐ったりの太陽礼拝です。その後に深く深呼吸をして坐っての瞑想に入りますが、ほとんど毎回寝てしまいます。そこで私が考えたのが、西式健康法の背腹運動です。それでも動きながら寝ていますが、それが無・空の境地に入っているようにも思われます。退職してから、毎朝、屋上で行うのを日課にしています。一日が充実してきます。また、変な一言になってしまいました。読んでくださりありがとうございました。

⑮子供の身体を損なうような育児や教育は、絶対に避けねばならない。

「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

骨と軟骨は、エネルギー物質でできていること、立ったり坐ったりしているだけで、骨髄の造血がとまってしまうこと……を、日本や世界の医学者が知らないでいることが大きな問題である。

こうして免疫システム疲弊してくると、さまざまな免疫病が起きてくる。免疫病というと、前述のように、いろいろあるが、わたしが診療する者の多くは、白血病の類から、各種アレルギーリンパ腫膠原病リウマチなどである。アトピーにかかったのに、激しいスポーツをして失明した人までやってきた。これらの病気は、呼吸とエネルギー代謝の破綻で起きているのである。

しかもわたしの診察室を訪れる患者さんは、ほぼ例外なく口呼吸で睡眠不足の生活をおくっておられる。どの患者さんも、元々アクティブな行動派タイプで、ジッとしていられず、たえず動いていないと気がすまないのだ。

しかもこういう人は、早めに家に帰って、早く寝る、じっくり睡眠をとる、床に寝ころんでいる……というのは、一種の格好悪いこと、あるいは罪悪のように思い込んでおられるふしがある。

しかしこういう認識は改めた方がよい。直立を習性とする人間は、眠るべき生き物であるからだ。何も冬眠するわけではない。一日大人で八時間、子供で十~十二時間の睡眠をしっかりとるだけでいい。この睡眠で、頭脳も筋肉も骨も細胞も、みんな再活性化されるのである。

●細胞の複製ミスが、ガンを生みだす

“ガンバリズム”を大きく掲げ、睡眠不足にめげずに、日夜がんばっている人は、病気になる候補生だということができる。

なぜなら、これら睡眠不足と過労がつもりつもると、白血球がよくつくられなくなり、この結果、白血球の“消化力”が著しく低下してくるため、病気の因子を抑えられなくなってくる危険性があるからである。最悪の場合は、ガンになることさえある。

これと関係することだが、働くお母さんが近年とみにふえたが、受胎後一ヶ月目に、五時間睡眠をつづけるだけで、胎児に最近多い“移植の必要な”内臓の奇形(心肺の血管の異常)が生ずることがあるのである。

さて前述のように、わたしたちの細胞は、血液細胞は、血液細胞や腸粘膜の細胞などを中心に、毎日、約一兆個ずつ生まれ変わっている。つまり新陳代謝をしているのである。もし、血液細胞ができ損なうと、必然的に酸素不足になり、このことで妊娠一ヶ月の胎児が奇形になるのである。

このリモデリングでは、古い細胞が捨てられ、新しい細胞がつくられるのだが、この時、細胞の中にある遺伝子がコピー(複製)される。遺伝子というのは、今流行りの言葉なので、みなさんご存知のことと思うが、いわば生命の設計図である。

そして新しい細胞は、この複製された遺伝子情報をもとにつくられるのである。身体の新陳代謝のシステムはだいたいこの通りだ。

ところが、この遺伝子のコピー(複製)作業には、ミスが存在するのである。少なく見積もっても百万回に一回の割合でコピー(複製)ミスが存在するのである。少なく見積もっても百万回に一回の割合でコピー(複製)ミスが起こるといわれている。百万回に一回というと、確率的に低いような印象を受けるが、」これがそうではない。

前述のように、一日に約一兆個もの細胞がつくり替えられる。一兆を百万で割ると、百万である。ということは、一日に百万個の細胞にコピー・ミスが生じる計算になる。じつに大量の細胞である。

このコピー・ミスが原因で、正常だった細胞が突然変異してしまうことがある。これがガン細胞である。ただ百万個のコピー・ミス細胞のうち、悪性のガン細胞にまで変異していくのは、わずか一、二個であろうといわれている。

しかもこうして出現したガン細胞だが、幸い白血球群がめざとくこれを見つけ、怒涛の集団攻撃で、一昼夜かけて消化してしまうのである。すさまじい攻撃力をもつ白血球だが、これがわたしたちが誇る免疫システムである。

ところが、前述のような、慢性の睡眠不足による“骨休め不足”の状態では、白血球や赤血球がじゅうぶんに消化力をもたなくなり、このシステムがよく機能しなくなるから一大事である。さらに白血球が、口呼吸で体内に入ってきた黴菌群を消化するのに手一杯の状態では、ガン細胞がよく消化されずに残ってしまうようになる

さらに悪いことに、骨休め不足によってリモデリングがじゅうぶんに行われなければ、コピー・ミスが頻発して、異常な細胞が生まれる可能性が高まるのである。

四足歩行の動物は血圧が約九〇であるが、二足歩行の動物は約一三〇である。人間は横になって重力解除をして、血圧を約九〇に戻すことで、始めてリモデリングができるのだ。

●生命の掟を守る

人間も他の哺乳動物と同じように、呼吸をし、食事をし、睡眠をとることで生きている。この三つがうまく行かないと、生命が不調になって病気になってしまう。

ともかく、この三つを正しくきちんと行うことが、生きる基本であるが、他の動物に較べると、人間はこの三つを正しくきちんと行うことができる。

他の動物は、呼吸こそ自然に行なうものの、警戒しながら睡眠をとり、起きている間一日中、山野を駆けめぐり、全精力を使って食べ物を獲得せねばならない。そして子孫をのこすために、競争して相手を探さねばならない。動物の世界はまさにサバイバルである。

ところが人間の場合は、知恵があるために、四百万年の蓄積で、食べ物を比較的ラクに、短時間で手に入れることができる。獲物を追いかけなくてよい。睡眠も安心してとることができる。前述のように、呼吸だけは間違ってしまう傾向があるものの、医療や防災の設備が整っているので、生命の危険管理も、他の動物よりははるかに安全なのである。

さて、人間が文化や文明を築くことができたのは、他の動物のように、一日中食べ物を探し回り、また繁殖するために費やす時間と労力の多くを、他のことのために費やすことができたからであると考えられる。

人間は工夫して「余った時間を」と「余ったエネルギー」を手に入れ、これをもとに、知恵をつかってあれこれ生活の工夫をし、住居をつくり、道具をつくり、文字を発明し、記録し、それを読んで学び、また工夫し、四百万年をかけて文明を築いたのである。

このように、ただでさえ生命として恵まれているのが人間であるのに、そのことを忘れ、「睡眠時間を削って勉強する」というのは、やはり「生命の掟」を無視したあさましい行為である。生命をあまりにも軽んじた行動なのである。生命よりもお金や地位や学歴や優越感を重んずるからである。

子育ても同様である。胎児は“五億年の生命進化”をもって、だれでも平等にこの地上に誕生してくるので、みんなすばらしい可能性がある。母体の十月十日は、胎児にとってちょうど五億年の地球環境に相当するのである。

だからこそ、子育ては、親にとって一世一代の大事業なのである。

子供には、とくに「生命の掟」に則って育児をすべきである。子供の身体を損なうような育児や教育は、絶対に避けねばならない。

勉強も仕事も遊びも、「余ったエネルギー」でしなければならない。この「余ったエネルギー」をもつために、睡眠・食事・呼吸の「生命の三掟」をきちんと守ることが望ましいのである。

●幼児のスポーツは危険

戦後の日本は、高校野球で盛り上がった。敗戦後の荒廃した日本人の心に、光を灯そうとスポーツが盛んに導入されたのである。昭和三九年には、東京オリンピックが開かれ、日本人選手のメダル獲得に、日本中が狂喜乱舞したものだ。

あるいは劇画『巨人の星』が一世を風靡したように、プロ野球ブームに相まって、少年野球ブームが勃興した。「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」という合言葉が示すように、教育界における“スポーツの振興と奨励”は加熱の一途をたどってきた。それこそ一種の信仰のように、教育現場で指導されてきた。

それは野球、柔道、剣道にはじまり、サッカー、テニス、バレーボールなど、花型スポーツとして、学校教育でも盛んに実践された。なんと最近は、ゴルフの練習をする小学生まで出現しているのである。

しかしスポーツの練習をしている子供たちは、みな大口を開けて「ハアハア」と口呼吸をしているのである。次回に続きます

 

紹介者からの一言

私は、ある日から考え方を変えました。そうしたら、今まで、自分の時間がたくさんあったことに気づきました。

自分の時間って何だろうか、と考えていた時です。炊事、洗濯、掃除は自分の時間ではないのか。と、それが自分の時間はでないというなら、自分の時間って、何? 本を読むこと?テレビを見ること?外に遊びに行くこと?仕事? 全てが自分の時間なのです。炊事、洗濯、掃除だって、自分の時間なのです。自分の時間と、そうではない時間の境目など、ありません。自分が生きている時間、全てが自分の時間であることに気づきました。

そう思ったら、気が緩みました。ゆとりが出てきました。炊事、洗濯、掃除を楽しむことができるようになりました。好きではありませんが、適当にやればいいんです。本を読む時も、端から端まで読まなくてもいいんです。洗濯だって適当、仕事も適当?いや、仕事だけは適当にやれません。お金を戴くからには、一円でも真剣にならないといけない。仕事は厳しくしないといけません。人様からお金を戴くのですから、責任があります。お金はトラブルの根源ですから、いい加減にはできません。そのことをしっかりとわきまえれば、あとは自分の人生を楽しむ方が楽です。

最近、夫がテレビの前で寝ころんでいる姿を見ても、腹が立たなくなりました。家庭が平和になりました。

 

⑯努力・忍耐・我慢・根性に代表される精神論から変わりつつある

「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

呼吸と姿勢にうるさいはずの武道=柔道でさえ、練習の現場ではそのような光景を見かける。日本ではスポーツ医学がまるで定着していないのである。

つまり、身体を鍛えるつもりで始めたスポーツだったのに、逆に口呼吸の習慣を身につけてしまうと言う悲劇が、現実に起こりつつあるのである。

悲劇は口呼吸ばかりではない。まだ身体の構造がじゅうぶんに発達していない子供が、やたらと激しい運動を毎日毎日繰り返していると、関節や筋肉を痛めてしまう。関節を痛めることは、免疫機能の低下をもたらし、やがて免疫病を招いてしまう危険がある。

●スポーツ選手と鼻呼吸

以前ある大学のラグビー選手を診察したことがあるが、激しい練習中に口呼吸をしていたため、彼の扁桃腺とリンパ腺は腫れ、シェーグレン病という奇病にまでかかってしまっていた。シェーグレン病というのは、唾液腺や涙腺が涸れてしまう奇病だ。これもただの口呼吸で発症する病気である。

もちろん、この患者の体格は、レスラーのようにがっしりしている。病気であるようには見えない。他のひとよりも、骨格や筋肉を鍛えているので、関節も丈夫で、免疫系も強いのかもしれない。

しかしこのようなレスラー体格をもつ人でさえ、口呼吸をつづけたらアウトである。幸い彼は、リンパ腫にまではなっていなかった。そこで鼻呼吸の方法を教え、じゅうぶんな“骨休め”を勧めた。しばらくして彼は、無事回復していった。

アメリカの大リーグやプロ・バスケットボールなどの中継を見ていると、選手が“鼻”に“絆創膏バンソウコウのようなものを貼っているのに気がつく。これはスポーツをしている最中にも、鼻からじゅうぶんな呼吸ができるように、鼻の容積を拡大することを目的として考案された特性絆創膏である。

絆創膏と鼻の間にプラスチックの板をはさみ込み、強制的に小鼻(鼻翼)が引き上げられるような仕組みになっている。これなら、鼻の“通り”が通常よりもっとよくなり、過激な運動をしている最中でも、鼻呼吸でじゅうぶん空気が取り込めるのである。

アメリカのプロ・スポーツ選手は、“鼻呼吸”の重要性をよく認識している。最近、日本でもこの絆創膏が市販されるようになった。しかしまだまだ日本では、鼻呼吸の重要性は認識されていない。

ただ、スポーツの世界も、ようやく“スポ根主義”を脱却してきつつある。努力・忍耐・我慢・根性に代表される精神論にウエイトをおいたスポーツ礼拝主義から、科学的・生理学的な視点からのスポーツ啓発主義に変わりつつある。

試合で自分が楽しむために、もっとも合理的な方法を取り入れてスポーツの練習をする……ということらしい。

いずれにしても、激しいスポーツはだいたい身体に悪い。交感神経が、過緊張になるからである。私自身は、スキーが大好きである。筋肉や神経を使うスポーツは、イコール頭を使う作業なのであるが、もともと人間の生理は、交感神経がただでも緊張し過ぎでいるのだ。だから副交感神経で行う太極拳のような運動以外は、「スポーツは身体に悪い」と心得なければならない。すべからく、自分の身体とよく相談して無理しないで行うことだ。

交感神経は、脊椎動物の「進化の第二革命」である“上陸”のときの“血管の発生”とともに生ずる。これも重力の対応で、骨髄造血の発生にともなって起きる現象で、脳の運動神経の錐体路とともにできるのである。私が発見したこの重力の作用と進化の関係であるが、これについてはここでは詳しく述べないので、拙者『生物は重力が進化させた』(講談社)をご覧いただきたい。ブログに記載済みです。

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ともかく、この交感神経の発生で、哺乳動物に精神・神経活動が発生する・「健全なる精神は、健全なる肉体に宿る」という言葉の生理学的な意味は、「精神」が“体壁系”の筋肉・骨格系に宿っていて、「こころ」が腸管内臓系に宿っているということである。

たとえば、夢というのは、筋肉システムの精神作用によって起こるものであると私は考える。

組織免疫の発生と、骨髄造血の発生と、精神の発生とが、なんと重力への対応で起こっていたのである。このことを発見してから、育児学や成人病学では素人の私が、このような本を書いて医学界に警笛を鳴らそうと決意したのである。

●「なめまわす」赤ちゃん

赤ちゃんは、生後六ヶ月あたりになると、首が座ってくる。同時に、両の手も比較的、自由に動かせるようになる。この段階の赤ちゃんは、目に入ったものを、何でも手でつかみ、口に運ぼうとする。

そうして口にくわえたものを、しゃぶり、なめ回す。しかも長い時間、なめている。リモコン器や電話線、スリッパ、毛布の角……何でもお構いなしだ。なめながら、じっとその感触を、身体に植え込んでいるのだ。

あまり長くなめるものだから、襟元にはよだれが垂れる。しかしこのような光景を見ると、お母さんは不安になるだろう。家の中、とくに赤ちゃんの手の届く床の上に転がっているものには、黴菌や病原菌がいっぱいくっついているに違いない、と。

結局、そのような黴菌の感染を心配して、日本ではお母さんがたは、赤ちゃんが口に運んでいくもの(なめているもの)を、「ばっちいからダメよ」といって取り上げてしまうのである。

まかり間違って、赤ちゃんの周りから「病気の元」をすべて取り除いていったら、どうなるのだろうか?黴菌がいない“完璧に清潔な環境”を用意したら、赤ちゃんの何の心配もなく、健康に育つのだろうか?

●「無菌状態」という罪

「挫折」という言葉がある。人間、一度や二度、挫折を経験した方がいい。挫折を経験して、そこから這い上がってきた人間は、なかなかへこたれない。要するに“強い”のだ。

人間の身体でいえば、「抵抗力がある」ということである。若いうちに失敗や挫折を経験した人の方が、大人になってから逆境に強いのと同じように、小さいうちに、雑菌をなめて育った子供は、病原菌に対して抵抗力がついているので、大きくなってから、かえって健康である場合が多いのである。

約半世紀前、アメリカで“黴菌撃退運動”が起こった。この運動の標的になったのは、病原菌の運び屋・ゴキブリだった。したがってこの運動は、ゴキブリ駆逐運動となった。

ゴキブリは、よくご存じのように、キッチンをはじめ、家の中のいろいろな場所によく出現する。ときに物置の中でガサゴソと音を立てて駆けずり回っている。またときには、機嫌がいいのか、部屋の壁さえよじ登っている。

このゴキブリだが、さまざまなウイルスやバクテリア、カビなどを日々せっせと運んでいる。見た目の悪さもあって、大多数の人に嫌われている。

話を戻すと、前述のアメリカのゴキブリ駆遂運動は、ついに効を泰してゴキブリの激減という結果をもたらした。ほとんどの民衆が、「これで、清潔で安全な環境が誕生した。もう健康にくらせるぞ」と思ったのだ。ところが、現実には逆の出来事が起こったのである。次回に続きます

 

抜粋者からの一言

お産の呼吸法の練習に、“ヨガの月と太陽の呼吸法”があります。片鼻で、交互に呼吸の練習をするのですが、お産の時に、鼻の穴が三つも四つも増えてくれるなら、この練習は必要がありませんと妊婦さんに説明するのですが、それは無理なことなので、普段から、片鼻で呼吸をする練習もするようにと説明していました。もし、アメリカのスポーツ選手の鼻翼を広げる絆創膏があれば便利ですね。どなたか、お産用でお母さんのも作って貰えませんか?でも、私の考案した“ふんどし”も“乳帯”も評判が悪くて、なかなか売れませんので、きっと、商売になりませんよね。でも、分かる人には分かってもらえて、その内に、たくさん買ってくれると私は確信しています。

私は、瞑想を覚えたくて、瞑想を教えてくれるヨガスクールを探しました。なかなか瞑想までやってくれるヨガスクールはありませんでした。

ちょっと似ているかな~と思って、入ったスタジオが、激しい運動をしたあとに、少し瞑想を取り入れていました。マ、これでもイイかと思って、約6年間、適当に通いました。しかし、激しい運動には納得ができなくて、今は止めて、ゆったりヨガに変えました。今は。イギリス人が開発したと言われているフェルデングライスに興味をもっています。

スポーツでも、仕事でも、生活でも、食事でも、無駄が、多いのではないでしょうか?

今までの私の生活を振り返ってみても、なんと無駄なことに時間を費やしていたのだろうかとびっくりします。もっともっとゆとりの時間があったのに、頑張るのが当たり前と、無駄に動いていたことに気づきました。

今、私は食事を一食しか作りません。朝食は自家製の豆乳ヨーグルトと自家製の甘酒をミキサーにかけて夫と飲むだけです。昼はちょっと飴やナッツ類、お菓子をつまめば済むし、夜は宅配の食事を作るので、買い物に行く必要がありません。台所仕事が少なくなり、ゴミも少ないし、電気、ガス代も節約できます。私が食べる夕食は、玄米ご飯に、納豆とキムチと、生卵でほとんど統一しています。いつ飽きるかな~と挑戦してから、二年以上になりました。不思議に飽きません。今は暑くて、食欲がなくて、うどんやそばに変わりましたが。料理が元々好きではないので、それが母親失格だったのかもしれません。今は夫婦二人だけの生活になったし、ソーソー、我が夫婦とも便が浮いています。腸に優しくなったのでしょうか……。どんどん変な話になってしまいました。ゴメンナサイ。

⑰アトピーと離乳食開始

「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

アトピーは難病か?

