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子供の発熱

発熱

小児科BOOK

山田 真

 

体温を測るということ

「子供の高熱はこわい。頭をやられるかもしれない」と恐れている人は、世の中にいくらでもいる。1917(大正六年)に発行された『育児法』(婦人之友社)に「幼児の体温は35.837.3度くらいまでで、一般に大人より高めである。子供の体温は平生でも大人より高いのであるが、特別に発熱した場合においても、大人より熱に耐える力が強い。か弱い子供のことであるから、高度の熱をだしたなら、直ぐに弱ってしまいそうであるが、組織の新しい回復力の強いものであるから、なかなかそうでない。母親の中には、子供の熱の高くなるのを恐れるあまりに、医者から解熱剤などをもらっておいて、少し熱がでると用いるようにする人もいるけれども、解熱剤は熱をいくらか下げるかわりに多くの障りを持つものであるから、むしろ好ましくない。子供はわりあいに熱に耐えやすいものだと考えている方がよいと思う」。今から80年以上も前に書かれたものなのですよ。非のうちどころがない、説得力ある文章ではありませんか。

正確に体温を測ってみたところで、体温は常に変動するし、生きた人間は単純な機械ではない。世の中には、患者さんに体温表を渡して体温の変化を細かく書かせるお医者さんも少なくないようですが、ぼくはそういうことの必要性を感じていません。

●「高熱」「微熱」の範囲

「高熱」はだいたい39度以上ぐらいと考えてよいように思いますが、38度位からを高熱と考える人もいないことはないけれど、まあ39度くらいからを高熱と考えるのが常識的だと思います。

一方、微熱の方は定義が難しい。小児科の専門医の間でもいろんな考え方があります。37℃~37.5度ぐらいまでの熱がずっと続いている、といって重い病気に罹っている人は30年余りの医者生活で一人もいませんでした。ですから、37.5度までの熱は正常な体温の範囲と考え、37.538度を微熱と考えるのがよいと思うのです。

●微熱が続くとき

赤ちゃんの場合は「平熱」といえるものがないといってもよいでしょう。一歳未満の赤ちゃんなどは、周囲の気温が上がったり下がったりすると、それにつられて体温が上がったり下がったりします。

高熱の出た後、しばらく」と言う場合、たとえば、夏のヘルパンギ―ナ、咽頭結膜熱(プール熱)、冬のインフルエンザなど、五日以上も高熱が続くような病気にかかって、病気が治ってからもしばらくの間、平熱がいつもより高いという状態が続く事があるのです。この場合、平熱が少し高くなっていても、しばらくすると自然にもとの平熱に戻りますから、心配は不要です。

次に、慢性的な耳鼻科の病気が微熱の原因になっていると思われることがしばしばあります。例えば副鼻腔炎です。微熱が気になったら、一度耳鼻科へ行ってみるのもいいと思います。

●「微熱治し」の方法 その1

原因の見当がつくのはまれなこと、実際は原因がわからないのがほとんどなのです。もし、なにか薬を使っている場合は、それを飲むのを中止してみること、中止しても微熱が続いている場合、あるいは、何も薬を飲んでいない場合は、体温を測るのを一週間ほど止めてみること。

薬をやめてもらうのはなぜかというと、薬が微熱の原因になるからです。薬が原因で出る熱は「薬剤熱」と呼ばれます。どんな時に薬剤熱になるかかの例をあげてみましょう。

高熱が出る細菌性の咽頭炎(のどかぜ)にかかって五日ほど抗生物質を使ったとします。咽頭炎は治ったようですが、抗生物質はもうしばらく飲んでおいたほうがよいだろうということで飲み続けていました。そうしたら、三日後にまた高熱が出ました。薬に対する一種のアレルギー反応として高熱がでるようなのです。さらに解熱剤まで飲んでいる例に出合うことが何度かあります。ダラダラ薬を飲み続け、それがダラダラと続く微熱の原因。

●微熱治しの方法 その2

なにも薬を飲んでいない場合は、体温を測るという行為自体をキッパリと止めてしまうことが有効です。

脈拍、体温、内臓の動きなどは、自律神経がコントロールしていて、この自律神経の働きが、ストレスなどで影響を受けるということは、みなさんもご存知でしょう。たとえば、血圧はびっくりしたり不安になったりすると上がったりするのです。体温の場合も、保護者が不安になって子供の体温をしょっちゅう測っていると、それだけで子供の体温が上がってしまうのではないでしょうか。こういう形のものを「心因性発熱」といえるかもしれませんが、一般に心因性発熱と言われるのは、もっと高熱がでるものです。

