迅速診断・溶連菌感染症

迅速診断・溶連菌感染症

●迅速診断で病名がつくということ

こどもがかかる病気のほとんどは感染症といってよいでしょう。したがって、こどもは日常的に感染症に罹っているといってよいほどなのですが、幼稚園や保育園などでは「子供が感染症に罹っている」ということが保育者の耳に入ったりすると大騒ぎになることが多いのです。そして、その大騒ぎの度合いが、最近どんどん強まっているように思います。

なぜ強まって来たかを考えてみると、どうも迅速診断というものが影響しているようです。以前は“のどかぜ”の子供を診察しても、原因がウイルスなのか細菌なのかもわかりにくく、ましてや原因は○○ウイルスというふうに特定することなどできませんでした。

そこで、「扁桃の部分だけがはっきり赤く腫れあがっていれば細菌が原因の事が多く、扁桃の周りの喉の部分も含めて全体が赤くなっていららウイルスが原因のことが多い」などという見当のつけ方を、診断のコツにしてきました。しかし、実際にはこの見当のつけ方はあまり信頼できず、扁桃だけがくっきり赤い場合でも、ウイルスであることが多いようです。

子供が下痢をしている場合も、ウイルス性か細菌性かと考えるのが医者の主な仕事でした。その際は、「高熱が出ていたり血液の量が多い血便が出ていたら細菌が原因ではないかと考え、それ以外はおおむねウイルスによるものと考える」という見当のつけ方をしていました。

どうしても原因になっているウイルスや細菌の名前を知りたいということになると、便の検査をしなければなりませんが、その結果が出るまでには何日もかかるのでした。ところが最近では、簡単な検査キットを使えば、小さな医院や診療所であっても、色々なウイルス、細菌などの検出ができるようになりました。

インフルエンザの流行期に「インフルエンザかどうかを調べる迅速検査」というのをされた経験のある人もいるでしょうし、「子供が検査されるのを見たことがある」という人も多いでしょう。鼻の穴に面棒をつっこまれて、15分位待っていると、「インフルエンザAでした」とか「インフルエンザではありませんでした」とか判定結果が告げられるというものです。

こういう検査を迅速検査といいますが、これによってインフルエンザウイルスの他、溶連菌、アデノウイルス、ロタウイルス等の感染がすぐにわかるようになりました。RSウイルスというウイルスについても、迅速検査がかなりおこなわれるようになりました。(これは保険制度上では入院患者にだけ行ってよいことになっていますが、実際には入院しない子供でもけっこう検査されているようです)。

こうなると、いままで、“かぜ”という病名で済んでいたものが、RSウイルス感染症とか溶連菌感染症とかいう病名で呼ばれるようになり、すると、とたんに重病の感じがするようにもなるのです。

たしかに、RSウイルスは、ときには肺炎や細気管支炎を起こすことがあるし、溶連菌感染症だって自然に治ることもあるのです。

感染症が過剰に恐れられ、その結果、過剰な予防、過剰な治療が追及され、不必要な薬が使われているというのが今の現状でしょう。そういう状況に対して警笛を鳴らし続けているつもりですが、それでも世の中、変化がなくてイライラします。

そこで、溶連菌の感染症の例にとって、感染症を見つめなおしてみようと思います。

 

●常に体をとりまく溶連菌

溶連菌感染症はA型溶血性連鎖球菌という細菌によって起こる病気です。(略称、溶連菌

A群溶連菌は、扁桃炎とびひなどを起こしますが、扁桃炎に発疹が加わったものはしょう紅熱と呼ばれたり、溶連菌感染症と呼ばれたりします。溶連菌によって起こるすべての感染症をまとめて溶連菌感染症と呼ぶこともあって、混乱しているのです。ここでは扁桃炎に発疹が加わったものを溶連菌感染症と呼ぶことにします。

さて、溶連菌という細菌は、常にぼくたちの体を取り巻いていて、皮膚にくっついたりのどにくっついたり、また離れたりしています。もず、このことをしっかり抑えておいて下さい。溶連菌はぼくたちの体にくっついていることが多く、ほとんどの場合、病気は起こさない、ということを知っておいてほしいのです。