現代病といえば、アトピー性皮膚炎もその代表各の一つになると思う。とくに子供のアトピーは、親にとって心配の種である。

現代の子供の三人に1人がアトピーだといわれる。アトピー列島とよんでもいいくらいだ。症状はご存じの通り、食べ物や家庭の埃ホコリ、ダニや金属などでアレルギーが起き、皮膚に赤い湿疹ができ、激しいかゆみに襲われるのである。部位も、指先から顔、首、背中……なかには全身という人もいる。

しかし一方、「アトピーは治らない」といわれる。つまり難病である。現在、有効な治療法としてステロイド・ホルモンを使った治療法が主流である。しかしこのステロイドは、使い方を誤ると危険である。反動がきて病状が悪化することさえあるからだ。

では、なぜアトピーは難病なのか?病気の原因が分からないからである。病気の正体(本態)が分からなければ、治しようがないのは当然である。

さて、もしアトピーがアレルギー反応で起きるものだとすると、アレルギー症状とは何かを考えるとよい。それは、人体を守るはずの免疫機能が疲弊しているために引き起こされる症状だと考えられる。アトピーの場合は、皮膚に起こる症状だと考えられる。

ということは、アレルギー(アトピー)は免疫病の一種だということができる。人間の身体を守るはずの免疫システムがうまく働かないために起こる病気なのである。

ところで、アトピー性皮膚炎に似た症状に蕁麻疹がある蕁麻疹の発症のメカニズムを考えただけで、アトピー性皮膚炎の原因と治療法の糸口がつかめそうだという見当がつく。

●免疫とは何か

もともと“免疫機構”というのは、身体の中に侵入してくる全てのもの――食べ物、黴菌、ウイルス、雑菌、薬物、毒物――などを、白血球やリンパ球が吸収し、消化し、同化して不用になった老廃物を排出するシステムのことである。

後でも述べるが、外部からくるものには、ガス、温熱刺激、光刺激、圧力、重力、精神的な緊張などもある。あらゆる物理的な刺激に、わたしたちの身体は対応するのである。

免疫力というのは、簡潔に述べてしまえば、白血球レベルでの「消化力」のことである白血球やリンパ球の働きが疲弊していれば、消化の働きが落ちる。するとアレルギー症状や免疫病が出現する。

それまで平気だった食べ物で、ある日突然蕁麻疹ジンマシンになったり、ある朝目覚めたら、花粉症になっていたりする……というようなケースがあるが、これらは多くの場合、身体が疲弊しているために、免疫系が弱っているためである。

すると、口から入った食べ物や、鼻から入った花粉を、免疫系が消化できずに、アレルギー症状が起こっているのである。蕁麻疹で解るように、胃や腸から吸収された具合の悪い黴菌やアミン、腐った食べ物などは、わずか五分ぐらいで皮膚の皮下組織にすてられて、ここで消化されるが、ここでも不消化になったヒスタミンなどがでるのが蕁麻疹の症状である。

こうなると、アトピーをはじめ、アレルギーを治そうと思うなら、疲れた免疫系を休めて、再び活性化させることをしない限り、この種の病気はなおりにくいということになる。

疲労とは、エネルギー代謝の回転が骨休め不足でうまく行かなくなった状態をいう。

そこで、エネルギー代謝の中心である呼吸法や身体の使い方の誤りを正すことが、病気治癒の最善の方策となるのである。

●“早すぎる離乳食”が病気を生む

アトピーになるのは人間と飼い犬だけ」といわれる。飼い犬がアトピーになる原因は、生まれて間もない時期に、親犬から引き離されることにある。

犬の離乳時期は、生後二週間目ぐらいである。犬も人間と同じ雑食性の哺乳類なので、生まれてしばらくは、母親犬の母乳だけで育つ。そして生後二週間を過ぎたあたりから離乳を始め、やがて成犬と同じものを食べるようになる。

ところが飼い犬は、人間の勝手で、離乳時期を迎えるより早く、仔犬が母犬から引き離されてしまい、母親が噛んで飲み込み、胃で消化したものの代わりに、ドッグフード(犬の離乳食)を与えられる。これが飼い犬のアトピーの原因となる。

人間のアレルギー(アトピー)も同じである。離乳の時期が早すぎたのである。自然界が定めた離乳時期よりも、早めに離乳食を与えてしまったばかりに、子供はアトピー体質にされてしまったのである。

卵アレルギーアトピー患者を調べると、かなり早い時期から卵を使った方離乳食を与えられていた……という事例が、最近多く見つかっているため、初期の離乳食に問題があることが認識されてきつつある。

しかし多くの人は、離乳食に問題があることには感ずいていても、離乳開始の時期に問題があることまでには、あまり感づいていないようだ。しかも赤ちゃんという生命体の“生命進化”を考えると、離乳の“時期”の問題は重大である。

ところが、日本人の健康に責任をもつはずの厚労省が、いまだに離乳食とアレルギーの相関関係を認めていないような有様である。反対に「早すぎる離乳開始」を全国の母親に指導しているのである。http://www.yu2372.net/Baby-33.html 保健所の保健師さんたちも、このガイドラインに沿って離乳食の指導をしている。もちろん育児書や育児雑誌の離乳食の記事も、このガイドラインに沿っている。

●乳児ボツリヌス症

ここである有名な事件を紹介する。これもアメリカで起こったことだが、もう二十数年も前の話である。

「赤ちゃんの突然死」が、アメリカ各地で頻発した事件である。調査団が全力でリサーチした結果、意外な事実が判ってきたのである。つまり、死亡した赤ちゃんは、みな離乳食としてハチミツを与えられていた……というのである。

ハチミツは、今や人気の高い自然食であり、また当時は離乳食として与えられていたのだが、それはもっとも安全な食べ物だと思われていたからである。その成分は、おもに糖分である。だから赤ちゃんが食べても、死ぬようなことはないはずである。

ところが調査団は、このハチミツの中にボツリヌス菌の芽胞(種)がときどき含まれていることをつきとめたのである。ボツリヌス菌というのは、腸詰菌などとよばれる謙気性の菌で、食中毒の原因になることで有名だ。

さてこのボツリヌス菌が、なんとハチミツの中に含まれていたから大変である。ミツバチは蜜を集める昆虫である。それで“蜜を食べる虫”というイメージがあるが、じつはミツバチの幼虫は、昆虫や小動物の肉を餌とする。それで親バチは、花から花へと飛び回って蜜を集める一方で、それらの肉を巣に運び、幼虫に与える。

このとき、腐った肉の中にいたボツリヌス菌が、ミツバチを仲介として、蜜(ハチミツ)の中に混入されたのである。これが赤ちゃんの身体に入った結果、突然死をひきおこしたという事実関係が判明したのである。

この事件がきっかけとなって、今では日本でも販売されているハチミツにも、「一歳をすぎるまでは、生のハチミツを幼児に与えないでください」という表示がなされている。

同じようにハチミツを食べても、大人や幼児には、このようなハチミツ・ショックはないのである。

ハチミツの中のボツリヌス菌の芽胞が有害になるのは、一歳までの赤ちゃんである。つまり、赤ちゃんの“未完成な腸壁”、ボツリヌス菌をフリー・パスで吸収してしまうのである。しかし大人の腸壁には、ボツリヌス菌の芽胞は大き過ぎて吸収されない(ストップされる)のである。

●厚労省のガイドラインの大罪

現在の厚労省の離乳ガイドラインは、昭和55年に定められたものだ。これによると、赤ちゃんの離乳開始時期は、生後五、六ヶ月からとあり、赤ちゃんによっては、四ヶ月からでもよいとしている。

http://www.yu2372.net/Baby-25.html

日本の育児のバイブルは、前述のように、昭和四十年頃に翻訳された『スポック博士の育児書』である。ところが、御本家のアメリカでは、乳児ボツリヌス症事件が起きて、その原因が解明されてから、医者はスポック博士の誤りに気づき、ほどなくこの育児書は医師によって完全に否定された。しかしまだ一般にはこの本は売られており、医者にかからなければ、アメリカでも誤った育児をする人もいる。

つまり、アメリカでは、二歳までは、赤ちゃんの腸が未完成であるから、離乳食の蛋白質は赤ちゃんにとってはポインズだとして、絶対に与えないように、そして二歳までは、可能な限り母乳にしなさいと指導している。

このような指導は、日本の戦前の育児に近い。

 

紹介者からの一言

今でも、厚労省から発信されている初期の離乳食には、卵の黄身や味噌汁が書き込まれています。http://www.yu2372.net/Baby-33.html

西原先生は、卵も、大豆もアレルギーになりやすいので、初期にはよくないと書かれています。結局、二歳頃までは離乳は控えた方がよいということでしょうか?でも、私の調査からは、母乳の子はそれでもいいが、人工栄養のミルクの子にとっては、牛乳タンパクが長く続くのも悪いので、六ヶ月になったら、鳥肉や白身の魚を与えた方が良いとも聞きます。

厚生省は、ステロイドの害も、抗がん剤の害もワクチンの害も、国民が騒がない限り訂正しません。国民が黙っていれば、企業や医療が儲かり、税金がたくさん入ってきますからね。国は国民を助けてくれません。いつの時代も、無口で、弱い者が被害者です。

 

資本主義経済も身体の免疫機構も、どちらも難病です。病気の正体は疲弊ですね。頑張る治療法は悪化するだけです。一休みしましょう。そのためには、お金を使わなくてもいい生活に少しでも、変えて行きましょう。

私がこの「赤ちゃん」の進化学が終了したら、今度は内海先生の「霊止乃道ヒトノミチ」を紹介して書きたいと思っています。この本は、獣から人(霊止ヒト)への道、今、私たちは人間です。獣に近い人間もいれば、霊に近い人間もいます。只今、進化の途中です。進化するには中真感覚を磨かなくてはいけないようです。私も、一度読んだだけでは、理解できませんので、ブログに書きながら、もう一度ゆっくりと読んでみたいと思っています。お楽しみに。

⑱免疫能力というのは、外敵を迎え⑱撃つ能力だけとは限らない。それは「細胞レベルの消化力」のことである

「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

 

ところが現在の日本の医者と厚労省は、ボツリヌス症の本当の意味を知らないのである。あきれるばかりの日本の現状である。http://www.yu2372.net/Baby-21.html(乳児にハチミツを勧めています)

平成7年に、このガイドラインは一部改正されたが、離乳食開始の時期については、ほとんど変更されていない。

それまで「生後一年ごろ」と定められていた離乳食の“終了時期”については、現実にそぐわないとして、平成七年の改討のときに、生後1215ヶ月、遅くとも18ヶ月と改善された。http://www.yu2372.net/Baby-25.html離乳期は生後56か月から満1歳ごろまでと書いてあります)

とはいえ、開始時期に関しては、前と同じく「五ヶ月」でよいとされている。昭和55年に、離乳食の開始時期がはやめられてから数年後に、アトピーの子供がふえだしたのに、厚労省はなんらの対策も打ち出していない。そればかりか、相変わらずの誤った指導をつづけているのである。

繰り返すが、昔の母親は、二、三歳過ぎても、平気で母乳を与えていた。乳離れを急ごうとしなかった。ゆっくりと離乳を進めるのが、本当の子育てであることを、昔の人はよく知っていたのである。

離乳の初期としては、アトピーの原因となるような食べ物は与えないことが第一だ。最近はグルメ時代で、離乳食にもいろいろと凝ったメニューがあるようだ。いわゆるベビー・フードである。しかし大切なことは、グルメ感覚ではない。赤ちゃんの健康を守ることである

●赤ちゃんの“腸”は未完成である――お母さんの免疫物質をもらう

哺乳類というのは、その名の通り、お乳を飲む動物である。もちろん赤ちゃんのときであるが……。これに対して、たとえば鳥のヒナは、卵から生まれると、親鳥から口移しでエサを与えられる。爬虫類としても同様である。鳥も爬虫類も、お乳はのまない。

哺乳動物の赤ちゃんは、非常に未熟な状態で生れてくる。生まれたばかりの哺乳類の赤ちゃんは、腸の消化力がほとんどないのである。内臓が未完成なままで生れてくる。つまり、生体(成長した動物=親)が、普通に食べる餌(食べ物)を消化できないのである。消化せずになんでも吸収してしまう。しかし吸収して問題のないのは、“お乳”だけなのである。ヒナ鳥もそれをさらに自分で消化・吸収する。

しかし哺乳類が、自分で消化できるようになるまでには、一定の時間が必要なのである。自分で消化できるようになるときが、いわゆる「乳離れ」のときである。

もちろん、自分で消化できない。“未完成の腸”とはいっても、吸収だけでは何でもできる。ボツリヌスの芽胞までも吸収するのだから、抗原性のある蛋白質などはフリーパスで吸収する。それでこの時期に離乳食を与えてはいけないのだ。

さて、赤ちゃんの飲んだお乳は、消化というプロセスを経ないで、そのまま腸から吸収される。それがそのまま栄養になるから、赤ちゃんはみるみる成長していくことができるのである。

自然界の摂理は、未完成の体制のまま出生してきた赤ちゃんを、いち早く成体へと完成すべく、このような“母乳のシステム”を生みだしたのだろうか?赤ちゃんは、短期日でみるみる大きくなるからである。

このような理由で、赤ちゃんの腸は、口から入るものを、すべて“お乳”だと思って、どんどん吸収しようとするのである。ところが、この何でも吸収するに従って、この目は細かくなり、同時に消化能力もついてくる。つまり、大人(成体)の腸になってくるのである。

このように、ただひたすら吸収する赤ちゃんの腸は、当然のごとく、口から入る侵入物から身を守るべき免疫能力など身につけていない。だから、母乳を通じてインムノグロブリン(Ig)という免疫物質をもらい、それを吸収している。

インムノグロブリンは、比較的大きな分子構造をもつ物質である。これは大人の腸ではそのまま吸収されることはないが、目の大きなザル状態の赤ちゃんの腸壁なら、フリーパスで通過する。

さて、赤ちゃんの腸は“一歳前後”で完成する。この頃になると、母親からもらうインムノグロブリンハは、ほぼ完成されつつある赤ちゃんの腸壁では、吸収できなくなる。

しかしこの頃から、赤ちゃんは自前で免疫物質を作るようになる。自分の身体をようやく自分で守れるようになるのだ。じつにうまくできていると感心せざるをえない……。

●アトピーの原因

前述のように、約一歳までの赤ちゃんの腸は、母乳の中に含まれる免疫物質・インムノグロブリンも、ボツリヌス菌も、区別することなく吸収してしまうのである。

つまり、約一歳までの赤ちゃんの腸は、親が与えたものを、何の躊躇もなしに吸収してしまうのであるから、赤ちゃんが無事に健康体に育って行くのか、不健康の身体になってしまうのかは、まさに親の判断一つなのである。

とくにこの時期までの育児は、親の責任がきわめて重大なのだ。しかしもっとも責任が重いのは、医学の立場にある人たちである。あやふやな医学理論をふりかざして、結果的に日本の子供たちを不幸にしてはならない。

わが国の健やかな将来を夢見るのは、どの親も同じである。だからこそ、正しい育児法、とくに人類の発祥以前から伝承されてきた育児の“英知”を、今こそ見直してみてはどうだろうか。

現代病である小児の食品性アトピーは、これまで述べてきたように、赤ちゃんの“腸の特徴”と関係がある。つまり、本来なら“身体入って来るべきでないもの”が、腸壁を通り抜けて侵入してきた結果、引き起こされる病気なのです。

つまり抗原が消化力のない腸の壁をフリーパスで通過して、身体の中に入ってきたのである。抗原だから当然、抗体ができると、自動的に“抗原抗体反応”が起きるのである。

免疫能力というのは、外敵を迎え撃つ能力だけとは限らない。それは「細胞レベルの消化力」のことである。じつは抗原抗体反応も、この「消化」“一つの形”に過ぎないのである。

免疫力を、敵だ味方だと擬人化して表現するから、その実態が解らなくなるのだ。医学者であれ、生命学者であれ、免疫学者であれ、もういいかげんに真の「免疫の科学」を理解すべき時が来ているのである。

 

管理者からの一言

免疫の機能の問題と、今の社会構造がよく似ています。日本の国に、日本を潰そうという輩がどんどん侵入してきています。新聞、テレビ、マスコミ、更に政治家、警察、教員、役所や自治体まで、本来は腸(警察)が取り締まらなくていけないのに、その腸(警察)がうまく働けません。脳神経(魂)に侵入してきたら、日本はお終いです。脳神経に入れるのは、ウイルスです。細菌は入れません。飯山一郎さんが豆乳ヨーグルトを食べて、腸を元気にしていれば大丈夫と言っていますが、乳酸菌も細菌の仲間です。豆乳ヨーグルトだけでも安心できません。神経を動かしているエネルギーはどこから来ているのでしょうか?宇宙エネルギーです。宇宙エネルギーは何でしょうか。空気、光、波動、です。外にでて、散歩をして、きれいな空気を吸って、日光を浴びて、日焼けをすれば、身体が元気になって、魂が元気になります。アトピーも、日光浴をすれば、殺菌もしてくれるし、皮膚が鍛えられるようですよ、黴菌は暗くて、じめじめしている所が大好きです。本来、日光浴は身体にとって必要なのに、日光を悪者扱いにしているのは、どこのどなたでしょうか?化粧品会社とテレビ、マスコミです。毎朝、散歩して、汗をかいて、帰ってきたら、シャワーか、水風呂(残り湯)に入りましょう。一日がスッキリして、神経(魂)が歓びますよ。

⑲母乳でアトピーになる子がいる、アレルギー(アトピー)の原理、二歳までは母乳のみとすべき

2013-08-19 00:46:29NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

ところで、わたしは、入るべきでない異物が「腸の壁をすり抜けて、身体の中に侵入する」と説明したが、「その異物は、腸の中に入っているのだから、すでに身体の中に入っているのではないの?」と素朴な疑問をもたれる人がときどき現れる。

「腹も身のうち」というが、じつは「腸の中は、身体の外」なのである。口から食道とつづいて、胃、腸、肛門とつづくのだが、これらは腸管”とよばれるように、体内にあってじつは体外なのである。わたしたち脊椎胴部部は、基本的に“筒状の生き物”である。「筒(チューブ)そのもの」がわたしたちの身体である。したがってチューブである空洞の腸の中は、私たちの身体の外なのである。

●体内に侵入した異種タンパク質

さて赤ちゃんの腸壁をフリー・パスで通過する「入るべきでないもの」は、正確に言えば、これは離乳食の中に含まれているタンパク質のことである。タンパク質が消化されないで体内に入ると、アトピーの下地ができるのである。タンパク質に抗原性があるからだ。

こう説明すると、以外に思われる方も多いと思われる。なぜなら、タンパク質は。わたしたち人間にとっても、また動物にとっても、欠くことのできない栄養素である。

しかし腸からでも、眼や鼻からでも、身体の内に入っても大丈夫なものは、抗原性のないデンプンや糖類、アミノ酸、ポリペプタイドだけである。

このタンパク質が、一歳未満の赤ちゃんの身体に消化されないで入って来ると、アトピーの下地をつくるのである。なぜだろうか?