●「心因性発熱」という病気

12歳の少年がぼくの診察室にやってきたとき、すでに半年にも渡って、毎日39度くらいの熱を出していました。なにも病気は見つかりません。本人はピンピンしていて元気なのです。ただ、熱が高いだけで、心理的な原因も見つからない。普通の生活をしてもらい、学校にも行かせ、そしてその後5カ月間熱を出し続け、忽然と熱は下がり、普通になったのです。「体が熱を出すのに諦めてしまったのかもしれません」ともあれ人間の身体と言うものはおもしろいものです。たいていは一定の体温や脈拍数、血圧、胃腸の動きなどを維持していますが、あるとき突然それが破調になってしまうこともあるのです。

●電子体温計の問題

「予測方式の電子体温計は信用できない」と大阪経済大学数学者・西山豊さんが立証しています。

西山さんの研究によれば、予測式の電子体温計は「平衡温を予測するから、水銀より0.5度くらい高めに出る。あくまで予測であるから測定に誤差が出やすい。」ということで、正確な体温を知りたければ、旧来の水銀体温計で10分間はかることだそうです。このことを考えると、微熱、微熱などと騒いでいるのも、体温計がうみだす誤差を騒いでいるにすぎないという例も結構ありそうですね。

●減らない「熱恐怖症」

子供が高熱になると「このままどんどん上がって死んでしまうのではないか」「高熱で脳が侵される」「死ぬのではないか」と思っている人がいるのですね。

熱は恐くないということを大衆に理解してもらうために医者たちもずっと20年間とりくんできて、その成果を調べて、熱恐怖症の人は全然減っていなかったとのことです。そこで、ます、「高熱で死ぬ事はないし、後遺症が残ることもない」といっておきます。脳炎・脳症といった病気はきわめてまれです。子供が熱を出すたびにそんなにめったにみられない病気の可能性を心配するのはちょっと頭痛するから脳腫瘍ではないかと考えてしまうようなものです。ですから、まず高熱を恐れない事、そして、子供の場合は熱の高さと病気の重さの間に何の関連性もないということを、しっかりと肝に銘じてください。

生後、4カ月~1才くらいの赤ちゃんが39度以上の熱を出している場合、考えるのは、突発性発疹、かぜ、中耳炎の三つです。熱が出ているときに首を振るということがあったら、この場合は中耳炎を疑ってみるべきでしょう。風邪のとき、高熱が出たら、ふつう三日~五日間は続くのが当たり前と思っておいてください。39度~40度位の高熱にウイルスや細菌は一番弱いといわれていますが、といって、ウイルスや細菌がすぐに死んでしまう訳ではありません。戦いは三日くらいは続くのです。ウイルスや細菌の抵抗が強いと、五日間ぐらいまで戦争の期間は長びきます。

●五日以上高熱が出ているとき

五日間以上高熱が出ていると行っても、顔つきが元気そうで、食欲もまあまああるというような場合は経過の長い風邪をひいているだけです。しかし、見た目が元気そうであっても、肺炎になっている場合などもあります。肺炎の中には重症のものもありますが、大半は適切な抗生物質を使えば短期間で治ってしまうように軽いものです、肺炎はそれほど怖い病気ではありません。

紹介者からの一言

私の母親に教えてもらった乳幼児の熱の測り方は、お母さんの瞼を赤ちゃんのおでこに合わせることです。巷では、お母さんのおでこと赤ちゃんのおでこを合わせたり、自分の額と赤ちゃんの額に手を交互に当てて、比べてみる方法などがありますが、それではよく分かりません。目の瞼の皮膚は人間の体の中で一番薄くて、熱を感じるのも一番敏感な場所です。やってみると赤ちゃんの体温が気持ちよく感じられますよ。毎日の習慣にすると、いちいち体温計で測らなくても異常を早くキャッチできます。自分の感覚を信じることの方が大切であると思います。

私が働いていた頃、神経質な小児科医がいて、自分の受け持ち患児は、水銀体温計で測るようにと、看護師に指示を出してくれて、それが一日に3検であれ一勤務一回であるからまだしも、それが12検となれば、もう大変です。赤ちゃんは動いてしまうので、10分間、同じ患者の所で、じっと体温計を挟んだままで、押さえていないといないと測れないのです。夜勤では、一人勤務が多いので、他の仕事が出来なくなります。電話がなっても出れません、面会にも対応できません。数学者は数字に精密性を求めてしまうので、余計な研究をしてくれたものだと思います。

私も、娘たちが乳幼児の頃に39度以上の熱を出した場合には、夜間でも病院に駆け込んだ事が何度もありました。知恵熱だったのか、夜だけで翌朝には下がります。私の経験からも、頭痛とは違って、子供の発熱はあまり気にしない方がいいように思います。

 

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リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

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詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
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