おむつかぶれ

おむつかぶれ

MamaPapaの子供診断学

山田真著小児科BOOKから

おむつかぶれ

 

おむつかぶれにも軽いものからそうとうひどいものまで、いろいろな種類、いろいろな階段があります。

●しわの奥が赤いとき

おむつかぶれの軽いものは、おむつの当たる部分の皮膚が全体的にうす赤くなっているような状態で、こういう場合は、亜鉛華軟膏商品名としてはサトウザルベというのがよく使われています。サトウというのは製薬会社の名前です。念のため)くらいのおだやかな塗り薬でなおってしまうのがふつうです。ほかにアンダームコンペックなどという商品名の非ステロイド性消炎剤の軟膏もよく使われており、ぼくも以前は「おむつかぶれには非ステロイド性消炎剤がいちばん」と思って使っていました。

しかし、このところ、非ステロイド性消炎剤の軟膏については、皮膚科のお医者さんの評判があまりよくないのです。非ステロイド性消炎剤を長く塗ると、そのために皮膚に炎症が起こったりすることも少なくないようです。「ステロイドでない薬なら大丈夫」と思ってずっと塗っていると、かえってひどくなったりすることもあるのです

というわけで、おむつかぶれにはサトウザルベのようなものがよいと思います。その程度の治療でふつうはよくなるのですが、ときに赤くなったままで、あえてひどくなっていくように見えるということもあります。こんなときは、単なる「おむつかぶれがひどくなった状態」なのか、それともカンジダというカビがついたのか、と考えてみることが必要なのです。

カビがついたなどというと、「え―っ、カビですか。そんなに不潔にした覚えはないのに」とおどろくお母さんも多いのですが、不潔にしなっくたってカビはつくのです。

カンジダというカビによって起こるおむつかぶれを、とくに寄生菌性紅斑と呼びます。おむつかぶれの原因がカンジダの場合は、皮膚のしわになった部分、もものつけ根あたりの皮膚のくびれのしわの奥が赤くなっていたら、カンジダが原因になっている可能性があります

しわの奥が赤くなっておらず、おむつに直接当たる皮膚の表面だけが赤くなっている場合は、カンジダと関係のない、ふつうのおむつかぶれと考えます。寄生菌性紅斑もいろいろな形がありますが、真っ赤になってテカテカしている場合や、赤いブツブツがたくさんできているような場合は、カンジダがくっついたのではないかと疑ってみます。そして、カビに効く塗り薬を使って目ざましくなれば、カンジダという診断が正しかったということになります。

●どうしてカビがくっつくか

山本一哉さんの書かれた『こどものおむつ部によくみる50症状』(南山堂)という本には「乳児寄生菌性紅斑の原因であるカンジダ菌は、産道通過時に母体の産道にいるものを嚥下してこどもの消化管に定着するといわれる」お母さんの産道にはカンジダがいるのですね。これは“ふつうでもいる”ということで、ぼくたちのからだのいろいろな場所に、もともとカンジダはくっていているのです。しかし、その数が異常に増えたりしないかぎり、病気にはならないのです。また、赤ちゃんの消化管にもカンジダはいるのです。それで赤ちゃんの便の中にもカンジダはいるわけで、お尻にもカンジダはくっついているのでしょうが、普通は皮膚炎を起こさず、特別な状況のときに皮膚炎を起こすということになります。

 

おむつかぶれ番外編①

布か紙か

●おむつの歴史

布おむつが庶民のあいだで使われるようになったのは、江戸時代以降のことと書かれていますが、おむつは繦褓(むつき)というんですね。(きょう)は帯ひものことで幅24センチ、長さ60センチの絹織物でつくるものだそうです。これはもともとは赤ちゃんを背負うときのおぶいひもだったようで、(ほ)のほうは小児の着るものを指す言葉です。おぶいひもとしての繦褓は10世紀に書かれた『倭名鈔』とか、11世紀に書かれた『紫式部日記』のなかにも出てくるそうです。18世紀初めに書かれた『和漢三才図会』には『児の腰㞍に当て、不浄の物を受ける小巾をさす』と書かれているので、このころには、繦褓がいまのおむつと同じ使い方がされていることがわかります。当時は、赤ちゃんが生まれると、母方のおばあちゃんが繦褓を12枚贈る風習があったとのことです。

布でつくられた繦褓は、紙おむつが出現するまでのあいだ、ずっと使われていました。布としては、吸水性に富んで洗いやすく、乾きの早いものがよいということで、晒とかバーズ・アイ織が使われるとのことですが…。

従来の和式おむつは、ふつう、晒一反から六つの布をとり、並幅3034センチ、丈70センチぐらいの長方形になるように輪に縫ったもの(日本百科事典)また、第二次世界大戦後広幅物が普及し、80センチ×80センチの正方形、60センチ×120センチの長方形のものがある、とも書かれています。

●国中で論争が!