たとえば卵。私たち大人が卵を食べると、の中に含まれているタンパク質は、胃や腸から吸収されるのである。

タンパク質そのものの分子は大きいので、そのままでは大人の腸壁を通過することはできない。だから消化酵素でアミノ酸とポリペプタイドという物質に分解して吸収されるのである。つまり栄養として、血液に取り込むことができるのである。

ところがそのを、腸壁が未完成の赤ちゃんが食べたらどうなるか。もうお察しの通り、卵のタンパク質腸の壁を通り抜け、血液の中に入って行くのである。

このようにして、体内に侵入した未消化のタンパク質を、「異種タンパク質」という。大人でも、腸を冷やすと、細菌そのものや抗原性のあるタンパク質を吸収して、アトピー性皮膚炎となる。冷酒やアイスクリーム中毒は注意しないといけない。

●抗体と抗原

人間をはじめ哺乳動物の身体は、タンパク質をそのまま受け入れることはない。腸でアミノ酸やポリペプタイドなどに分解してから体内に入れるのである。

ところが、例外的にタンパク質が体内に侵入することがある。黴菌ウイルスの身体は、タンパク質でできている。ハチやクラゲのもまたタンパク質でできている。

つまり、身体の中に、消化されずに侵入してくるタンパク質は、私たちの害になるものばかりだ。輸血も血液型が合わなければ害になる。

さて、私たち人間も含めた哺乳動物の身体は、タンパク質が体内(血液中)に侵入すると、これが「抗原」となって自動的にそのタンパク質に対抗する「抗体」をつくりだす。

こうしていったん“抗体”つくられると、わたしたちの白血球は、同じタンパク質が身体の中に侵入してくると、これを捕獲して消化しようとする。侵入してきた“抗体を誘導するタンパク質”が「抗原」なのだ。白血球と血液中にある抗体は、反応としてこの“抗原”を消化するのである。

免疫系は、ひとたび侵入したタンパク質(抗体)“抗原”として記憶し、もし再び同じ抗原が身体の中に侵入してきた際に、白血球が消化するように準備を整える。これらの免疫システムがあるおかげで、私たちは同じ病気に何度もかからずにすむのである。

さて、前述の赤ちゃんの体内に侵入したの話である。赤ちゃんの免疫システムは、消化されずに赤ちゃんの腸壁を通過した「異種タンパク質」を、やはり“抗体”として記憶する。

こうなると、ふたたび卵(のタンパク質)を食べるだけで、それが消化される前に、その(抗体の)記憶(情報)が全身の免疫系に伝達されているので、白血球はそれを消化しようとする。

これがアレルギー(アトピー)の原理である。皮膚に炎症が起きるゆえんである。

●成長するとお乳は飲まなくなる

もちろん、二歳を過ぎた子供は、腸が完成するのでを食べても、腸がそれをちゃんと消化し、分解する。したがって乳児のときのようなことはない。

しかし一歳でも離乳食でアトピーを起こす子がいるから、現在のアメリカ流に二歳までは母乳のみとすべきであるが、いったん抗体がつくられたら、たとえ抗体がアミノ酸やポリペプタイドにぶんかいされても、白血球はそれらに反応して、消化しようとするのである。

ところで、赤ちゃんがのむ(摂取する)唯一の食料である「母乳」にも、当然ながら、タンパク質は含まれている。タンパク質が豊富な母乳をのんでいる赤ちゃんの身体は、もちろん、母乳というのは、本当の離乳期である二歳から四歳を過ぎてしまえば、もう一生のむことはない。母乳タンパクに対する抗体ができて、母乳アレルギーの下地ができても、成長後はもうのまないので、実際のところ害はない。

このように考えていくと、“お乳”というのは、腸が未完成な間だけに赤ちゃんに与えられる“期間限定”の食物である。このお乳というのは、母体の血液のうち、血球などの抗原性の強い成分をほとんどなくした、完全な“親の体液”なのである。

ちなみに、乳児用の粉ミルクは、タンパク質が消化され、抗原性を消してあるので、もし成長してのむことがあっても大丈夫である。

さて、飼い犬がアトピーになるのもこれと同じだが、犬は生後わずか二週間ほどたつと、親犬がいったん食べて、胃の中で消化したものを吐き出して仔犬に与える……という話をした。

これが犬の離乳食である。しかしこの光景を見て、犬の飼い主が、「やわらかく、噛み砕いて与えているんだな」と勘違いしてしまうと、飼い犬のアトピーが起こるのである。当然、親犬が吐き出したものと、加熱したり水を加えたりして、人工的に柔らかくした食品とでは、その内容はまったく異なる。

単に柔らかくしただけの「犬用ベビーフード」では、タンパク質は分解されていないからだ。

●白糖と砂糖水だけを与えよ

ややくどくどと説明してきたが、これで乳幼児の離乳食に際しては、いかに注意が必要であるかがお分かりいただけたかと思う。

つまるところ、腸が母乳だけを吸収する時期には、母乳だけを与えるのが自然であり、未消化のタンパク質が含まれている食品は与えてはいけないということだ。

これとは別に生後すぐに母乳アトピーになる子がいるが、これは妊娠中に母親が腸をアイスクリームや冷たい飲み物を吸収してしまう危険性のある“冷たい者中毒”である。腸の吸収を狂わせ、抗原性のあるまま食べた物を吸収してしまう危険のある“冷たい者中毒”である。

さて、離乳食となる食品である。「米」は炭水化物の食品だというイメージが強いが、じつはタンパク質がかなり含まれている。これも抗原になる。

では果物なら糖分と水しかないから安心だといわれるが、たとえばパイナップルには、タンパク質を分解する酵素が含まれているが、この酵素もまたタンパク質でできている。

したがってさとうすいよりはいいかも知れないと、乳児に果物を与える人もいるが、これもダメである。果物のタンパク質の抗体ができて、その子が果物を食べられなくなったりしたら、何ともかわいそうなことである。

 

紹介者からの一言

私の経験から、アトピーの原因は食物以外にもあります。

それは界面活性剤です。とくにシャンプーです。よく、シャンプーの臭いのする羊水と言われますが、界面活性剤もお母さんの皮膚から侵入して、胎盤から赤ちゃんへ行ってしまいます。界面活性剤はタンパク質を溶かしますので、赤ちゃんの皮膚のタンパク質も解けますので、アトピーのような肌の赤ちゃんが生まれてきます。

もう一つあります。それはお母さんが、お肉が大好きな場合の母乳です。お肉を食べて作られた母乳を赤ちゃんが飲むと、赤ちゃんの肌が荒れてしまいます。お母さんが野菜ジュースをのむようになったら、てきめんに治ってしまったという話も聞きます。つまり、お母さんが食べたものがそのまま赤ちゃんに行ってしまうので、お母さんが母乳を飲ませている間の食事も気をつけないと行けません。

この本は平成12年に出版されています。もう既に10年以上も前です。私が購入したのは、5年前です。なんと凄い本であろうかと思って、何人かにこのシリーズの本を貸しました。その反響は、口を閉じるようになったとか、深い知識の持ち主だねとか、反響はありましたが、それを臨床にまで結びつけるまで理解をする人はいませんでした。私は直ぐに人に貸してしまう癖があり、貸してしまうのですが、それが迷惑だったのかな、興味を持つ人が少ないです。なかなかこの貸す癖が治りません。今はブログに書くことに変わりました。そうしたら、たくさんの方に本を読んでもらえます。読みたくない方は読まなくてもいいし、私にとってもブログに書きながら、ゆっくり本を読めるので、一石二鳥になりました。

ただ、時々ブログの字数オーバーで、たくさん入る時もあれば、入らない時もあって、それで困っています。何にでも完全なものはありませんので、それもありで、書かせて戴いています。今日も読んでくださってありがとうございました。

⑳アレルギーを克服する法、内呼吸(細胞呼吸)を活性化すると、免疫力があがる

2013-08-19 23:17:55NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原勝成

 

世の中には、蕎麦ソバアレルギーピーナッツアレルギー大豆アレルギー生エビアレルギーなどで苦しむ人がいる。当然、蕎麦湯やピーナッツバターなどを乳児に(離乳食として)与えるようなことは、後でアナフィラキシ―(危険なショック症状)を招く危険があり、よくよく心しなければならない。

昔から、離乳期の赤ちゃんには、母乳の他は白湯砂糖水しか与えてはならないといわれている。お乳がたくさんでないときに、他にいろいろ与えたいと思うのは親心だ。しかし江戸時代の母親は、お乳が良くでないとき、お乳にみせかけて乳児に「重湯オモユ」を与えるようなことはしなかった。

重湯というのは“粥の上澄み”だが、前述のように、米のタンパク質を含んでいる。江戸時代の母親は、昔から言い伝えられてきた“伝承”というものを守ってきた。そういうものは馬鹿にならない。そこに叡智が潜んでいるからである。 

スターチを与える

このようなわけで、離乳初期においては、タンパク質を含まない「スターチ類」なら問題がない。

スターチ類というのは、コーン・スターチや片栗粉カタクリコ、葛粉クズコなどをさす。これらはトウモロコシやジャガイモなどが材料で、ほぼ100%がデンプンである。したがってこれを食べても、抗体がつくられることはない。 

離乳の初期は、このようなスターチ乳児用の粉ミルク砂糖を混ぜて、白湯でといたものを与えるとよい。これが理想的な流動食の一つだ。

とかく、“食事”というと、わたしたちは日常的に、“見た目”“味”のことを思い浮かべがちだが、二歳以降の離乳期というのは、赤ちゃんの腸がお乳以外の食物に慣れて行く時期であることをよく考える必要がある。

発育期の赤ちゃんスターチなんかでいいの?」と思われがちですが、摂取すべき栄養素は、母乳や粉ミルクにまかせて、あとはスターチと砂糖を与えるだけでよい。わたしたちは、日常的な考えにとらわれ、こんな栄養だけでは足りないのではないかと考える。しかしゴリラやオランウータンのような大型の哺乳類(霊長類)でさえ、二歳まで母乳だけで育てている。人間の赤ちゃんより早く成長する彼らでさえ、二歳まで母乳で育てるのだから、人間の場合なら、本来四歳まで母乳のみで育てるべきだ

だから、戦前の日本式を実践している現在のアメリカ流子育てに見習って二歳までは母乳のみとすべきである。

●妊娠中の偏食は避ける

江戸時代の医学者、香月牛山は、

「二歳ごろまでは、乳を多くのませ、食を少なく与えよ。三歳から四歳までは、食事を多く、乳を少なく与えよ。五歳からは乳はのませるな」

と記している。当時は数え年であるから、今でいうと満二歳ごろまでは“お乳を多く、食を少なく”ということになり、満二歳から三歳ごろは、“食を多く、お乳を少なく”ということになる。完全な“乳離れ”は満四歳以降か。

現在の厚労省のガイドラインでは、離乳の完了時期が、生後十二から十五カ月で、遅くとも十八ヶ月となっているので、江戸時代と較べるとスピード離乳である。http://www.mcfh.or.jp/jouhou/fukudokuhon/76-77.html

江戸時代の離乳食は、離乳の後期になって、やっとお粥の上澄みを飲ませる程度で、米粒が判らなくなるくらいに煮込んだ粥をたべさせ、生き物や甘い物、油物は食べさせないほうがよいとされた。

ところで、妊娠中のお母さんの母体もまた、赤ちゃんの健康を左右する。とくにお母さんの偏食は避けた方がよい。妊娠中はホルモン・バランスの関係で、食べ物の好みが変化することがある。そのため、ミカンやレモンばかり食べ続ける妊婦さんもいれば、たくさん牛乳をのむお母さんもいる。

しかし、お母さんが妊娠中にたくさん食べたものが、生まれてくる赤ちゃんのアレルギー源になることがある。なぜなら妊娠中、お母さんの母体は、一種の飢餓状態になるため、

食べた物をよく消化せずに吸収してしまう場合があるからだ。

だから、お腹の赤ちゃんにいっぱい栄養を与えようと思って、無茶な大食をすると、ぶくぶく太って代謝ができない病気のような子になる危険性があるからだ。度々繰り返すが、妊娠中に冷たいものを飲んだり食べたりすると、本人だけでなく赤ちゃんも、生後からすぐに母乳でアトピーになりがちなので、腸を冷やさないようによくよく注意すべきである。

同じものばかり食べ続けていると、お腹の赤ちゃんがその食べ物の抗体をもってしまう危険性がある。そして当然のごとく、母体である自身も、よく消化せずに吸収してしまうことから、同じ抗体をもってしまい、アレルギーになってしまうケースがある。

妊娠中にアトピーになる女性が多いのはこのためである

●アナフィラキシ―の恐怖

ここまで述べてきたことで、一つのまとめを述べる

それは腸が、食べ物を「未消化」のままで、体内に吸収するような事態を、何としても避けるということである。そしてこれは妊婦だけの問題ではない。

食事の時間帯が不規則であったり、あるいはよく噛まないで食べると、食品が消化されないままで吸収されてしまう場合がある。やはり食事は、規則的に三度ちゃんと食べること、そして消化不良を避けるためにもよく噛むこと。

また、免疫系が弱るような生活を極力させることである。前述のように、過労や睡眠不足など、もってのほかである。そして免疫系を活性化させるために、前述の鼻呼吸を励行する必要がある。

さてアレルギーには、アナフィラキシ―と呼ばれる激しい症状がある。アレルギーであるから、抗原抗体反応に変わりないが、多量の分泌液が気管にあふれ気道をふせぐため呼吸困難になり、同時に血圧が急激に低下して心臓が止まりそうになる。そしてショック死を引き起こすケースがある。

このように、きわめて危険性の高い症状がアナフィラキシ―である。よく抗生物質タンパク製剤の注射によってショック死する事件があるが、これもアナフィラキシ―である。

このアナフィラキシ―を引き起こすので知られる食べ物は、おもに生エビ、蕎麦、ピーナッツである。当然、離乳期にこの三つの食物を与えるのは禁物である。生エビは別として、蕎麦粉やピーナッツ・バターなどは、油断するとつい与えてしまいそうなたべものであるから、よく注意が必要である。

アメリカでは、ときどきピーナッツ・バターで子供がショック死する事件が起きるが、これもアナフィラキシ―である。

●アレルギーを克服する法

私の知人の医師に、生エビ・アレルギーの人がいる。この人は以前、寿司屋で誤って生エビを食べて、アナフィラキシ―・ショックが起こり、死に欠けたことがある。

幸運なことに、同席していた麻酔科の医師が、心停止しかけた彼に心臓マッサージをほどこした。このため、九死に一生を得ることができた。

さて、このくらい激しいアレルギーがあれば、もうこの人は一生、エビを食べられないのが普通である。

ところがこの知人は、みずからある体質改善をほどこした。その結果、体調がよいときには、生エビを食べても症状がでないほどまでに、体質が改善されたというのである。

それで話を聞いてみると、西の流呼吸法という「呼吸法」を実践したというのである。呼吸法のトレーニングと聞いて、“鼻呼吸”を推進するわたしも興味をもったが、内呼吸(細胞呼吸)を活性化すると、免疫力があがるのであり、これは、呼吸によって抗原をよく消化できるようになるためと、自前の副腎皮質ホルモンの分泌をよくするためである。

 

紹介者からの一言

自然界の生き物(ウイルスや細菌から動物に至るまで)は、食べる、食べられる、の法則があります。

人間社会は、食べる、の法則以外には、争いや競争、富や社会的地位が追加されます。

植物の世界は、縄張りでしょうか?少しでも土から栄養をとって、太陽光線を浴びるためには、縄張りを争っているように思います。

そこで、生き物と人間と植物の三つに共通した、免疫力とは何でしょうか?

食べ物でしょうか?争いや競争でしょうか?縄張りでしょうか?

免疫力を上げるためには、いい食べ物をたくさん食べることでも、運動して筋肉をつけることでも、広い家に優雅に住むことでもありません。

きれいな空気をたくさん吸えることが、全てに共通して、免疫力を高める方法なのです。

娘が喘息発作で、呼吸困難を起こして、苦しんでいた時に、空気の有難さを改めて感じました。富士山登山をして、3000メートル登った時も、筋肉はむしろ邪魔で、身体に如何に酸素を供給できるかでした。

また、今年は、中国の大気汚染が日本にも上陸して、空気の汚染がひどくて、シャープやダイキンの空気清浄機がたくさん売れました。私も購入しました。私の場合は、空気が汚れていると、頭痛で悩まされます。

つまり、免疫力を上げるには、空気なのです。60兆個の細胞に如何に酸素を供給できるかです。今は夏なので、お花を買って、毎朝水をとりかえてあげても、直ぐにダメになってしまいます。毎日水を換える必要がある理由はなんでしょうか?栄養ですか?そうではありません。夏だと、花瓶の中の水の酸素が早く無くなって枯れてしまうのです。

そうすると、如何に酸素を多く吸って、60兆個の一つ一つの細胞に酸素を届けられるかが、免疫力を上げるコツなのです。そのためには、まず、デトックスが大事です。身体の邪魔者を早く追い出さないと、いくら呼吸法を練習して、きれいな空気をたくさん吸っても、意味がありません。

今の日本の社会のようです。国民が一生懸命働いて、たくさんの税金を納めても、邪魔をする悪人がいる限り、無駄なのです。デトックスが大事なのです。リンパマッサージはデトックスに最適なマッサージです。私のマッサージを受けにいらっしゃいませんか?

 

21.ホルモンを生成する器官は「怠け者」細胞の中にある遺伝子の働きを活性化するステロイド・ホルモン

2013-08-20 23:49:10NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

 

食品アトピーの克服法はもっと簡単である。生後八ヶ月から離乳食を与えたために、体中がアトピーになったという、一歳の子を連れた母親が、ある日わたしの診察室を訪れた。この母親は、以前わたしが書いた『赤ちゃんはいつ「人間」になるのか』(マサダ社)という本を読んでこられたのだ。

診察すると、この母親も手にアトピーの皮膚炎をもっていた、それで母乳でその子も生後すぐにアトピーになったのだとわかった。なぜならこのお母さんは冷たい物中毒だったのだ。アイスクリームを食べずにいられない人だった。第一章で紹介した例止同じタイプだが、この母親は、以後この一歳のお子さんに乳児用ミルクを飲ませることにした。ところがしばらくするとまた湿疹がでてきたというので、いろいろ問いただしてみると、例の離乳移行用のミルクをのませたという。

一歳、あるいは一歳二カ月ぐらいの子ならと思って、離乳移行用のミルクをのませたという。

一歳、あるいは一歳二ヵ月ぐらいの子ならと思って、離乳移行用のミルクを与えたのであろうが、やはりだめだったのだ。やはり二歳までは乳児ミルクで育てるべきである。

●皮膚が炎症を起こす原因

さて度々述べてきたように、アトピー性皮膚炎アナフィラキシ―のようなアレルギーは、腸が成長してから与えるべき食べ物を、乳幼児のころに与えられ、それが消化されないままに吸収されたために、免疫システムがその食品タンパクを異種タンパク質として、これに対応する抗体を作り出すことによって、引き起こされる病気である。

本来なら黴菌や、毒物などの異物に対してつくられるべき抗体が、ある食べ物のタンパク質に対してつくられるから、再び同じ食品を食べたとき、そのタンパク質が分解されて、ポリぺプタイドが身体中に入ってくると、身体の免疫系が反応してポリぺプタイドが身体の中に入ってくると、身体の免疫系が反応してポリぺプタイドを消化しはじめる。

このようにしてアレルギーが起きて皮膚に湿疹がでる。

では、本来の異物、つまり日常よく存在する黴菌が入ってきても、アレルギー反応は起きないのだろうか。大腸菌などは、いたる所にいるが、それが口の中に入ってきても、アレルギー反応が起きるわけではない。

これも前述のように、白血球という消化部隊がやってきて黴菌たちを消化してしまうのだが、食品タンパク質という抗原は、白血球が手こずる物質である。いわゆる“白血球の消化不良”が起きるのである。

そしてこれら消化・分解しそこねた“ゴミ”であるところのヒスタミンは、皮膚や皮下組織に捨てられるのである。これが皮膚の炎症が起きる原因である。このように見ていくと、アトピー性皮膚炎を予防し、治療するには、このような“消化不良”が起きないようにする必要があるのである。

●ステロイド・ホルモンと副腎皮質

アトピー性皮膚炎の治療には、よくステロイド・ホルモン剤が使われる。ステロイドホルモンには、いろいろなわけの解らない炎症をおさえる作用がある。白血球の消化不良も、わけの解らない炎症の一つである。

ステロイド・ホルモンというと、ある種の薬品を連想する人があるが、もともとは自分の身体の中でつくられるホルモンである。それは身体の細胞代謝に深く関わっている。つまり細胞の中にある遺伝子の働きを活性化するのである。もちろん白血球もリンパ球も細胞の一種であるから大いに関係がある。

人間のステロイド・ホルモンというと、ある種の薬品を連想する人があるが、もともとは自分の身体の中でつくられるホルモンである。それは身体の細胞代謝に深く関わっている、つまり細胞の中にある遺伝子の働きを活性化するのである。もちろん白血球もリンパ球も、細胞の一種であるから大いに関係がある。

人間のステロイド・ホルモンには、約30種類がある。その中には、有名な男性ホルモンや女性ホルモンもある。そして白血球などの活性化に役立つのは「副腎」という器官の皮質部分でつくられるステロイドである。

俗に「副腎皮質ホルモン」とよばれている。

アトピー性皮膚炎になるのは、この副腎皮質がじゅうぶんにホルモンを分泌していないからである。したがって合成ステロイドを補給して、足りない部分を補おうというのである。しかしこれをつづけていると、ステロイドをつくるはずの副腎がだんだん働かなくなってくる

副腎に限らず、ホルモンを生成する器官は「怠け者」になりやすいステロイドが不足しているからといって、外から薬で補給(援助)してやると、副腎は自分でホルモンをつくるのを簡単に放棄してしまう。

だから一度はじめたステロイド療法を急にやめてしまうと。逆に危険な状況になる。まして合成ステロイドは、いろいろな面で天然のステロイド・ホルモンよりも劣る上に、多量に使われると、副腎の機能を弱らせたりするので、危険な治療ということができるのである。

このことから、できる限り自分の身体の副腎を元気にして、みずから副腎皮質ホルモンをつくりだす方がよいのである。そのための鍵が、たびたび繰り返すようだが、“呼吸”と“骨休め”と“腸の保温(37℃)”なのである。

これとは逆に、“口呼吸”と“寝不足”と“冷たい物”の摂取をつづけると、副腎の働きが弱ってくる。アトピーのみならず、難病のクローン病潰瘍性大腸炎などの免疫病がでてくる。

ちなみに最近では、花粉症鼻呼吸で治ったケースも多い。花粉症もアレルギーである。花粉という異種タンパク質で起こる風邪症状であるから、花粉が入ってその膜が破れて溶けるところが症状の中心となる。それはであり、であり、耳(耳管と内耳)であり、喉や肺である。それらのあたりの皮膚がかゆくなるのである。

従って免疫系を強くすることで、花粉症も克服できるのである。

●うつぶせ寝の誤解

以前、日本でも「うつぶせ寝」がブームになった。うつぶせ寝にすれば、欧米人のような体型になれる……などということがメディアで報じられたりもした。しかしこれは反対で、頭と顔がみずからの重みでつぶれて分厚い本の形になるだけのことなのだ。たいてい、ひどい猫背と横曲がり(側弯)になる。

この“うつぶせ寝”が流行したのは、もう数十年前だが、今でも産院でつづけられている所があるからあきれるばかりだ。

日本に初めて“うつぶせ寝”が輸入されたのは約40年前。アメリカ医学が導入された頃だ。

いずれの説も、人間の身体の構造を、まったく知らない。日本で“うつぶせ寝”が流行した頃、本家の欧米では、これの反省が起こっていた。

生まれて間もない赤ちゃんが、睡眠中に「突然死」する件が頻発し、その多くのケースが“うつぶせ寝”であったという。

 

抜粋者からの一言

病気のほとんどは、生活のストレスに対応できなくて発生することが多いので、それは本人に原因が存在すると思いますが、子供のアトピーは本人には責任がないので、とてもかわいそうです。それでは、誰に責任があるのでしょうか?親でしょうか?厚労省でしょうか?医者でしょうか?助産師や保健師、保育士でしょうか?社会でしょうか?地球環境でしょうか?その環境を選んで生まれてきた赤ちゃんの魂でしょうか?

責任の所在を追求すると、全部に責任があるように思います。でも、実際に苦しんでいるのは子供なのです。親は子供と一緒に苦しんでいます。他の者たちは全然苦しんでいないどころか、その親から、支払いや税金の形で、お金を奪っています。この時代に生まれてきてしまったのが不運だったとあきらめるしかないのでしょうか?

私はユーチューブで音楽を聴きながら、ブログを書いたりしています。

手の指がたった二本しかない女の子がニコニコしながらピアノを弾いていました。二本しかない指で、すごく上手なのです。お母さんはずっと目を閉じていました。その姿を見ていたら、涙があふれてきました。親子は、災難を乗り越えたのです。でも、手の指は二本のままです。

3.11で母親を亡くした女の子がトランペットを吹いていました。それも涙があふれてきました。

災難って何なのでしょうか?災難を災難だと思うことが災難なのではないでしょうか?

それでは災難がないことは、災難がないと言えるのでしょうか?災難がない生活も災難であるような気がしてきます。

「人間の性サカ」である「怠け者」が災難であるように思います。平和ボケしたその怠け者の性を克服しない限り、わたしたちは災難から逃れられないように思います。

最近はうつぶせ寝の突然死の出来事が聞かれなくなりました。突然死はやはり、うつぶせ寝が原因だったようですね。しかし、未熟児でお腹の筋肉が弱い赤ちゃんはうつぶせ寝の方が呼吸が楽になります。また、同一方向ばかりだと圧迫してしまうので、左右交互に向けたりします。新生児で頻回に嘔吐をする子は、哺乳後一時間くらい、うつぶせ寝にさせます。うつぶせ寝ではありませんが、赤ちゃんの背骨の形にあった寝かせ方が良いと言われて、クッションを背中にあてて、丁度お母さんが赤ちゃんを抱っこする体勢にさせて、寝かせる方法が、最近ではよいと言われています。そうすると赤ちゃんの後頭部がペタンコにならないし、擦られて髪の毛が薄くなったりしません。また、天井ばかり見るよりも、景色がよく見えるし、同一方向だけしか向かない赤ちゃんが、自分で左右に首を動かせられて良いと言われています。子育ては難しいですね。しかし、生命が一番大切ですから、呼吸の確保が先決です。

22.「仰向けね」は、日本古来の子育ての正しい伝承、横隔膜呼吸ができるまで、筋肉を鍛えなければならな

2013-08-21 23:59:34NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学 

西原克成著

 

生れて 間もない赤ちゃんが、睡眠中に「突然死」する(乳幼児突然死症候群=SIDS)事件が頻発し、その多くのケースが、“うつぶせ寝”であったという。

このような結果を受けて、アメリカでは「仰向け寝」運動がはじまった。1997年には、80%まで増加した。

もともと「仰向けね」は、日本古来の子育ての正しい伝承であったが、敗戦でこの伝承が途絶えてから今日に至るまで、日本では混乱したままだ。

人間の身体は、「仰向け寝」で寝るべき構造になっているのである。

●仰向けに寝たからヒトへと進化した

さて“うつぶせ寝”にすると突然死が恐いが、さりとて“仰向け寝”では、子供の頭が“絶壁頭”になる……こまったなぁ……と思われる人も多いと思う。しかし、子供の生命と、絶壁頭と、どちらが大事なのか?答えは歴然である。しかも円座の低い枕で、頭だけを左右上下斜めに動かして両肩をつければ、絶壁どころか、すんなりした美形にすることができる。

ともかく、仰向けに寝かせることが、赤ちゃんの健康を守る秘訣であり、美形をつくる秘訣なのである。よしんば五、六歳までは、さしたる弊害がないように見えても、大人になるにつれ、歯型がつぶれて、顔がつぶれた厚い本のような形になり、骨壁性の眼窩が圧迫されて近視となり、背骨が横曲がりになって、エビのような格好で寝るようになり、一生涯、免疫病と友する惨憺たる人生を、子供に押しつけることになることが多いから、“うつぶせ寝”は絶対にさせてはならないのである。人間の身体はそのような構造になっていないのである。

はるか昔、人類の祖先は、二足歩行をすることでヒトに進化した。人類の祖先は、二本の足で立ち、言葉を話し、両手を自由に操り、道具を使うようになった。こうして知恵を獲得した人類は、400万年ぐらいの時間をかけ、少しずつ文明を築いてきたのである。

それまで原野で暮らしてきた祖先は、落雷や自然発火から、火を発見するとともに、洞窟に棲むようになった。洞窟の中の生活は、祖先たちにとって、安全で暖かなものだった。当然、原野暮らしよりも、はるかに安全でくつろいだ寝食が約束されたものと思われる。そえで洞窟の中に「絵」を描いたりした。

祖先たちは、最初は今のゴリラやオランウータンのように背骨を丸めて、座って眠っていたのであろう。しかし、やがて洞窟の中で、つまり固い大地の上で“仰向けで寝る”ようになった人類の背筋(背骨)は、当然、いやでも真っすぐに伸びてしまったのである。

うんと背伸びをしたから、背骨が伸びて、類人類からヒトへと進化したのではなく、仰向けにねるようになったから、背筋の伸びたヒトへと進化したのである。つまり、真っ平らの土の上に、真上を向いて寝ることを覚えた猿人(ピテクス)が、原人(トロプス)となるのだ。

これは、あの「日光の猿」を、ヒト型に育てているやり方をみれば、すぐに解るのである。猿は、人間に較べてあまりにも背骨が曲がり過ぎているので、寝方でヒト型にするのは無理があるから、「山行き」といって、棒を肩に縛りつけて、無理やり背骨をまっすぐにするのだが、これで育てると足の先までヒトと同じ形の骨になる。これが後述する「ウォルフの法則」なのである。

●赤ちゃんがマスターすべき仕事―――呼吸

そこで、前に述べた「野生の動物は、うつぶせ寝から、人間もうつぶせに寝て当然」という理屈である。前述のように、赤ちゃんはまだ進化の途上にある存在である。構造的にはヒトよりも動物に近い。現に、赤ちゃんは、両の手足でハイハイをする。

こう考えると、やはり赤ちゃんは動物に近いから、うつぶせ寝をさせるべきだ……という見解も、なんだか真実味を帯びてくる。しかし人間の赤ちゃんは、呼吸がじょうずでない。ヘタなのである。だからうつぶせ寝をさせていると、息ができない状態になることがある。

羊水からでてきた赤ちゃんは、ちょうどサメが陸に上がったばかりで、のたうち回って不慣れな完全呼吸を習得するのと同じように、横隔膜呼吸を習熟するまで、横隔膜と連動するあらゆる筋肉を鍛えなければならないのである。

生まれたばかりの赤ちゃんは、全身の筋肉を運動させることで呼吸をする。これが「産声」である。「おぎゃー」という産声は、赤ちゃんにとっての、最初の呼吸である。

生まれたばかりの赤ちゃんは、舌を動かして泣いたり、お乳を啜ったり、手や足をばたつかせたりして、全身の筋肉を動かすことで、なんとか息をしている。こうして、母親の心臓によって、胎盤を介して行っていた内呼吸(組織呼吸)に分かれを告げて、自分自身で息をするようになる……これが地上に生まれ、生きていくことになった人間(赤ちゃんは)の宿命なのである。

そして哺乳動物である赤ちゃんは、お乳を吸うことで、つまり口(口腔)を動かすことで、呼吸(運動)を誘導しようとしている。とくに舌は、もともと原始魚類のころの「鰓の筋肉」と「鰓の軟骨」がまとまってできたのであり、舌の根元には「鰓心臓」があったのである。

また、赤ちゃんを揺りかごに入れて揺すったり、抱きかかえてゆさぶるのも、呼吸を手助けする行為となる

これは呼吸をする筋肉が刺激され、息が良くできるためである。犬やネコの赤ちゃんも、やはり呼吸がヘタなので、その親は舌で赤ちゃんの身体をなめて、つまりブラッシングをすることで、身体の筋肉・神経を刺激している。

●“うつぶせ寝”は危険

さて、“うつぶせ寝”に寝かせられた赤ちゃんには、どのような事態がおきているのか?まず手や足が自由に動かせない。このことで、まだ未熟な呼吸がさらにできにくくなる。

さらに、うつぶせに寝かせられた赤ちゃんの顔は、この状態で寝かせられていると、鼻の辺りの空気が次第に酸欠状態になる。二酸化炭素は重いので、吐いた鼻のあたりにどんどんたまっていく。

そのたまった二酸化炭素を吹き飛ばせない赤ちゃんの弱い吐息。酸素はだんだん減っていく。こうして赤ちゃんは、酸素を吸うことができなくなってくる。吸いこむ空気の中の酸素濃度が、20%を割ってしまうと、筋肉が酸欠状態になり、最悪の場合、眠ったまま静かな死を招いてしまう。

うつぶせ寝が、赤ちゃんの突然死を招く要因は、こうした事情による。このようなわけで、赤ちゃんには“仰向け寝”をさせるべきである。

うつぶせ寝は、大人の“昏睡体位”を赤ちゃんに当てはめた、西洋人のあさはかな思いつきによるもので、医学上の誤解によるものである。一歳までは、前述のように、鼻腔と気管が事実上、機能的につながっているので、昏睡体位など不要だったことに気がつかなかったのである。正しい伝承が、あさはかな医学で曲げられた典型である。

しかし生れて間もない赤ちゃんは、必ずしもぐっすり眠る必要はない。仰向けの浅い眠りでうつらうつら眠って、ときどき起きて猛烈に泣く…というライフ・スタイルが、この時期の赤ちゃんには大切である

 

紹介者からの一言

私がお客様のお身体のリンパマッサージをさせて頂いています。人間のお身体は、果てしない時間を費やして、やっとここまで成長しました。

それなのに、どんな思いで神様は私たちをみておられるのでしょうか。

人間は自分の身体に感謝をせずに、毎日あくせくと働いて、身体を酷使しています。身体をいたわっていません。肩がこる、腰が痛い、膝が痛いと、まるで、身体が悪いと言わんばかりです。そして、硬くなった筋肉を無理矢理、ゴリゴリともんだり、叩いたり、挙句の果ては、針で突いたり、麻痺させたり、悪いところ切って、釘を打ち込んだり、精神が病んでしまったら、自滅です。更に、戦争をして、殺し合っています。何億年も費やして、やっとここまで人間の身体が出来上がったのに、身体が泣いています。神様が泣いています。そんな思いを抱きながら、リンパマッサージをしていると、お客様のお身体が、ありがとうとうと言ってくれているかのように、さっきまで元気がなかった皮膚が、スーッと生き返ってきて、みるみる元気になってくるのが感じられます。画家が裸体を描く気持ちがわかってきました。人間の身体は地球上で一番優れています。それなのに、人間自身が一番分かっていません。

私が、最近気づいたことがあります。パソコンをしていて、どうしても首や肩が凝って、運動をしても、揉んでも良くならなかったときに、蒸しタオルで首を温めてみました。そうしたら、てきめんに楽になりました。

ソッカ―、温めることを忘れていました。循環をよくするには、運動やマッサージだけでは不足なのです。温めることも大事なのです。それからは、首が凝ってきたら、首と背中にEMの腹巻を掛けることにしました。ポカポカと暖かくなってきて、少々の肩こりは温めるだけで楽になります。

西式健康法に、“就寝時に脊柱と頚椎の矯正”といって、硬枕や平床を勧めています。http://www.kumagai-mitsue.jp/cont4/36.html敷布団の代わりに、平らな板を用いるのです。寝ながらにして、脊柱の矯正ができます。なれるとかえって熟睡できるという健康法です。私は、畳にタオルケットを敷いて、木枕でぐっすり眠れるようになりました。我が家の夫もテレビの前のフロアーの上で、木枕でそのまま寝ています。だから我が家は布団は敷きません。ただ、困るのは、冬が寒いのです。私は冬になると、電気毛布を敷いています。布団を敷かなくなったら、生活が楽になりました。押し入れの中に、使わなくなった布団や枕がいっぱいあって、どうしようかな~と、困っています。

 

23.今の西洋医学の育児法は、大きく遠回りをして、最近ようやく戦前の日本の正しい育児法に回帰してきた

2013-08-23 00:30:57NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成

 

赤ちゃんは呼吸が未熟である。赤ちゃんが、呼吸の技術を身につけるのに大きく関わってくるのが、“泣くこと”“お乳を飲むこと”である。こうして約一年がかりで、赤ちゃんは、呼吸という“仕事”をマスターするのである。

おんぶと抱っこをして、ゆりかごかを使っていれば、突然死などありえないのである。今の西洋医学の育児法は、大きく遠回りをして、最近ようやく戦前の日本の正しい育児法に回帰してきたのである。その意味でいえば、今の日本の育児法が、ちょうど55年間、つまり敗戦から現在までの間遅れてしまっているのである。

●寝相の科学

「骨はその動きにもっとも適した形に変化する」

これは約一世紀前のベルリン大学の医学者、ユリウス・ウォルフの言葉である。これは「ウオルフの法則」とよばれ、骨というものの特性を発見した理論とされている。これを前述の“うつぶせ寝”にあてはめてみよう。

人間の骨格は、“仰向け”に寝かせれば、その寝相に合わせた形に歪んでいくのである。

うつぶせ寝は、どうしても首を横にねじらねばならない。すると必然的に背骨と腰骨がねじれてくる。やがて全身の骨がゆがんでくる。

そればかりか、自分の身体の重さで、歯型や頭の形や、顔の骨などがダメージを受けて歪んでくる。こうなると、哺乳類の身体にとって非常に重要な、「関節」にまで悪影響が及んでくる。

しかもうつぶせ寝では、必ず口呼吸になってしまうのである。下向きに寝るため、鼻がうっ血して鼻づまりを起こすからである。ただでさえ関節がやられ、白血球がつくられにくい状況のときに、追い打ちをかけるように、口呼吸が免疫系を弱らせてしまう。

まさに悪い寝相は、万病の元である。

なお、高い枕で寝ていると、喉が圧迫されるので、口呼吸になり、ヘタをすると“睡眠呼吸症候群”が引き起こされる。できれば、枕なしか、低い枕(0.5センチが理想)で、首の骨を曲げずに、そして喉を圧迫せずに眠るのが理想である。

そして頭の向きをときどき変えたり、円座の枕を使うことで、赤ちゃんの頭の絶壁は防止できる。ともかく、これらはすべて“しつけ”の次元の問題である。

親の“しつけ”がいかに大切であるかは、生命科学にもとづく育児の現場においてこそ、よく理解されるのである。

●ステージごとの育児法

育児の注意事項を、年齢別にわけて述べるコーナーだが、すでに基本的なことは、前章までに述べてきたので、ここでは復習程度に、要点をかいつまんで述べるにとどめる。

[1]出産まで

妊婦さんは、自分ともう一人の分身の生命を背負っている……という認識が必要である。なぜなら、妊婦=お母さんのライフ・スタイルが、そのままお腹の赤ちゃんの発育に影響するからである。

お母さんは、じゅうぶんな睡眠が必要である。寝不足ではいけない。過労もいけない。偏食をしてはいけない。アイスクリームなどの冷たい物は食べてはいけない。妊娠中に冷やすと、生まれた子供が母乳でアトピーにある危険性がある。

お腹の中で“五億年の旅”をつづける赤ちゃんは、とても繊細で、また忙しいので、たくさん栄養を必要とする。お母さんは、偏らないバランスのよい食事を心がけること。身体にいいからと、冷たい牛乳をゴクゴク飲んだり、肉類をよく噛まないで食べたりするのもアトピーにつながる。

お母さんが、夜更かししたり、仕事に忙しくて過労になると、免疫系が弱るので、お腹の赤ちゃんにも悪い影響を与えてしまいかねない。

具体的に、妊婦さんは、九時間ぐらい眠らないと、じゅうぶんなリモディングが行われないため、じょうぶな子供が生まれない危険性がある。とくに受胎後30日から40のころに、5時間睡眠や過労、精神的なストレスがあると、胎児が酸欠を起こすことがあり、内臓奇形を発症する危険がある。妊娠中の母体の養生を、ゆめゆめあなどってはならない。

昔と違って現在は、ほとんどの女性が、学校を出たら、何らかの形で仕事につく。そしてその中の数パーセントが、バリバリと働いて、キャリア・ウーマンという名のビジネス戦士になる。

さて、現代は、「女性の時代」といわれる。女性の能力や感性が、ビジネスの世界に及ぼす影響は大きい。だから、結婚しても「仕事をつづけたい」と望む女性が多い。いまや主婦のOLも当たり前になった。

また、一昔前と違って、今の女性はをたしなむ。たしなむというより、よく飲む。生ビールにカクテル、日本酒、ワインなんでもござれだ。

しかし、このような自由奔放な生活も、ワーコホリックの日々も、妊娠と同時に、終止符を打たなければならない。「一人の身体じゃない」とはよくいわれるが、その日から赤ちゃんと二人三脚の生活をはじめねばならない。

[2]授乳期(二歳半まで)

生まれたばかりの赤ちゃんの仕事”はお乳をのむことと、呼吸をマスターすることである。つまり、よくお乳をのんで、よく眠って、よく泣くことだ。

ともかく赤ちゃんには、母乳や乳児用ミルクを飲ませることである。そして離乳は、できるだけゆっくりと始めることである。原始社会では、三~四歳ごろまでお乳だけで育てているのである。

この時期に、間違っても、味噌汁や蕎麦粉、ピーナッツ・バターなど、大人が口にするものを与えてはならない。赤ちゃんの身体の中に侵入した異種タンパク質は抗体となるからだ。

もし与えるなら、人肌(37℃)の白湯か砂糖水がスターチ類に限る。いずれにしても、厚労省のガイドラインにしたがって、生後五ヶ月で離乳食をはじめるような愚行をしてはならない。このようなデタラメを、改善しないままに、30年以上もつづいている我が国の医療行政にたずさわる者の勉強不足と無責任さにはあきれるばかりだ。

寝かせるときは、“うつぶせ寝”にしてはならない。人間は“仰向け寝”に寝る動物であるのだ。オシャブリは四、五歳まで、常時必需品にしなくてはならない。口呼吸にならないためである。これは世界の常識であるが、日本では不思議なことに非常識なままだ。哺乳類の一員として、乳児型のオシャブリを、誇りをもって使わせることである。

また、じっくりハイハイをさせることである。無理に立たせたり、歩かせてはならない。ハイハイをさせることで、立ちあがったときに適したように血圧が発達する。できれば長い距離をハイハイさせることである。

歩く練習は、ゆっくり、じっくり行うこと。赤ちゃんを疲れさせるまで歩く練習をさせてはならない。疲れたら、乳母車に乗せたり、抱っこしたりする。おんぶや抱っこは、ゆすったり、こすったりすることで、赤ちゃんの神経系の発育を促す作業である。

いろいろなものを口に入れたり、なめ回したりするが、この動作をむげに禁止する必要はない。赤ちゃんは、なめ回すことで、目の前の世界を認識しようとするからであり、同時に、免疫力をつけるからである。

[3]幼児期

幼児期にあっても、できればオシャブリをつけさせる。また、歩く練習も同様で、幼児が疲れたら、乳母車に乗せたり、抱っこやおんぶをする。

胎児からつづく赤ちゃんの進化は、二歳半ごろ、ようやく腸管をはじめ、身体の体制ができてくる。離乳も本格化する。いわゆる“乳離れ”の時期である。

三歳ごろから五歳ごろまで、脳神経が急速に発達する。幼児の頭脳の吸収力は、このころ一つのピークを迎える。言葉やしつけをしっかり教えることである。

幼児期の健康は、親としてもとくに心配である。私の診察室に通っていたT子ちゃんは、二歳ごろから喘息の症状が表れていた。それで三歳から水泳をはじめ、しばらくの間は発作が減ったが、二年ほど経つと、再び発作がふえてきた。

そして救急外来を二週間にわたって、連日受診をするほどになったある日、わたしの診察室を訪れてきたのである。一見して「口呼吸」であった。

それで、わたしが開発に協力したオシャブリ(ピジョン社制)を使用させ、キシリトール・ガムによる咀嚼訓練を指導した。ガム療法をすると、咀嚼・嚥下筋のみならず、扁桃組織までイキイキとしてき、脳まで活性化してくるからである。

 

紹介者からの一言

西原先生の文章を書けば書くほど、私の子供の育て方の間違いを思いしらされてきます。ここまで、なんとか無事に娘たちがそだってくれたことに、感謝、感激です。しかし、今でも、娘たちの心の深くに、トラウマとして、残っていると思います。全て、私の無知からきた、私の責任です。と娘たちに謝っても、今更、解決するものでもありません。謝れば済むものではありません。それならば、どうすればいいのでしょうか?