さていま、布おむつは少なくなり、紙おむつ全盛の時代を迎えています。布おむつから紙おむつへの転換のころのことについて、山本さんは次のように書かれています。

「現在おむつを使用中の乳幼児に毎日接している方は、1975年頃に紙おむつが登場してから10年間くらいの間、布おむつか、紙おむつか、どちらが育児ではよいのかをめぐって日本中喧々囂々の大論争がありました。筆者は当時、国立小児病院皮膚科院長であり、常に渦中の人であった。とくに紙おむつを各社が開発する際に、その有用性、安全性を確認するテストには直接に長く携わっていた。その後の製品の改良、新製品の開発の結果、現在では日本の乳幼児用紙おむつの構造、機能は世界一といえるようになっている」

●紙おむつはなにが問題?

紙おむつの登場は1975年頃、その頃は、紙おむつだと、きちんとおむつをとりかえることをしないから、アンモニアや尿がお尻に長時間くっついたままになり、不潔なのではないかという意見がありました。使い捨てということにも抵抗があって、パルプ資源のむだづかいではないかという意見もあり、全員一致で布おむつの使用に決めたものでした。

しかし、大量のおむつを洗濯するのはたいへんな作業です。それで、大きな保育所などでは貸しおむつ屋さんの貸しおむつを使っているところもありました。

●ぼくが紙おむつをすすめる理由

そうしたら、そのころ川崎病の(1970年代初めに川崎富作さんが発見した子どもの熱性疾患)の原因が中性洗剤ではないかという説が流れ、貸おむつは危険ともいわれました。結局、川崎病の原因は今もわかっていませんが、おむつ談義はいろいろあったものです。

いまでは圧倒的に紙おむつの時代になっていて、その安全性も高いといわれます。また、育児中の親はなるべく楽に子育てしたほうがいいと思いますから、紙おむつでいいとぼくは思っています。使い捨てのため、ゴミになることと、資源の使い過ぎている問題はやはり気になりますね。

 

紹介者からの一言

おむつかぶれは、尿の刺激が原因で起こるように思われますが、実際は、尿よりも、便の刺激のただれが多いと思います。母乳で育てていれば、ミルクの赤ちゃんよりも便の回数が多いため、便が出たら、直ぐにおむつをとり変えないと、肌がただれてしまいます。また、おしり拭きで何度も拭いていると、更に刺激も加わり、肌が弱ければ、よけいにひどくなります。

未熟児の場合は肌も弱いので、肛門の皮膚がただれることが多くて、非常にかわいそうになります。私の経験から、亜鉛華軟膏を塗っていれば、便や尿が出ても、亜鉛華軟膏が便や尿をはじきますので、肌に直接、尿や便が触れなくなるので、肌を痛めないで済みます。ただし、拭き過ぎるのが悪いので、ペットボトルにお湯を入れて、ストロー付きの蓋で、ウオッシュレットのように洗ったり(紙おむつを敷いたままですると便利)、拭く回数を少なくした方がいいです。尿はあまり皮膚を刺激しませんので、排尿の毎に拭かない方が良いと思います。拭くとしたら、柿の葉茶で拭く方がいいと思います。市販のおしり拭きはただれを起こしている時には、使用しない方がいいです。

おむつのない、かなり昔の時代には、わらや草の上に赤ちゃんを寝かせて、汚れたわらをそのまま捨てていたので、おむつかぶれなどはなかったとも聞いたことがあります。すっぽんぽんが一番いいのかもしれません。

「使い捨てということに抵抗」、病院であれば、針や注射器だけでなく、手術着や分娩衣、予防衣、清拭タオルまで紙に、どんどん目ざましく、使い捨てに変化していって、ゴミが増えて困っています。生活用品でさえ、ペットボトル、割り箸、コップなど、使い捨て、整理整頓でさえ、まず、捨てることを推奨する本が出ています。

使い捨ての変化に古い頭の私も、付いていかれず、捨てられませんでした。でも、その考えが、最近、少し変化してきました。

実は印刷機が壊れたのです。古い印刷機はインクを購入するのにカラーが3種類必要になり、一個が千円以上もするので、全部揃えるのに五千円以上かかります。どうしようもなく壊れてしまったので、新しい印刷機をアウトレットで購入してきました。スキャンが付いて、インクも付いて、5000円で購入できたのです。購入した印刷機はカラーインクが一個だけで済むし、前のインクよりも安く買えるし、今まで、もったいない精神で印刷がぼやけていても、壊れるまで使ってやろうと言う、意地が、反対に高くついていたことに気づいて、馬鹿らしくなりました。そうしたら、意地を張りながら、古い物に縛られている自分の心に気づきました。今は、どんどん優れた製品が作られています。寛容な目でその変化を楽しまないといけないなと、インターネットの世界も然り、問題もあるとは思いますが、子どもの成長を応援するような気持ちで、一緒に楽しめば、自分も成長することに気づきました。捨てることはゴミも増えるし、もったいないけれども、成長にとっては、古い考えの物を捨てることも大事であるなと、やっと気づきました。だから、紙おむつの方が楽です。

お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

《まこも枕》
お子様の頭痛に使用して見て下さい。
良く眠れるだけでなく、頭の病気にも効果があるようです。
詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
ご購入方法は、「一休み庵 042-395-6856」に御連絡下さい。
マコモ茶も販売しています。30~40g500円。煎ると更に美味しいです。