子供が親を責めて、その親も子育ての間違いを親に責めて、またその親もその親を責めて……、無限大に広がっていきます。親を責めても解決にならないということです。それならば、どうすればいいのでしょうか?

解決する方法は、たった一つ、誰も責めないことです。自分の問題として受け止める他はありません。それならば、親はズルイ、そうです。

親にも責任があります。親は親で、自分に責任があったことに、早く気づいて、これ以上、被害者を出さないようにすることだと思います。

過去も、現在も、未来も、たくさんの間違いがあります。その時代の間違いをその時代では、なかなか気がつかないものなのです。そういうものです。早く気づいたもの勝ちです。はやく気づいて、少しでも、前に進みましょう。それが人類の進化だと思います。

24.日本はいまだに育児医学とスポーツ医学の後進国である。“スポ根”部活にも、わが国特有のあきれた実

2013-08-24 04:12:15NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学 

西原克成

口呼吸にともなう舌のつきだし癖などの悪癖には、正しい咀嚼訓練ガム療法が必須である。もちろん、冷たいもの中毒を厳にいましめ、食事のときの咀嚼回数も一口三〇回を指導した。

今の子は、よく噛まないで食べる。これは生命をおろそかにする行為である。また冷たいものをよく食べる。これは腸を冷やす行為である。なんとも酷な生き方を、日本の親は子供に押しつけているのだ。

結局、幼い子供には、よく噛んで食べ、胃・腸を温めるという、哺乳動物の生命の本質にかなった“生き方”を教えることである。これを教えられて育つ幼な子は、これほど幸せなことはない。

T子ちゃんには、もちろん就寝時は、仰向け寝にし、枕をはずし、唇にテープを貼って寝かせた。すると受診して二週間後には、だいぶ鼻の通りが快復してき、一ヶ月ごとに経過をみたが、以後、カゼはひっくことがあるが、発作の方は、半年以上まったく起きなかった。

 

[4]学童期(小学生)

小学校へ入学する学童期というのは、さすがにオシャブリをするのは恥ずかしい時期かも知れないが、ともかく「口呼吸」クセをつけさせないことだ。

この時期になると、わが子にもスポーツをさせようと考える親が多くなる。ところが、前述のように「子供のスポーツ」には危険が多い。小さいうちからスポーツをさせて、身体がダメになる子供が戦後、急激にふえた。

骨にダメージを与え、関節を破壊し、免疫系の病気になる運命の子供が、わたしの診察室にやってくる光景は、誠に痛ましい。というのも、実際に身体が受けたダメージによって、いろいろな不都合が表れてくるのが、十年くらい経ってからであるので、まさか子供の頃のスポーツが原因で、身体が壊れたとは思わないから、日本では今も十二歳以下の子供にスポーツをさせている。日本はいまだに育児医学とスポーツ医学の後進国である。

ギャング・エイジなど、むずかしい時期も迎えるが、しつけが重要な時期でもある。この“しつけ”というのは「食事の仕方」「寝方」など、身体の正しい使い方を、しっかり教えることである。具体的にいえば、片側噛み、うつぶせ寝、片側寝の習慣がつかないように、親として指導することで、躍動する生命をしっかり育てあげることである。

虚弱体質K子ちゃんは、幼い頃から病気がちだった。冬にはいつも扁桃腺が腫れ、39度の高熱をだしていた。舌に潰瘍ができ、外陰部がただれ、よく鼻血をだし、お腹が痛いといい、疲れやすい虚弱体質だった。

K子ちゃんは、典型的な「口呼吸」であった。また、子供の常で“冷たいもの”が好きだった。まずこの二つを徹底的に指導した。

つまり、鼻呼吸と腹式呼吸をマスターさせ、冷たいものをやめさせた。同時に片噛みをやめさせ、うがいを励行させ、睡眠時間を9時~10時間を指導した。

いうまでもなくK子ちゃんは、多彩な免疫病をもっていたのである。子供が虚弱体質だと、親はよく身体を鍛えさせようと、水泳マラソンをさせたりするが、これは逆効果で、まず何よりも、黴菌の入り口となる「口呼吸」を改めて、免疫力を回復させることが先決である。

そして骨休めをさせることである。子供の生命を大切にして、よりよい生命活動のために、勉強やレジャーは余ったエネルギーでできるように育てるべきである。ゆっくり育てるべきなのだ。

 

[5]少年期(中学・高校)

中学生になると、多くの生徒は、部活動でスポーツをはじめ、連日、厳しい練習をするようになる。じつは、この“スポ根”部活にも、わが国特有のあきれた実態がある。

もちろん、スポーツで身体を鍛えることは大事なことである。モヤシのような少年に育つよりは、たくましい少年に育ってほしい。しかし何でも程度問題で、人体を壊すほどの過酷な練習には賛成できない。

わたしのところに診察に来た女の子は、部活でバスケットボールの練習をやりすぎた結果、再生不良性貧血になっていた。鼻呼吸の指導も、食事の指導もなく、ただでたらめのスポーツをやらせた結果である。

だいたい、学校の先生も、マニュアル通りの指導ばかりを考えずに、生徒の立場から、その子にとって無理なことを押しつけていないか、よくよく注意すべきである。

もう一つ、ディーバッグやショルダーバッグなどを日常的に持ち歩く年頃になるが、こういうバッグの持ち方も、きわめて重要である。つまり、左右均等に持つ習慣を身につけることである。

また横寝やうつぶせ寝も、少年期には意外に多いので、注意を要する。ついでにいえば、“ほおづえ”なども顎骨に強烈なダメージを与えるので要注意である。

もう一つ、この時期で大事なのは、思春期を迎えることである。やはり子供は進化しつづけている。繁殖の体制と能力が備わってくるのである。生き物は、ある意味で、生殖をして、子孫をのこすために生きている。つまり生物として、いよいよその力量を問われる時期にさしかかったのだ。

したがって正しい性教育が必要になってくる。生殖というのは、生物にとって余ったエネルギーで行うものである。つまり生物は、基本的に、食べることと呼吸をすること、そして代謝することに、みずからのエネルギーのほとんどを消費している。

こうなると、生殖勉学やスポーツは、その余のエネルギーを消費しながら行うべきものだ。だからこそ、正しい生活法と身体の使い方をしっかり教えなければならない。

 

[6]青年期(19歳~24歳)

この場合の青年期というのは、19歳から24歳頃までを指す。

一般でいえば、大学生になったり、仕事につきはじめたりする頃であり、大人の仲間入りをする頃である。さて大学生が足げに通うのが、喫茶店(カフェ)であり、居酒屋である。

居酒屋で大学生がガブ飲みするのが、冷えたジョッキの生ビールである。大学生だけではない。サラリーマンもOLも同様である。日本酒でさえ、最近は「冷酒」に人気が集中している。

今や日本中の大人も子供も、完全に冷たいもの中毒になって、医者までが半病人となっている。大学生やいわゆる若者ならいざ知らず、リウマチのおばさんまでが、アイスクリーム中毒になっている。中でも抹茶アイスリームやチョコレートパフェ、他にアイスコーヒーにアイスティー、それに冷えたフルーツ・ジュースなどを飲むと、リウマチの関節は、飲んだ後に痛みがいやますのである。

冷たいものは“腸を冷やす”ので、免疫系がダメージを受けるが、もともと哺乳類である人間は、体温が36.5度ないと、細胞の遺伝子が正常機能しなくなるのである

腸が冷えて、消化力が落ちると、よく消化されないものが体内に吸収されるため免疫病が起きるのだ。

暑いときは、身体を外から冷やす方がまだましなので、冷房の方がまだましである。しかし冷房も強くし過ぎると肺が冷える。肺も腸管の一部である。腸管と皮膚が冷えると、白血球の消化力が落ちる結果、侵入した黴菌がのさばるようになる。

22歳の学生、Sさんもひどいアトピー性皮膚炎だった。地方の大学病院の皮膚科でまったく治らなかったそうだが、調べてみると、Sさんの喉には、サイトメガロウイルスというウイルスが巣くっていた。そこで口呼吸をやめさせることにした。

まずスプレータイプのイソジンを、日に三、四回のどにぬり、炎症をおさえた。うがいを頻繁にさせ、夜寝るときには、唇に紙テープを貼り、鼻の穴にノーズリフトという鼻腔(鼻の穴)を広げる「輪」を装着させ、枕なしで仰向けで寝させた。

右側の片側噛みのクセガあったので、意識して左側の奥歯で噛むように、ガム・トレーニングを指導した。もちろんキシリトールガムで訓練する。睡眠時間もできるだけ八時間以上とるように指導した。

 

紹介者からの一言

身体を丈夫にするということは、どういうことであろうか?

普通は何かの運動をすることが、身体を鍛えることと考えてしまいます。

身体を鍛えるのに一番いい運動は何だろうか?

健康のためと称して選ぶ運動は何であろうか?

幼少時期には、水泳を選びます。もう少し大きくなったら、野球やサッカー、剣道、柔道でしょう。

更に成長したら、部活の運動クラブに入って、スポーツに励むでしょう。

そして社会生活を向かえた方は健康のためと称してヨガやフイットネスのスポーツジムに入るでしょう。真の健康体になっているのでしょうか?

どれもこれも、病気を発症させるものばかりです。

運動やスポーツによって、健康になった人と、病気になった人と、どちらが多いでしょうか?私が見る限り、大した差がないように思います。むしろ、やり過ぎて、身体を壊している方の方が目立ちます。

西式健康法は西勝造先生自身が幼小児期から病弱であったために、考えられた健康法です。そこに書いている事は、呼吸、食事、排泄、皮膚や精神、そして六大法則(①平床②硬枕③金魚運動④毛管運動⑤合掌合蹠⑥背腹運動)です。80年あまりに渡って、受け継がれていて、難病の方が実際に病気を克服されている実例がたくさんあります。しかし、広く知られていません。お金儲けにならないからです。

健康産業はたくさんあるのに、実際に病気をなおしていません。病院はたくさんあるのに、病気をなおしていません。健康サプリメントがたくさんあるのに、健康体になるどころか、摂り過ぎて病気の元を作っています。

今の世の中、狂っているとしか考えられません。

私は、今の消毒薬が、イソジンやアルコールでは刺激が強いと思っています。最近、厚生省も認めている、次亜塩素酸ナトリウムで、手を洗ったり、うがいをしたり、はたまた、野菜を洗ったり、すると細菌やウイルスまで除菌してくれます。http://k-ijishinpo.jp/article/2012/201206/000544.html参考まで

わたしは哺乳瓶の消毒薬でも十分代用できると思っています。

25.子育て、戦後の大罪、西欧式の輸入、ご飯を食べていると馬鹿になると吹聴され、

2013-08-25 00:14:19NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

 

冷たいものが好きだったので、これも即刻やめるように指導した。

このSさんは、アトピーそのものはじきに治ったが、引っ越しをしてこのウイルスに感染し、喉の粘膜が腫れて、身体中にウイルス性の斑点ができたのだった。したがってこのウイルスに効く、魚油の成分であるDHAEPAを投与した。

いずれにしても、鼻呼吸を身につけ、冷たいものをやめさせ、扁桃リンパ輪の機能が回復してくると、アトピーも連動して治るのである。

結局、このSさんは、一年前の夏に完治して来院しなくなった。ところが次の年の夏、電話があり、再発したという。「冷たいものを飲んだでしょう?」と聞くと、「そうだ」という。ウイルスというのは、一度感染してしまうと、プロウイルスとなって、遺伝子の中に入り込んでしまう。胃腸が冷えると、再び活動し始めるのである。

Sさんは、就職活動で無理をしたが、ようやく就職がきまり、お祝いと称して友人と4℃のビールを5ℓも飲んだそうだ。すると、1年間治まっていたアトピーが再発したのである。結果的に、腸を温めたらすぐに治ったが、このようなことを繰り返していると、取り返しのつかない病気になることさえあるので要注意である。

 

子育て、戦後の大罪

●西欧式の輸入

明治以来、日本は、文化や芸術、学問、科学技術ばかりか、精神にいたるまでを、西欧から輸入してきた。しかもこれを錦の御旗のごとく礼賛して導入しつづけてきた。

過日、食中毒事件で騒がれた雪印は、大正14に北海道の酪農家たちがあつまってつくられたのだが、酪農が日本に導入された頃である。つまり、ご飯を食べていると馬鹿になると吹聴され、この頃からパン食が一般的になり、バターや牛乳が日本人の食卓に、毎日のぼるようになったのである。今次大戦後は、学校給食にもパン食牛乳が導入されたのである。

さて、日本の医学界もこれと同じ状況である。

明治維新建国の父は、緒方洪庵の高弟・村田蔵六、のちの大村益次郎である。蔵六とは亀のことで、みずから亀を名乗っていたが、きわめて優れた医学者であり、軍事学者であり、維新政府の司令塔だった。

大村は、同じく医学者であり、国学者でもあった本井宣長の古道復帰に則って、新政府の体制を古代国家にならったものとした。行政府に神祇官を設け、維新で命を落した幕府軍と官軍の戦士のために、靖国神社を設けたのである。

当然、医療制度においても、平安時代の制度によって江戸時代までつづいた「口中医」を採用したのである。

口腔科とは何か?

「口中医」とは、もちろん今では聞かない名前である。これは「口腔科医」のことである。しかし「口腔科医」といっても一般的にはあまり認知されていないだろう。

じじつ聞きなれない臨床医学の診療科目であるが、じつはヨーロッパや中国、そして日本でも、19世紀までは「口腔科」が正式の診療科目であるが、じつはヨーロッパや中国、そして日本でも19世紀までは「口腔科」が正式の診療科目としてあった。日本ではこれに携わる医者を「口中医」とよんでいた。

中国には「すべての病気は口から始まる」という考えがあり、今でも中国では、イタリアやハンガリーと同様に、歯科医とは異なる口腔科医がいる。イタリアでは、口腔科医は、メディコヒルルゴ(外科医)の肩書きをもつ専門医で運営されている。イタリアの医学というとあまりご存じでない方も多いが、ダ・ヴインチの時代から解剖学が発達してきた国だ。

ところで、「口腔科と歯科とは異なるのか?」と、疑問に思われる方も多いと思われる。もちろん、だれでも歯医者に行けば、歯科医が何をしている人であるかは理解できるだろう。では、口腔科医は何をしているのか?

「口」というのは、原始的な生命が脊椎動物へと進化を始めたとき、中心点となった器官である。つまり生命の源であり、要である器官が「口」であり、この器官を、個体生命体との関係で扱うのが口腔科医である。

わたしも口腔科医である。そのせいで、長年「顔」と「歯」と「骨」の研究をしてきた。「顔」と「骨」の研究は、脊椎動物を研究する上で非常に重要であり、「歯」の研究は、哺乳類を研究する上で重要である。

なぜかといえば、もともと脊椎動物の学問は、臨床医だったリンネが分類学をつくってからはじまった。リンネは「哺乳類」を分離独立させたが、この哺乳類は、長い間、歯の形と頭骸骨で研究されてきたのである。

結局のところ、口腔科の医者は、動物学、形態学、進化学を含む生物学全般に関わる研究に携わる医学者である。歯科医とは、全く異なるのである。

●悲劇の口腔科

さて日本の医学にも、江戸時代から「内科」「小児科」「外科」とならんで「口腔科」が制度としても存在していた。日本では「口中医」とよび、とくに江戸時代には“丹波家”という名門があった。

有名な丹波の兼康祐悦は、家康の侍医であったが、副業で歯磨き材を売っていた。これが今も本郷三丁目に残っている「かねやす」である。

ところが、明治政府の医療制度は、思いがけないことから捩ネジ曲げられることになる。明治2年、大村益次郎が暗殺されたのだ。これによって、明治政府には、すべてを総覧できる人がいなくなった。

このころ、エリオットという米国の医師(内科・外科)出身の歯科医が、横浜に歯科医院を開業し、日本人の弟子を教育し、当時、日本にはなかった「歯科」で、医術開業試験を受験させたのである。

日本政府は、この米国人に対し、適当な対応を怠ったのである。大村がもしいたら、兵制のときと同様に、フランスから口腔科医の教授をよんで、「口腔科」を設けて一件落着したはずである。しかしこうならなかった。この結果、内務省は「歯科」を追認してしまうのである。

ただ、江戸時代にも「口中医」とは異なる、「歯科」に匹敵する職業は存在した。いわゆる「香具師ヤシ」に属する「歯抜き・入歯師」である。つまり、江戸時代までは「歯科医」は技師であり、医学者ではなかったのである。そしてこの歯科が、平安時代からつづいた口中医科を追放してしまったのである。

●やる気のない学者を選んだ痛恨事

こうして、明治33年、東京帝国大学に歯科学教室ができた。エリオットの強引な要求を追認したのである。このとき東大は、外科から3人を引っ張ってきて、くじ引きで歯科・整形外科・産婦人科、にそれぞれ振り分けた。

このとき歯科学教室の主任助教授に据えられたのが石原久である。この石原だが、歯科にまったく関心がなかった。次第にやる気もなくなり、朝は十時に大学に出勤し、正午の十二時にはもう帰宅するような状況だったという。

ところが、このとき入局していた七人の医師が、石原のあまりのやる気のなさと人格的な問題に辟易して、なんと「挂冠勧告状」という不信任案をつきつけて、全員辞めてしまったのである。昔の人は思いきったことをするものだが、後に残ったのは「介輔」という技工士職の人ばかりだった。

東京帝国大学の歯科学教室は、長い間、このような状況できたのである。

 

紹介者からの一言

今の社会には、お寺と、歯医者さんがコンビニと同じ位にあると言われています。どうして、そんなにどんどん増えたのでしょうか?

首都圏周囲に住んでいる姉が夫を亡くした時に、葬式代の他に、位脾代の費用が、お寺のお坊さんに、なんと2050万円もかかる事にびっくりしました。母親が末期のガンで弟が首都圏周囲の働いている職場に連れてきて、そこで亡くなりました、お通夜をお寺で借りるのに、なんと、場所を借りるだけで、一日に30万円以上もかかりました。その後、実家の田舎に戻って、お葬式をしましたが、位脾の代金はとられませんでした、檀家ということもあり、お葬式代もほとんど掛かりませんでした。都会のお寺のお坊さんは儲かりますね。

肝心の歯医者さんですが、削ることと、神経を抜くこと、抜歯することに対して、文句を言いたいです。虫歯は削らなくてはいけないのでしょうか?

私はMMSというのをインターネットで知って、それで歯や口を消毒しています。ドクターウオーターでもいいようです。

今では、虫歯から縁が切れました。かぶせていた歯冠がとれてもそのままにしています。虫歯が悪化しません。むしろ歯が沁みて、神経が復活しています。もちろん、口臭や歯肉炎にもなりません。茶色の部分の虫歯がうすくなってきました。MMSは医療従事者としては、進めませんが、次亜塩素酸ナトリウムの消毒薬は厚生省が許可しましたので、お進めします。やってみてください。味が悪いですが、殺菌力は凄いです、皮膚に悪さはほとんどないようです。

今の歯医者さんは、悪い部分の歯をどんどん削って、神経を抜いて、歯を抜いて、入れ歯を作って、大事な歯を失わせる治療です。これを医療と言えるのでしょうか?

身体は貴重な財産です。お金よりも大事な財産です。とられないように気をつけてください。

障害物はいつの時代にもあります。しかし、この宇宙は循環しています。その循環を遮ることはできません。遮っても、その内に破壊されます。

今の時代は障害物がインターネットの普及で隠すことが出来なくなってしまって、どんどん暴かれる時代でもあるようです。

自然農法はまさに、宇宙の循環です。自分の仕事が宇宙の循環になっているか、宇宙の法則に従っているのか、宇宙の法則に従った生活をしていれば、生きるのも、死ぬのも自然であり、不安や恐れから逃れることが出来るようになるのではないでしょうか。

26.米国生まれの「歯科学」では口の病気すべてを治療できない、米国の歯科学は、入歯職人であるから

2013-08-25 22:46:24NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

 

さて、米国生まれの「歯科学」では、江戸時代の口中医のように、口の病気すべてを治療できないことに、早々に気づいた学者がいた。ドイツで学問をおさめ、明治の早い時期に、お雇い外国人に替って、日本人で解剖学者になった小金井は、系統発生学と形態学を修めた学者である。当然、生命体にとってもっとも大事な器官が、内臓頭蓋であることを知っていたはずである。

そして小金井のもとで学び、消化器内科を専攻したのが島峰徹である。小金井は、当時の東大歯科学教室の惨状をなげき、島峰をベルリン大学に派遣した。ドイツの歯科学教室で、本格的なドイツ医学にもとづく歯科学を、島峰に習得させて、口腔医学を復興させたかったからである。

さて、不信任案を突きつけられた石原だったが、辞めたのは、これを突きつけた七人の教職員全員の方で、石原はやっぱり辞めなかったのである。

一方、ベルリンに留学した島峰は、ベルリン大学で大きな業績をあげ、学術研究科の主任として、正規の助手に任命された。そして大正13年の第一次世界大戦を契機に、帰国して東大の歯科学教室講師となり、文部省医術開業試験病院歯科部長を経て、文部省歯科病院をつくり、これを発展させて「口腔科医科大学」の創設を目指した。

●二つの国難が壊した「口腔科医科大学」構想

当時のドイツは、米国の歯科学を導入していた。なぜかというと、米国の技術力が進んでいたからである。しかしこれは、あくまで歯科技工の技術力に対するニーズである。

というのも、当時のヨーロッパ諸国、フランス、オーストリア、ハンガリー、イタリアにおいては、口腔科医というのは、一般の医学校を終了して医師となってから、口腔科に必要な技術の一つとして歯科学を学ぶものだという認識があったからである。

米国の歯科学は、今も昔も入れ歯に合わせた処置法を習得するギルドの教程であることに変わりはない。いわば入歯職人であるから、哺乳類の歯の研究や進化学や解剖学を修めたりするわけではなかった。

島峰は、米国流の歯科学のよいところと、欧州流の口腔科医学のよいところを合体させ、世界でも類をみない「口腔科医科大学」樹立の構想を掲げた。この構想は、二つの国難で挫折することになる。

一つは、大正11年の関東大震災である。震災後、島峰は「東京高等歯科医学校」という専門学校をすくったが、これは一時的なもので、彼の目標は、あくまで「口腔科医科大学」であった。

もう一つの国難は、第二次世界大戦である。島峰は、昭和11年にウイーンで開かれた世界歯科医学会でその構想を発表し、多くの称賛を受けたが、終戦の年の昭和20年の2月、志半ばにしてなくなったのである。

島峰の後を継いだのが長尾優である。

長尾は、石原久の歯科学教室に入局した東大出身の医師であったが、早くから歯科医になって、銀座で開業しようと心に決めていた。エリオットの一番弟子の小幡英之助が医師免許の第4号で、日本で初めて「歯科」を開業したのが銀座だったので、自分もそうしたいと思った。

しかし、石原の歯科学教室でのクーデターの失敗で東大をやめ、島峰の文部省歯科病院に拾われていた。

このような経緯で、島峰の後を継いで学者になったのが長尾である。ところが長尾は手先が器用だったので歯科の分野に向いていた。それで銀座で開業しようと考えていた頃、ペンシルバニア大学を卒業した山形という医者の講演を聴き、ブリッジの制作例を見て衝撃を受けた。当時、世界をリードしていた米国の歯科学の技術と我が国の差に驚き、衝撃を受けたのだ。それでみずからペンシルバニア大学へ留学し、米国流の歯科技術(デンティストリー)を習得したのである。

こういう人が、島峰の後を継いだのである。その結果、生まれたのが、現在の日本の歯学部である。

意外なことに、敗戦後、占領軍の歯科医学教育担当官であったレジリー中佐という人は、こうした歯学の流れに反対し、東京大学に二つの学科を統合した「口腔科の医科大学」をつくるようにと指導したが、頑迷に退けたのが長尾だった。これによって、さらに悪い歯学の道を、日本人は歩むことになったのである。

このような迷妄の中から誕生した日本の歯科大学や、大学医学部の口腔外科教室は、私から見れば、もっともやさしい顎関節症や歯槽膿漏すら、満足に予防することも、治すこともできないのが現状である。

●政策の誤りこそ最大の罪

現代の日本は、住宅事情にしろ家庭構想にしろ、昔とずいぶん違ってきた。核家族化が浸透し、育児の様式も変化した。昔のお嬢さんには、結婚しても、出産しても、身の回りにしっかりとしたアドバイザーがいたお姑さんと村の先輩、古老たちである。

しかし今は、広くて2LDKのマンションでの核家族。出産・育児ときても、信頼のおけるアドバイザーがいない。家事につけ、育児につけ、雑誌や本で情報蒐集してみるものの、さて判断する段階にあっては今一つ自信がない。

日本人は、戦後一貫して欧米流のマイホーム主義を理想として築いてきたつもりだった。しかしここにきて、人類の叡智にもとづく伝承までも忘却してしまおうとしている。

子育て法は、医学ではない。経験の伝承であり、経験から生み出された知恵である。本来なら、ヘタな産婦人科医に教えを乞うこともなければ、誤った小児科医の言いなりになることもないのである。出産のことは、産婆さん(助産師)が一番よく知っているし、育児のことは、お姑さんが一番よく知っている。

このようなわけで、戦後の日本の医学が迷走をつづけているうちに、数限りない国民がその犠牲になってきた。

前述のように、口腔科の歴史をみただけでも、このような惨憺たる状況である。いつも犠牲になるのは何も知らない国民である。もうこうなったら、医者には頼れず、自分の身は自分でまもる術を身につけるしかないのである。

●横暴医療と子育て

最近、やたらと多いのが「骨髄移植」である。というより、骨髄移植をしたがる大学病院が多いのである。

この治療法では、一ヶ月に一千万円ほどの費用がかかる。しかし日本では、これが公費で負担される。しかも信じられないことに、国立・私立を問わず、収入の多寡で、病院の各科の長が評価されるのが現代の医学である。

こうなると、一ヶ月に一千万円の魅力に勝てる医者などめったにいなくなる移植医療の本場はアメリカ。しかしアメリカでは、医療費を公費で負担しない。それは日本の社会主義的な制度とは異なるのである。当然、一ヶ月に一千万円を無条件で払う保険会社などはない。となると、個人で払える人はわずかである。

すると、お金がない一般の人は、ステロイド療法やもっと簡単で、まともな治療を行うから問題がない。これで治るのなら、それに越したことはない。

骨髄移植には、致死量に近い放射線の照射が必須の条件であるから、たとえ移植に成功しても、先がない状況である。

日本では、児童のころからスポーツを奨励する。野球チームにサッカー・クラブをはじめとして、小さいうちから無謀に身体を鍛えることが尊いこととされている。

ところが、その子供が成長して社会人となって、その延長線上で、無茶な仕事をしていると、悪性リンパ腫や白血病もどきになるばかりか、本物の白血病になったり、再生不良性貧血や血小板減少症といった血液の病気(免疫病の一種)になったりするのである。

こうして日本では、白血病の患者が増える背景ができつつある。実際、屈強なはずの若者が、やたらと白血病治療を受けている。これらの多くは、白血病というよりも、いわゆる「白血病もどき」であるのだが、それでも同じく公費負担、一ヶ月一千万円の制がん剤治療を受けることができるのである。

今、日本の国は、つぶれる寸前のような状態でにある。国民の身体を本当に真剣に守ろうとする指導者も医学者も、なかなか見当たらないからだ。こうなると、前述のように、自分の身は自分で守るという方向に行かざるを得ない。

 

紹介者からの一言

今に時代は、真に悲惨な時代のようです。

私の従妹も白血病でした。骨髄移植をするからと言われて、歯を全部抜かれてしまって、でも、骨髄移植をする前に、抗がん剤で亡くなりました。小学校の子供を二人残して逝ってしまいました。もう一人の従妹は膠原病で、ステロイドの副作用で、骨折、口内炎、頻回に顎が外れていました。その従妹も小学校の娘を残したまま、逝ってしまいました。その頃は医学の悲惨をまだ、感じませんでしたが、わが娘がリウマチになったら、医者の出す薬のステロイド、抗がん剤、痛み止めに、恐ろしくなりました。そこで必死に医者に抵抗しました。他に治す方法が絶対に在る筈だと思いました。結局、毎日寝る前の足浴とマッサージがよかったのではないかと思っています。

国民が愚かなのか、儲けたい権力者がいるためなのか、

いつの時代にも悪人というか、私たちの心の中に悪と共鳴共振する心が潜んでいる限り、真の平和がおとずれないようです。

現在は、地動説、天動説から宇宙の理の思考回路に変わる時期に来ているといいます。善悪の二極化はどうしておきるのでしょうか?手が離れているために起きるようです。それでは、手をみんなでつないで、誰も手を離す人がいない状態を作る、つまり、丸く手をつなげれば、二極化は消えて、無くなります。みんなが言い争いをしないで、仲良くしようとしない限り、新しい時代は訪れないようです。

27.医学界から教育界まで、日本はいまや途方もない迷路にはまり込み、右往左往しているような状態

2013-08-27 03:20:09NEW ! m-6458の投稿 
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「赤ちゃん」の進化学

西原克成著

 

子育てというのは、高校生になったから、大学生になったから、社会人に成ったから……これで子育ては終わり……というものではない。

●スポーツ信仰と免疫病

わたしの知る限りでは、一般に先進国では、12歳未満の子供に、スポーツ・チームで厳しいトレーニングをさせるようなことはない。

たびたび述べてきたように、まだ身体ができあがっていない時分から、激しい運動をすることは、身体を痛めることになる。ところがわが国では、6歳ごろからスポーツ・クラブでレスリング教室が開かれているような状況である。

部活動と称して無茶なトレーニングに明け暮れる日々を過ごす子供たちの中には、早々と免疫疾患にかかる者もでてくる。わたしの診察室を訪れた少女は、13歳のとき、バスケットボールの部活動で無茶をして、再生不良性貧血になった。口呼吸で、朝食も食べずに、朝七時から猛烈なトレーニングに明け暮れたのである。

彼女は大学病院で、兄弟からもらった骨髄で、移植手術をした。移殖手術は成功したのだが、放射線の照射が原因で、腸がふさがってしまい、手術をしてもやはりふさがってしまうのだった。

大学病院側は、骨髄移植の手術が成功し、公費で高額の医療費がはいったので、初期の目的は達成したとばかりに、この患者さんにはほとんど興味を示さなくなっていた。じつはこの治療の前に、治療中の前に、治療中に何かあっても(死んでも)文句はいわないという、日本流のインフオームド・コンセントをとっていたため、病院側は平然としているのである

今や16歳になったこの少女は、口から何も食べることができないほどにひどい病状になっていた。この少女を、こんな目に合わせた元凶こそ、日本中で盛んな、無茶なスポーツ信仰である。

ともかく、以前の薬害エイズの問題にしろ、歯科の問題にしろ、そして学童教育の問題にしろ、医学界から教育界まで、日本はいまや途方もない迷路にはまり込み、右往左往しているような状態である。

21世紀には、国民一人一人が考える力を身につけて、また正しい健康管理を身につけて、生命を大切にするこころが復活することを切に願っている。

臨床系統発生学がおしえるもの

●真の口腔科をもとめて

この章では少し専門的な話になるが、私の長い研究の成果に軸に、0世紀医学の限界と21世紀医学の方向性について少し述べておきたい。

今から34年前の、わたしの研究テーマは、「呼吸のエネルギー代謝の中心にある細胞小器官ミトコンドリアの酸化的燐酸化をつかさどるカップリング・ファクターの遺伝子DNARNAとタンパク質合成、および核の遺伝子との相関による小器官ミトコンドリアの形態細胞形態との関連性に関する研究」という、ちょっとややこしいものだった。

つまり酵母をもちいて、ミトコンドリアの器官形成に関する研究をしていたのだが、ミトコンドリアDNA,RNA,タンパク質合成系の三つと、体細胞核のDNA,RNA,タンパク質合成系の三つが、どのような相互作用をもつかを観察していたのである。

当時はまだ、分子生物学を専門とする教授は、東大の医学部はもとより他学部にも一人もいなかった。だから当時としては、この研究テーマは、わたしのいた生化学教室でも、全大学でも先端的なものであった。

「呼吸」という生命現象のもっとも本質的な機能に関して、分子生物学の研究テーマとして迫ったからである。この研究は成功した。

しかし、もともとわたしは、口腔科臨床医学が専門だった。東京医科歯科大学で、前述の長尾優の歯学教育を修めたが、同時に系統発生学を三木成夫に学んで、脊椎動物の起源を知るにいたり、以来、形態学の研究を黙々とつづけてきた。

長年研究するうちに、前述の島根徹の構想、と長尾優の業績との違いもわかるようになり、なんとか正しい口腔科医学というものを追い求めたいと思い、自分なりに研鑽をつづけてきた。

さて、大学院で研究した「呼吸機能に関する分子遺伝学的なテーマ」と、もともと学んできた口腔科の治療医術とを、臨床の場において、どのように統合していくかが、わたしの長年の課題となったのである。分子生物学と、形態学は、容易に結びつかないように思われるからである。

ちょうどラマルクとウオルフの法則が、そうそう容易に結びつかないようなイメージをもつのと同じだった。20世紀のライフサイエンスでは、「形の学問」と「機能の学問」が、何の関わりもないものとして別れていたからである。

●生命進化の謎をもとめて

さて、顔と口にまつわる骨格器官は、歯と骨である。とくに「口」は脊椎動物の源となる器官である。それで昔から、進化の学問は、骨格つまり歯と骨を中心に研究されてきた。化石として、歯と骨がもっともよく保存されるということも、研究によく用いられる理由の一つである。

骨と歯の主要成分は、ヒドロキシパタイトである。これは水酸アバタイトとよばれる鉱物質のことであるが、この物質(軟骨も含む)こそが、脊椎動物と他の生き物とを区別する特徴的な物質である。

したがって、もし、脊椎動物を規定する物質の一つが、人工的に合成されるなら、これを用いて、脊椎動物のさまざまな「謎」が解明できるにちがいない……とわたしは考えた。

脊椎動物には、大きな三つの謎がある。

①進化は何によって起こるのか?

②その免疫機構はどのようになっているのか?

③なぜ高等動物だけに骨髄腔内に造血が発生するのか……

この三つである。

もう周知の通り、脊椎動物の進化は、骨格と主導として起こる。海からの「上陸劇」を経験してきた彼らの軟骨は、重力作用に対応して硬骨になり、同時に骨髄で造血をはじめるようになった。

その骨髄造血の中に「免疫の中心」があることも、だいぶ前から明らかになってきている。免疫力とは、前に述べたように、血液(血清と血球)による細胞レベルの吸収と消化力のことである

このように考えると、免疫力というのは、主として“血液の働き”によるものだということができる。抗原抗体反応も、血液のもつ消化の様式の一つなのである。

こうしてみると、三つのなぞは、もとはといえば、全部「骨」に集約されることになる。つまり同じ現象の、異なる三つの側面だったということである。

このような進化の過程を観察しながら、わたしは、哺乳類に特有のセメント質や歯根膜を誘導することのできる「合成アパタイト人口歯根」の開発に成功することができた。細胞の中の遺伝子の引き金を、反復性の力学刺激(咀嚼力)で引いて、セメント質や歯根膜を遺伝子につくらせる手法である、アバタイト多孔体による人工骨髄造血に成功することができた。これらはともに世界に先駆けての開発だったのだが、その秘訣は、生体力学刺激というエネルギー(いわゆる質量のない物質)にあったのである。

このエネルギーを有効に使うことで、人工器官を移植した動物の細胞が遺伝子発現するのを誘導し、つまりその動物細胞のもつ力との共同で(これをハイブリット型という)理想的な人工臓器をつくるのである。

これがわたしの研究してきた人工臓器開発の手法である。生体力学というエネルギーを、生命科学に正式の手法として導入した「ハイブリット型人工器官」開発手法は、全く新しい考え方であり、21世紀の生命科学を制する技術であろう。

というのも、レシピエント(実験に用いられる生きた細胞)の遺伝子をそのまま使うわけだからうまくいく。すべての細胞の遺伝子は、すべての器官をつくる遺伝情報を備えているという事をわすれてはならない。

さてこれまでの生命科学では、カルシウムやイオン、栄養、酸素、酵素、サイトカイン、ホルモンなど、すべて質量のある物質のみで組織培養をして、人工臓器に応用しようという試みが、世界中で行われていたが、どれもうまくいかなかったのである。

脊椎動物の細胞の遺伝子の引き金は、質量のあるこれらの物質のみならず、質量のないある種のエネルギーによっても引かれるのである。それは、電気・磁気・重力・気圧・光・温熱刺激・放射線などである。

このことは、一連の人工臓器の研究・開発において、わかってきたことであった。

さてこれらの諸研究によって、歯と骨の特性がわかってきたが、とくに「骨の形」が、力学エネルギーによって作り変えられるということがわかってきた。力学エネルギーというのは、腕なら腕、顎なら顎……というように、身体の在る部分の使い方(機能=働き)や、その部分に加えられる物理的な力(圧力、重力など)のことだ。

何らかの物理的な力が、骨の形に作用し、しかもこの作用が繰り返されると、骨を造ったり壊したりする細胞(骨芽細胞・破骨細胞)の遺伝子のスイッチがコントロールされるので、ついには形がつくりかえられるということになるのである。

 

紹介者からの一言

まさに、見える世界の終了ですね。21世紀の世界は見えない世界です。見えない世界とは質量のない世界、電気・磁気・重力・気圧・光・温熱刺激・放射線ということのようです。その分野の研究、開発は、1000年かかると言われています。でも既に、地球上の秘密結社である悪の科学は1000年先を行っているようです。ハーブの地震兵機、HIVやサーズ、鳥インフルエンザの殺人兵器が、只今、地球上で悪さをしているようです。負けないように早く研究開発して欲しいものです。

物理的な力(重力と圧力)は漬物をつくるのと同じ技術です。

光や温熱刺激は、乳酸菌や酵母発酵でお酒や、味噌、醤油の技術です。

放射線も発酵技術で解決できると言われています。

結局、日本には既にもっている技術のように思われます。

28.医者は病気を治せなければ意味がない、これから生まれてくる赤ちゃんの奇形や異常の救済措置を考える

2013-08-29 06:31:09NEW ! m-6458の投稿 
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「あかちゃん」の進化学 

西原克成

今でも、ワイズマンやダーウインを信じている学者の多いことには、さらに嘆かわしさが募り、「考えない学者」という二律背反の存在にただただあきれるばかりである。

●進化とはなにか?

解剖学もやらずに博物学をやると、発生過程も成長過程も抜け落ちた成体の外形だけを比べることになりかねない。博物学と言うと、現代では、なんだか素人の観察に基づく研究で成り立っているような印象を与えかねない部分がある。解剖学や形態学からすると、それこそ低レベルの学問のような印象があるのだろう。

このような研究しかできなかったダーウインが、マルサスの「人口論」を手本にして、標本収集家であるウォーレスと合作してつくり上げたのが「進化論」なのである。

これは「論」である。いわば空論に過ぎない。現実の生き物のナマの身体をよく触れてみるとよい。 サメのような原始(軟骨)魚類が、陸地に上がると、水の中と違って、地上のGの重力をまともに受けることになる。これに対処して生き抜くと、血圧は上がり、呼吸が活発になる。このとき、脊椎などの硬い骨ができる。そして骨髄で血を造りはじめる。

この骨髄造血の発生のドラマを見ただけでもわかる。つまり進化というのは、重力を主因とする生体力学対応で、無目的に起こる、時間軸に沿った、生命個体の体制の変化である。

光・電波・磁気から・重力・温熱刺激・音波・圧力といったエネルギーを、“量子力学レベルの物質”として、いわゆる栄養(食物)や酸素と同等に扱うと、これまで「独立した閉鎖系」として考えられていた生命個体は、これらのエネルギーに対しても、また酸素や栄養(食物)に対しても、じつは完全に「開放系」の存在なのである。

これがわたしの唱える、広義の「重力進化学」であり、これを宇宙論にまで総括したのが「生命科学統一理論」である。

●フィルフョーが医学をダメにした

さて最後にもう一人糾弾する。偉大なる医学者であり、政治家であったドイツのフィルフョーである。フィルフョーは、細胞病理学の体系を立てた、近代病理学の開祖である。

そしてアメリカの臓器別医療の理論的背景には、このウィルフョーがいる。彼は、すべての病理現象は、細胞の変性や病変といった病理組織像に表れるという強固な思想を、世界中の医者に植えつけたといってもよい。しかしこれは「器質性の疾患」だけにいえることなのである。

このためという「機能性疾患」ものが、世界中の医者から忘れ去られてしまったのである。進化ですら、重力をはじめとする「生体力学」で(ラマルクの用不用の法則で)起こるのだから、身体の使い方を誤れば、病気が起こるのである。

世界中の医者が大苦戦している「免疫病」も、大多数が「機能性疾患」なのである。機能性疾患は、組織をいくら顕微鏡でみても、とくに発症の初期は、細胞病理学的変性像を示さない

さらにフィルフョーは、進化が数億年前の検証不能な夢物語であるとして、ヘッケルやル―(生体力学を創始)の研究をあざ笑ったのである。

このようにフィルフョーという大学者が、病気をわからないもの、治せないものにし、また進化学を葬り去ったのである。医者は病気を治せなければ意味がない。そして

正規の誤った進化学こそが、そろそろ淘汰される時期にきている。

【エピローグ】

免疫と進化の謎を求めて

「子供が病気をしない子育て」を提唱する本書のキーワードは、免疫システムである。免疫システムが何であるかが解らないと、正しい育児学が理解できない。

そえで免疫システムのキーワードは何かというと、これは「骨」であり「進化」である。とくに生命の源である「顔」「口」にまつわる骨格器官は「歯」「骨」である。そして進化の学問は、骨格つまり骨と歯の研究によってなされてきたのである。

骨と歯の主要成分は。ヒドロキシアパタイト(水酸アパタイト=骨と歯に含まれる鉱物質で、アパタイトと称す)である。脊椎動物と他の動物とを区別するのは、ヒドロキシアバタイトという特徴的な物質でできた骨や歯、軟骨である。

脊椎動物の特徴的な器官は、脊椎(背骨)腸管呼吸器(鰓と肺)である。つまり骨と呼吸がこの動物のポイントなのである。

脊椎動物には三つの謎がある。

①進化がどうぢて起こるのか。

②免疫系はどうなっているのか

③なぜ高等動物だけに骨髄があって、そこで造血(血液をつくる)が営まれているのか……という三つの謎である。

さて、この脊椎動物を定義する物質の一つがヒドロキシアバタイドで、もし人工的にこれが合成されたら、これを用いて、脊椎動物の「謎」が解明できるのではないかと私は考えた。

昔から、脊椎動物の進化が、骨格を主導して起こることが知られてきた。実際、脊椎動物の中で、進化の第二革命である「上陸」を経験した高等動物では、軟骨が硬骨になり、骨髄で造血をはじめる。トゲウオ類=顎口類の誕生による歯と顎の獲得が、第一革命である。

そして、その骨髄造血の中に「免疫の中心」があることも明らかになってきた。つまり免疫力とは、血液つまり血清と血球による細胞レベルの吸収力・消化力・代謝力のことだったのである。

したがって、免疫力というのは、主として血液の働きによるもので、抗原抗体反応も、この消化の一つの様式だと考えることができる。血液の働きでもっとも重要なのが酸素と炭酸ガスの運搬、つまり細胞呼吸であり、この血液を作るのが骨髄である。ということは、骨髄こそが免疫の要である

このようにかんがえていくと、脊椎動物の三つの謎が、全部に集約していくことがわかった。わたしはこのような進化の過程をよく観察することによって、哺乳類に特有のセメント質や歯根膜を誘導する「合成アパタイト人工歯根」の開発に成功し、さらにアパタイト多孔体の「人工骨髄造血器」の開発にも成功することができた。

これらの成功の秘訣は、生体力学刺激というエネルギー(質量のない物質=重力・電気・磁力・気圧・温熱刺激など)にあった。このエネルギーを用いることによって、人工器官を移植した動物(レシピエント)の細胞の遺伝子発現を誘発し、その動物細胞のもつ力との協同【ハイブリット型】で、理想的な人工臓器をつくるわけである。

これまでの生命科学では、カルシウムやイオン、栄養、酸素、サイトカイン、ホルモンなど、すべて質量のある物質のみを用いて組織培養をして、人工器官に応用しようという試みが、世界中で行われてきたがうまくいかなかった。

脊椎動物の細胞の遺伝子の引き金は、質量のあるこれらの物質のみならず、質量のないある種のエネルギーによっても引かれることが、わたしの一連の研究を通してはじめて発見されたのである。

HLAの遺伝子の発現

一連の実験で、進化が生体力学によって、重力を主導として、動物の身体の習慣的な使い方によって起こることがわかってきた。この“使い方”という“ソフトの情報”さえ、次々代と伝えられれば、遺伝形質は同じままで、身体の変形を、代を隔てて伝えることができる……ということも明らかになった。

これは200年前に示されたラマルクの用不用の法則が、分子生物学的に解明されたことを意味する。今日では、免疫機構(組織免疫)の中心が、昔考えられていたように、血清にあるのではなくて、血球を中心とした間葉形の細胞に存在することが明らかになっている。

これらの細胞は、身体中の全ての組織・器官に存在するが、とりわけ骨髄造血巣にその中心がある。ということは、免疫系の中心は。骨髄造血巣にあると見えるのである。

この骨髄造血の発生が、「上陸劇」で起こった。つまり上陸に伴う「重力」の負荷に対応して起こったもので、これが進化の「第二革命」である。これらも、わたしの実験によって検証された。

造血の働きが、腸管(脾臓)から骨髄腔へと移るときに、白血球の性質が変化して、それまで海中の見かけ上1/6のもと眠っていた主要組織適合抗原(ヒトではHLA――ヒト白血球抗原と呼ばれる白血球の膜にある物質)の遺伝子の引き金が、IGの重力作用への対応として、血圧が上昇したために引かれたのである。

つまり、重力への対応で起こる進化の過程で、骨髄造血の成立と同時に、自動的に、白血球の膜の性質が変化したのである。

胎児の世界でも、造血は腸で行われているし、HLAも眠ったままである。こう考えると、胎児とサメは、同じシステムで生きていることになる。やがて胎児が地上に生まれ落ちるときに破水して羊水から脱出すると、重力が胎児に作用してくる。すると、少しずつ造血が骨髄に移動し、HLAもできはじめるのである。

●生命体と水と電気現象

胎児の身体は、そのときまで胎児タンパク質でできているが、生まれ落ちると、徐々に成体型タンパク質に切り替ってくる。これも重力の作用による。このように見ていくと、個体発生というのは、どこまでも系統発生を繰りかえものであり、これこそが脊椎動物なのである。

そしてHLAもただの成体型タンパク質の一つだったのである。これで脊椎動物の三つの謎も、同じ進化という現象の、異なる側面だったということがわかったのである。

 

紹介者からの一言

前回のブログで、厚労省の被爆者の討議から、これから生まれてくる赤ちゃんの奇形や異常の救済措置が議論されていませんでした。

小児期は医療費の無料があり、19歳までは親が扶養しますが、その後は、そうはいきません。どうするのでしょうか?今から、考えておかないと、いけないように思います。

やはり、ここは、救済をするだけでの考え方には無理があります。

これからの日本の社会が弱者救済の世の中に変わるしかありません。

それが、結局、精神の進化の第三革命の訪れなのではないでしょうか?

29.アメリカの臓器別医学が日本に入って来て、今日大混乱 、内臓が生み出す心から

 
2013-07-29 22:05:33 m-6458の投稿 
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内臓が生み出す心

西原 克成著 

第一章 心肺同時移植で心が変わる

 

●心はエネルギー

20世紀の多くの生命科学者が脳の研究をしています。

多くの犬や猫や猿が医学者の犠牲となって大脳皮質を全部削ぎ落とされたり、脳幹が切られたり、大脳の前頭葉を切るロボトミー手術をされたりしました。

ウズラとニワトリのヒヨコのキメラをつくる実験では、胎生期の時期の組織を交感移植することで、ウズラの脳やウズラの羽を持つニワトリのヒヨコが孵ったのです。このキメラはウズラの泣き方をするのでしょうか?

ウズラの脳を持つニワトリのヒヨコはニワトリの泣き声しかしません。

つまり、心のありかは脳にはないのです。心は脳に存在するのではないということです。

フランスのアレキシス・カレルという医学者は90年前の著書に、ヒトがヒトと交流するときには、それが精神的なものであれ、夫婦関係や母子関係、父子関係であれ、完全に物質的時間と空間を超えて繋がっているということです。つまり精神的な思いや心は、過去から未来にわたって距離を隔てて繋がっているというのです。

ヒトの臓器移植によって、心のありかを検証する人体実験ともいえる研究がアメリカで行われ、臨床応用され報告されています。アメリカで実際にあったヒトの心臓と肺の同時移植の結果に基づいて、心が心臓や肺、腸管内臓管系に存在することを示しました。この本の主人公のクレアは難病に冒され、数年前、心臓と肺の臓器移植をしました。間もなくクレアは、バイク事故で死亡した若者の臓器の意識が自分の中にあるのではないかと思えるようになります。

クレアは同じく心臓移植した人たちとのグループミーティングに出かけ、他のメンバーも同じ変化を感じていることを知ります。

クレアの魂の声は、「生命科学がもう少し進めば、ドナーが生還できるから、内臓がいきているうちに臓器を抜き取ってはいけないよ」ということを言っているのです。それでは医学者がこまるから、この魂の声はあまり広く行き渡らないようになっているのでしょう。

肺は腸管に由来し、肝臓に相当するほど、大きな臓器であり、腸管が生命の源であることを、現代医学では完璧に忘れられています。

食べ物の好みは、もとより腸の粘膜の上皮細胞の吸収の傾向性を意味します。色彩というのは、特定の光の波長で決まります。光は電磁波で、質量のないエネルギーです。眼は魚のエラの呼吸作用の腸に付随するパラニューロン(神経細胞とその呼吸器官とを結ぶ神経とその効果機能とを併せ持つ細胞)で腸管の好き嫌いに従って筋肉にその情報を伝える仕組みです。生命体にとっては、酸素や栄養分の物質の吸収も、眼からの光の吸収も完全に等しいのです。哺乳動物だけは舌と心臓と肺が魚のエラに由来するまとまった外呼吸システムの単位なのです。この進化の事実を暗黙のうちに応用しているのが心肺同時移植の手法です。何よりも重要なことは、ラットの脳にサメの脳を移植しても、ヒトの大人の脳にヒトの胎児の脳細胞を移植しても、人格や心に何事も変化がおこりません。一方、内臓を移植すると心まで替わってしまう事実が、心のありかが内臓になることを物語っています。

●注目されない魂の記録

今日の世界の医学界は自己・非自己の免疫学で成り立っています。この免疫学のお陰で臓器移植が可能となったのです。しかし、心や魂が内臓に存在するとなると、本当の自己、つまりアイデンテティー(自己の本体)は白血球の膜に存在する主要組織適合抗原(MHC)ではなくて、腸管の持つ消化・吸収能力の傾向性、つまり好みということになってしまいます。

生命の本質のリモデリングは、まず腸からの酸素と栄養の吸収がなければ何事も始まりません。この吸収能力がリモデリングの能力、つまり欲求となります。腸の消化・吸収の能力と好き・嫌いが、とりもなおさず五欲の源です。つまり腸の能力が心を表すのです。それゆえ、腸を移植するとドナーの欲望が移植されるのです。欲望が心の源なのです。そして、白血球の膜が持つ主要組織適合抗原(MHCHLA)は、自己・非自己を見分けるのが本当の働きでなくて、旧くなって壊れかかった細胞や腫瘍細胞のような出来損ないの細胞をその膜の構造のほころびかけで見分けてこの駄目になった細胞を破壊して再利用する仕組みだったのです。

何よりも今のアメリカ医学で困ることは、生命の本質の心や魂が腸管内臓系の五臓六腑に存在するとなれば、心臓が生きていても脳の機能が止まっていれば脳死、つまりヒトとしての死とする臓器移植の条件がご破算になってしまうことです。実際、生命は腸から発生していますから、腸が生きている限り、その人は生きているのです。この事実が明るみに出れば、臓器移植は自然法に従えば殺人罪を犯したことになりますから、もはや実施することが出来なくなってしまうのです。

副交感神経の横隔膜呼吸は、我が国の腹の文化で、これに対して胸で大きく息をする意志の呼吸が交感神経の呼吸です。その精神性の強い頭の文化の西洋人の呼吸は、頭による意志の呼吸の優位性を示しています

ドナーが仮に色情狂だったら移植されたヒトは色情狂になります。色彩の好みも、食物の好き嫌いも、色情の好みもすべては、腸管の吸収と排出能力の好みなのです。考えてみると、視覚・臭覚・触覚・味覚といった脳の出先器官も、実際には、鰓腸(鰓エラを形づくっている腸)の支配下にある腸の附属装置ということなのです。

ここで、質量のある物質と、ないエネルギーが等価、つまり生命にとっては同じものであるということを思い出してください。仏教でいう色と空がこれで、色とは質量のある物質のことです。空が質量のないエネルギーで光や空間、時間、温熱がこれに相当します。眼・耳・鼻・舌・心・意と触覚という仏教の感覚と意識の問題は、五蘊ゴウンすなわち、色・受・想・行・識として森羅万象を把握する心身の二法とされています。色が肉体と質量のある物質の食物や酸素、受が感覚であり、細胞の働き、つまりエネルギーで想が想念でやはり質量のないエネルギー、行とは心の作用で動く筋肉運動で、やはり筋肉細胞の働きでエネルギー、識とは意識のことで、外界と心つまり腸管の働きとを結ぶ窓口の脳細胞の働きで、やはり質量のないエネルギーです。考えてみると五感のうち鼻の臭覚と味覚以外はすべて質量のないエネルギーであることがわかります。この世の中が質量のある物質だけで成立しているとする19世紀の唯物思想がいかにもろかったかが改めて思い知らされます。

 

第二章 心はどこから生まれるか

●生命進化を腸でみる

「顔と心、身体と精神」とよくいわれます。これは、顔が心を表し、筋肉の盛り上がる肉体が、そのヒトの精神を表すということです。

顔は、解剖学用語では顔面頭蓋、または内臓頭蓋と呼ばれていますが、これは、口腔を中心とした顔が本当に鰓の腸の内臓器官から生まれているためです。鰓の張った顔といわれる顎の骨も、もともとは、本当に鰓の軟骨だったのです。

鰓というのは呼吸の仕組みのことで、魚の時代に息をする装置です。我々ヒトの祖先は本当に原始脊椎動物の軟骨魚類のネコザメだったのです。一連の研究で筆者がこれを明らかにしました。この息をする装置などの内臓腸管系に実は、心が宿っているのです。それで昔から、「顔と心」といわれていたのです。

顔は、生命の中で最も重要な呼吸を司る鰓腸の内臓筋で出来ています。腸には鰓の他に消化吸収の腸と余った栄養と老廃の排出の腸の三種類があり、皆等しくこの内臓腸管系に魂や自我や心が宿っています。

腸の本当の仕事は、血液遊走細胞(赤血球・白血球等、最も旧い単細胞動物の形をとどめた細胞)をつくって、身体中に栄養と情報を運ぶことです。

与謝野蕪村の俳詩の一節に、“元を忘れ末をとる継木の梅”というのがあります。日本の医学がまさにこれです。しかも、うまくいかない継木で、アメリカの臓器別医学が日本に入って来て、今日大混乱しています。

心は心臓にも宿りますが、本当の心のありかは肺のほうです。心臓は鰓の脈管系で、肺が鰓腸の上皮から出来ているためです。腸の上皮の神経と筋肉が一体となった腸の総体に心が宿ります。心臓は肺という筋肉を持たない腸管上皮の脈管系の筋肉の一部と考えることができます。次回に続く

 

紹介者からの一言

私も、理性的に考えると、臓器移植はヒトを助けることになるし、人間の体は物質であるだけだし、スピリチャル系で有名な知花敏彦先生でさえも、ユーチューブで見る限りは、肉体はただの肉の塊であると断定していたし。しかし、子供たちが毎週月曜日に購入していた、マンガのジャンプのドラゴンボールには、死んでも、その方の肉片や髪の毛が一本でもあれば、3回までは、ドラゴンボールで蘇えさせる事ができると言っていたし、肉体を簡単に、ポンポンと他人にあげていいものなのかなあ、と思っていました。また、御先祖様のお墓に五体満足で、きちんと葬らなくてはいけないのではないのかな、縄文時代からの風習でもあるし。

魚が思うと、書いて、エラと呼ぶのに感激しました。心はエラから由来したものなのですね、なんと昔の人間(神様)は、意味深い漢字を考えたのでしょうか、私たち人間のDNAの能力にも潜在していると思います。そのうちに、私たちのDNAも開花できる可能性があるということかもしれませんね。未来が明るくなりますね。

リンパマッサージで、お客様のお体を触らせて戴いているのですが、人間の体は、本当によくできているな~、誰が造ったのかな~と不思議な気持ちと一緒に、丁寧に扱わなければいけないと思うようになりました。本人は眠っているので、分からないでしょうが、お客様の身体の神様が私を厳しい目で見ているように感じられて、厳粛な気持ちになってしまいます。

30.今の世界は免疫不全という病気に罹っている、過労(国民の力)の回復がカギになります

2013-07-31 05:01:17 m-6458の投稿 
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内臓が生み出す心

西原 克成著

 

●精神と心の病

腸の特徴とその機能を無視すると、脳や皮膚等の体壁系に影響して、思考や思想、精神を障害します。一方、腸の機能が衰えると、腸の門脈の酸素が不足し、内臓から活力が失われます。これは往々にして心の病になります。

骨休め不足、内臓下垂、腸を冷やす冷たいもの中毒、噛まない雑な食べ方と口呼吸で、腸の内臓筋をいためると、生理痛、子宮内膜症、頭痛、片頭痛、ノイローゼ、うつ病といった副交感神経の変調による心の病が起こります。

これに対して、体壁系の筋肉が極端に緊張したり、短時間睡眠と口呼吸・胸式呼吸、腸とからだを冷やす冷たい物中毒、食事の不規則、交感神経の緊張による変調でパニックシンドローム、過呼吸症、精神分裂病(統合失調)が発症します。自律神経系の変調による心と精神の病もまたエネルギー代謝の乱れによる免疫病です。

これらの免疫病に患う人は、決まって骨休め不足と、冷たいもの中毒で腸を冷やし、噛まない食べ方で腸を痛めつけ、その上、口で呼吸している人に多いです。口で呼吸できる動物は、哺乳動物では一歳以後の人類だけです。これが人体の仕組みの最大な弱点となっているのです。

●病気を治しながら免疫病治療医学をつくる

従来の自己・非自己の免疫学は移植時に発生する組織免疫系を中心にした考え方で、自然発生する本来の病気について扱うものではありません。新しい免疫学とは免疫病を治すための治療医学でなければ学問の存在意義がありません。病原性細菌の感染症の概念をつくったときのように、病気をよく研究して、病気を治す目的を通して疾病の原因を究明する手法をとらなければなりません。

生命の仕組みから考えると、免疫病はエネルギー代謝、つまり機能の問題が中心となります。機能とはエネルギー、つまり質量のない物質が中心となります。

●エネルギー代謝の細胞小器官ミトコンドリアと病気

高等生物の発生はユーカリオーター(真核細胞)に好機性のプロカリオーター(原核生物)のミトコンドリアの寄生した段階がオリジンです。ミトコンドリアは細胞呼吸すなわちエネルギー代謝を担当しています。活動のほとんどがミトコンドリアのエネルギー代謝に依存していますから、高等動物の全ての機能も形の変化も究極では、ミトコンドリアの活性に依存しています。従って身体の健康も病気も、毒物の作用の解毒の力も全てはミトコンドリアの機能に依存しています。ミトコンドリアの機能は栄養・寄生体・毒物・酸素・ガス・ミネラル等の質量のある物質はもとより、質量のない温熱エネルギーと重力エネルギーと気圧・水圧、温度と太陽光線と放射線の影響を強くうけます。

生命体の溶媒は厳密に電解質を解離する水に限られていて、油の溶媒の生命はありません。これは生命の本質が電気現象であることを意味します。従って、ミネラルと水素イオン濃度に深く影響されます。体液のPHが変化するとすぐ死んでしまうのが高等生命体です。恒温動物は寒冷エネルギーですぐに障害を受けます。ミトコンドリアの本質的機能はエネルギー物質を産生することですが、この機能に必要なものがビタミンB1とビタミンCと補酵素Aで、不可欠脂肪酸も必須です。ミトコンドリアはバクテリアと同じプロカリオーターですから、微生物に効く抗生物質はすべてのミトコンドリアの機能に何らかの影響を及ぼします。

●腎・副腎と外呼吸の構造欠陥

内呼吸のミトコンドリアの機能と外呼吸の鰓エラと肺の機能の仲立ちをするのが鰓関連器官の腎・副腎・脳下垂体・甲状腺です。副腎は細胞呼吸を制御する器官です。

口呼吸は人類だけが可能な人体の最も具合の悪い構造欠陥です。口で呼吸をすると好気性の常在菌やマイコプラズマが常時ワルダイエル扁桃リンパ輪の細胞から白血球内に取り込まれて身体中をめぐります。また、冷たい物中毒でも腸扁桃の細胞から腸内細菌が白血球に取り込まれて身体をめぐります。白血球内のミトコンドリアと好機性菌はともに酸素を必要とするため、白血球のエネルギー代謝に障害を生じます。細菌が多量に入って来て、口呼吸で唾液や鼻の分泌がかれると、IgA(免疫グロブリンの一種)と抗原の反応した複合体が形成され、血液内から腎臓に達すると糸球体を障害します。これが口呼吸が遠因で起こるIgA腎症(ネフローゼ)です。

腎臓も副腎も泌尿生殖系の器官も元来が鰓の間葉系の装置ですからワルダイエル扁桃輪が常在菌に感染すると腎・副腎系とともに子宮や膀胱、前立腺がしばしばやられます。

口呼吸でワルダイエル扁桃リンパ輪のM細胞から白血球に取り込まれた好機性菌は、身体中をめぐり大腸にばい菌をうつせば大腸炎、膵臓にうつせば糖尿病、関節の白血球造血巣にうつせば関節炎やリウマチになります。これはミトコンドリアがもともと太古の時代に真核生物に住みついた好機性の原核生物(バクテリアのこと)で、ミトコンドリアの酸素を好機性のばい菌が食ってしまって、エネルギー代謝がだめになり、結果としてばい菌が白血球内で消化・殺菌できなくなるためです。特に体温を1℃下げると、哺乳動物細胞内のミトコンドリアはほとんどエネルギー代謝を止めてしまいます。それで腸を冷やすとお腹をこわすのです。ただ今日のように、赤ちゃんのときから腸を冷やす慢性的な消化不良を起こし、低体温と成長の障害と体温不良で冷血漢のような人間ができるのです。

免疫病の発症には口呼吸による常在菌の不顕性の感染のほか、細胞呼吸のミトコンドリアの機能に直接影響する温冷熱エネルギーと重力作用の過重(骨休め不足)が深く関与します。

元来、感染症が発症するということは、高等動物と微生物が共存していることを意味するものです。腸内細菌も容易に血中に吸収されるのです。ただ、あまりにもその数が多いと問題になります。従って免疫力とは、細胞レベルのエネルギー代謝とともに起こる新陳代謝力、つまりリモデリングの力といえるのです。エネルギー代謝の源の外呼吸の肺と内呼吸のミトコンドリアとを結ぶホルモンがステロイドホルモンです。このことが今まで不明であったのです。免疫病では、身体全体がわけのわからないまま不調になり、痛みや倦怠感や疲労感、微熱、息苦しさが出ます。これは実は細胞小器官のミトコンドリアのエネルギー代謝が様々な要因で障害されていたための病状です。このような症状にステロイドホルモンが有効なことが以前から経験的に知られていました。それで免疫病にやみくもにステロイドホルモンをつかっていたのです。

●病気の仕組み

免疫病はわけのわからない疾患でした。免疫病をエネルギー代謝の障害と考えて、身体にふりそそぐエネルギーが病気の原因でもあり、常在菌の感染もまた身体のエネルギー代謝を狂わせて病気を引き起こす因子になります。

元来、免疫とは疫病、つまり流行病から身を守ることを意味し、血液の働きによることが明らかにされ、これに対抗する物質として血清のワクチンがつくられました。それが天然痘のワクチン等です。

医学が体系化されてくると、病気には、疫病の伝染病以外にも種々あることが明らかとなりました。そして、免疫力とは、疫病のみならず病気から身を守ることという風に変化してきました。

病気には次の7種類があります

①感染症 ②栄養失調 ③エネルギー代謝の障害 ④リモデリングと分化の障害(ガン・奇形) ⑤毒物の作用 ⑥臓器移植の不適合 ⑦外傷

原因は大略次の7種類があります。

①感染症:病原性の細菌・ウイルス・原虫等による感染症、寄生虫の感染症、常在菌や非病原性細菌の不顕性感染

②栄養失調:栄養・ビタミン・塩類・酸素等質量のある物質の過不足

③エネルギー産生の失敗

④過労とエネルギー摂取の不適:    重力・温熱・気圧・湿度・太陽光線・放射線・電磁波・音波・超音波

⑤毒性物質:       蛋白質・排気ガス・毒物・薬品類の作用

⑥臓器・器官・組織の移植術にともなう組織免疫反応

⑦怪我:              外力

現代の病気には、アレルギーからじんましんに伴う失神、皮疹とともに起こる痴呆症状、過労死、慢性疲労までも含めなければ、免疫病や免疫学を語ることはできません。免疫病に罹る人はほとんどが例外なく疲弊しています。そうすると、免疫力、つまり病気にならない力とは、細胞レベルの生命力ということになります。つまり、個体が受精後に発生し、分化し、成長し、リモデリングする新陳代謝の力が細胞レベルの生命力であり、病気への防衛力です。この細胞の成長力・リモデリングの力は、エネルギーの渦(代謝)の回転とともに起こります。エネルギーの渦は、ほとんどが細胞呼吸、つまり内呼吸でまかなわれます。免疫力を知るには、細胞呼吸を知らなければなりません。

この免疫力が先に述べた①感染症 ②栄養失調 ③エネルギーの産生の失敗 ④過労 ⑤毒物の五種類の原因で障害されると免疫病が発生します。

 

紹介者からの一言

病気はどうして起こるのだろうか?というテーマが私の頭の中にあって、私の頭での結論では、免疫力の低下でした。それならば免疫力とは何だろうか?私の頭では兵隊さん、つまり、外敵と戦ってくれる白血球にたどり着きました。しかし、人間の体は、胎児の時期から新陳代謝を繰り返して、成長していますから、外敵と戦う力だけでも、片手落ちですね。そうなると、国防軍だけでは解決しないということです。子供を育てる環境も整えないと、国は守れません。同時進行です。

免疫力とは①感染症(外敵) ②栄養失調(農業) ③エネルギーの産生の失敗(経済) ④過労(国民の力) ⑤毒物(有毒な化学物質)の五種類に私たちは取り組めば日本の免疫不全の解決という事になりますね。

今の世界は免疫不全という病気に罹っていることになりますね。やはり、ここは、④過労(国民の力)の回復がカギになりますね。

 

 

31、抗生物質を使えば共倒れ、骨休めを怠ると骨髄造血系が不調となります。

2013-07-31 22:31:15 m-6458の投稿 
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内臓が生み出す心

西原 克成著

 

●新しい免疫学

生命現象は「固相」「液相」「気相」の質量のある物質のコロイド(分子ほどの大きさの微粒子)のリン脂質の半透明の膜の境において、栄養と酸素で燃焼して生ずるエネルギーが渦の回転とともに起こったリモデリングによって、個体のパーツのエイジングを克服するシステムです。

個体丸ごとのリモデリングが遺伝現象であり、通常は生殖を介します。

生命の溶媒は水に限られます。生命現象はコロイド内における電気現象なのです。そして多細胞生命体はイオンチャンネルの膜電位で、上皮・神経系とホルモン系で制御された流動電位が、筋肉・骨格・脈管心臓系へ、さらに、流体力学を介して、流動電位に変換され、細胞遺伝子の引き金を引いて、細胞分化をする。これにより60兆個の同じ遺伝子を持つ細胞が、おびただしい種類の違った形と機能を持つ細胞からなる多様な器官や組織を形づくり、全体として統一ある個体を作っているのです。

地球には大略三種類の生命が存在しています。原核生物(プロカリオアータ)、真核原生生物(ユーカリオータ)と多細胞生物です。

生命エネルギーの渦を回すのに、生活媒体から高エネルギー物質(栄養)を体内に取り込み、それを分解して出る力を使います。生命の外から作用するエネルギーで生命力の渦は影響をうけます。原核・真核生生物は重力エネルギーや温熱エネルギー(440℃)の影響はほとんど受けないのに対して、多細胞生命は強い影響を受けます。

栄養の取り込み法も三者で異なります。

原核生物メデューム(生活媒体)内の栄養素を直接吸収して生命力の渦を回します真核生物はメデューム内の栄養を直接吸収して、ミトコンドリアが呼吸の代謝を回転し、TCAサイクルを回します。また、食胞として取り込んで消化して使います多細胞生物は食べたものを腸で消化して、血液が栄養を各細胞に運び、各細胞が、血液から直接使える栄養を吸収してミトコンドリアが使うほか、貪食作用で吸収して細胞内で消化します

この力が細胞の生命力であり、病気に克つ(疫を逃れる)力すなわち免疫力なのです。

細胞呼吸のミトコンドリアの障害はただちにコラーゲンと軟骨と骨形成の障害につながるとともに、細胞のリモデリング障害を発症します。これが免疫病です。

細胞呼吸の酸素は赤血球にあり、元々、赤血球の発生は腸管でした。しかし、重力エネルギー(海水の生活では重力と無縁だった)により、骨の骨髄腔に移動しました。そのため、長時間の立位姿勢による骨休め不足(過重の重力作用)の原因によって、細胞呼吸の要のミトコンドリアの代謝を障害させてしまい、免疫系の疾患につながることになります。

●内呼吸システムのミトコンドリアと外呼吸の鰓腸筋肉系

単細胞動物の原生動物は真核生物で、細胞内に一般に、細胞小器官のミトコンドリアを持っています。原生動物の外呼吸のシステムは、細胞の表面にあり、内呼吸は細胞膜からとりこまれた酸素と、糖質がミトコンドリアで酸化的リン酸化反応によってTCAサイクルが回転して、起こるエネルギー産生反応です。ミトコンドリアのつくるエネルギーによって、動物は生命活動の大半をまかなっています。

原生動物に外呼吸と内呼吸を仲立ちするシステムがないのは、単細胞であるためメデューム(生活媒体)から直接、栄養と酸素を細胞膜で吸収するからです。

脊椎動物以外のものは、単細胞の原生動物に似た皮膚呼吸を行い、皮膚から酸素を吸収し、腸から吸収した栄養を腸管に付随する心臓循環系の血液で体中の細胞に運び、細胞膜から吸収されるとミトコンドリアでエネルギー物質のATPがつくられる細胞呼吸が行われます。

これに対して脊椎動物だけは、腸呼吸(鰓腸→肺臓)を行い、腸管呼吸の反復運動と循環系の心臓の反復運動が外呼吸システムになります。

●健康はエネルギー代謝で決まる

ヒトをはじめとする哺乳動物は、栄養と酸素を吸収する鰓腸が骨盤域まで達した動物であることがよく理解されます。そして外呼吸の鰓の進化変容した肺と、成人60兆に及ぶ一つ一つの細胞の内に存在する細胞呼吸のミトコンドリアとの仲立ちをするのが血液の赤血球と白血球で、ミトコンドリアの機能を直接制御するのが副腎皮質のホルモンで、血圧や血糖によって間接的に制動するのが髄質のホルモンです。つまり外呼吸のシステムの鰓の間葉系器官の腎・副腎の泌尿生殖系の分泌するホルモンは100%細胞呼吸のミトコンドリアが標的器官であったということです。そして脊椎動物の特徴である骨性の脊柱と骨と腸管呼吸器の鰓(肺)を結ぶ器官が細胞呼吸のミトコンドリアだったのです。

骨はミトコンドリアの機能に必須リン酸カルシウムと栄養塩類のすべてを持っていますから、ミトコンドリアは骨から材料を得て、酸化的リン酸化を行い、その産物を軟骨や骨として排出して、一生涯にわたって、末永く共同関係にあります。骨休めを怠ると骨髄造血系が不調となり、結果として呼吸細胞が障害されるのはこのためです。すべての細胞の生命活動と機能には円滑な細胞呼吸によるエネルギーの産生と代謝が必要だからです。

●精神と思考の発生

上陸して、筋肉運動が飛躍的に増大すると、交感神経と錘体経路が発生するのですが、そうすると体中がリズムを求めて動き出すのです。腸管内臓系の要求に従って、体壁筋肉系がリズム運動をします。

ヒトに至ると手の幅、足の幅でリズムが記憶され、計測がはじまります。これが数のはじまりであり、思考と精神活動の始まりなのです。つまり、腸管内臓系の要求を実現させるのが体壁系筋肉のリズム運動であり、これをどのように動かすかが、考えることの始まりです。思考と精神がここにあると言えます。

腸の要求に従って、食物と生殖の場をパラニューロンの眼、鼻、耳、触覚を使って探します。これが「感じて動く」始まりで、感動つまり心の始まりでもあります。えさを見つけると、距離を目測します。これが「考える」始まりで、目測はヒレの動きに換算されるのです。

精神と思考は我々の体壁系筋肉システムに存在していたのです。無意識で身体を動かせるまで覚えることを身体が覚えるといい、言葉は繰り返し使わないと覚えられません。漢字やスペルは書いて練習しないとだめなのです。

紹介者からの一言

ステロイドを長期間服用されている方が、私の周りに何人かいます。幼小児期に腎炎を患って、ステロイドを服用して、うつ病になって、精神科に通院して、腎炎が治っても、今はうつ病の被害に悩まされています。

うつ病の薬は今も服用しています。時々発作を起こして、母親と喧嘩して、アザを作って、リンパマッサージに見えました。母親に対して、暴力的になるようです。子育でも、イライラしている自分を責めています。うつ病の薬は止められないようです。ステロイドの副作用で、人間をダメにしているのではないでしょうか?私のブログを見てくださっている方も、ステロイドの副作用の被害で苦しんでいる方がすごく多いのにびっくりしています。厚生省の薬剤関係者が、このステロイドの調査をしたら、きっとびっくりするくらいの被害がみえてくるのではないでしょうか?

うつ病の薬は、麻薬よりも中毒が強いそうです。とにかく、薬では病気は治らない。病院は診断をしてもらう場所、医者は病気を治せない、治すのは自分である、と、早く気づいた方がよろしいですね。

ステロイドを服用すると、人間の腸の機能が衰え、更に、精神と骨を脆くして、これって、人間として生きることを止めさせる薬なのではないでしょうか?

ミトコンドリアは細菌やバクテリアと同じ仲間なので、抗生物質を使えば、共倒れです。子供の喧嘩に親が口出しをしない方がうまく治まるのではないでしょうか。

西原先生の免疫理論や、安保先生の免疫理論はとても分かりやすくて、最先端を走っていると思います。自由診療や代替医療の場では非常に有名なのですが、病院の医療現場には応用されていません。相も変わらず、古いしきたりの治療を行っています。ですから、病院よりも、代替医療の方が実際に病気を治しています。

わかっている医者もいます。しかし、医療現場の臨床には、まだ応用出来ないのです。つまり、学会で決められた医療マニュアルに従って医療を行わなければ、診療報酬という点数をつけられないのです。診療報酬は厚生省のお役人が決めています。医療界だけに限りません。学校の教科書もそうです。教師が間違っていると思っていても、間違った教科書で教えていないと、生徒が試験で合格点を貰えないのです。

間違った治療をしなければならない医者、間違ったことを教えないといけない教師、が今の現実の社会なのです。政治家もそうです。ダメだと分かっていても、TPPに参加しないといけない、原発を再稼働しなければいけない、等など。会社も同じようなものです。おかしいと思っても、命令された仕事をしなければ、お給料がもらえない。だから、現代はストレス社会というのでしょうね。縦社会のシステムがそうさせているのです。でも、この縦社会も、あと、3年~5年で終止符を打ちます。

今はネット社会です。情報は自分でとれます。自分で正しい情報をとって、化石の病院に行かない、間違った治療を受けない、知識は自分でとる、など、横型ネットワークで、お互いに知識を共有し合う方法が最善であると思います。読んでくださってありがとうございました。

追伸: 顔のリンパマッサージをする時に、ほとんどの方のお腹がゴロゴロと鳴り始めるのです。その謎が今、解けました。顔の鰓と腸が繋がっていたからなのですね。

お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

《まこも枕》
お子様の頭痛に使用して見て下さい。
良く眠れるだけでなく、頭の病気にも効果があるようです。
詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
ご購入方法は、「一休み庵 042-395-6856」に御連絡下さい。
マコモ茶も販売しています。30~40g500円。煎ると更に美味しいです。