健康な子供の喉を調べてみると、かなりの子供に溶連菌がみられます。健康な子供の5に見られるという報告もあれば、20の子供に見られるという報告もあります。

20%といえば、こども5人に1は溶連菌を持っている訳ですが、この子供達は何も症状がなく、元気そのものですから、無症状保菌者と呼ばれます。

ただ、「この無症状保菌者は自分自身は病気にならないとしても、自分のもっている菌を人にうつして、その人が病気になることはない」と最近まで、患者さんたちにそう話していました。がそれは訂正しておきます。

●扁桃炎を発病したとき

では、発病したときはどんな症状になるのでしょうか。

まず、急に喉が痛くなり、だるくなって38度以上の熱が出ます。頭痛や吐き気、嘔吐、腹痛などが起こることもあります。扁桃を見ると真っ赤にはれあがり、そこに白い苔のようなものや白いブツブツがくっついていることもあります。下あごや首のリンパ節が大きくはれることもよくあります。これが典型的な“溶連菌による扁桃炎”ですが、この状態になっても自然に治ることもあります。『小児科感染症マニュアル2007』には「抗生物質を使わなくても自然になおることがあり、35日で解熱することもある」と書かれています。

●抗生物質がない時代の治療

さて、「細菌感染症は抗生物質を使わないと治らない」と思っている人がたくさんいます。しかし、細菌感染症はもちろん昔からありました。実際、ぼくは子供の時、罹っています。その頃はしょう紅熱と呼ばれていました。(しょう)は想像上の猿を表し、「お猿のお尻みたいに顔やからだが真っ赤になる」ことから、呼ばれていた。抗生物質が無い時代ですから、解熱剤だけ服用し、安静にして回復を待ちました。

しょう紅熱は法定伝染病でしたので、患者を診察した医者は保健所に通報することになっていて、通報された患者は町はずれにある隔離病舎というところに二週間くらい入院させられていました。しかし、ぼくは父親が医者であったためが、隔離されずに自宅で寝ていたのです。(父が保健所に連絡しないでかくしていたんだと思います)そして自然に治りました。抗生物質なしで治ったのです。当時しょう紅熱にかかった子供のほとんどは自然に治っていました。ただ、時にしょう紅熱から腎炎を起こしたり、リウマチ熱になったりする子供もいて、リウマチ熱になった子供の多くは、心臓弁膜症という心臓病が後遺症として残ったのです。

しかし最近、溶連菌感染症に罹ったあと、腎炎になる子供も少なくなり、リウマチ熱にいたっては、ほとんど見ることがなくなりました。

●リウマチ熱が減ったわけ

リウマチ熱が減った理由については、溶連菌感染症を抗生物質で治療するようになったから、リウマチ熱にならなくなったのだという見方が一般的です。

ただ、腎炎のほうは、抗生物質を使っても予防はできないといわれているので、腎炎の減少は、抗生物質以外に理由があるはずです。

しかしその理由はよくわかっていません。ぼくの印象でいうと、溶連菌感染症そのものが軽くなっているようなのです。抗生物質を飲み始める前、つまり発症したての時点で昔より熱も低いし、発疹なども軽度なのです。

ですから、「溶連菌感染症自体が昔より軽くなったから腎炎も減った」という可能性があり、そうだとすると、リウマチ熱が減ったのも抗生物質とは関係ない可能性があります。

でも今、溶連菌感染症の子供に抗生物質を使わず自然治癒の可能性に賭けるというのは危険なことなので、ぼくも抗生物質を使います。溶連菌感染症の場合、抗生物質は10日間~2週間くらい飲む必要があるといわれていますが、ぼくは軽度の場合、一週間くらいしか薬を出しませんし、心の中では「ほんとうは四日間くらい飲めばよいのではないか」と思っているのです。ともかく、溶連菌感染症はいま、こわい病気ではなくなっていますから、治療法も見直すべきではないかと思っています。

そこで、溶連菌の感染症の例にとって、感染症を見つめなおしてみようと思います。

●常に体をとりまく溶連菌

溶連菌感染症はA型溶血性連鎖球菌という細菌によって起こる病気です。(略称、溶連菌

A群溶連菌は、扁桃炎とびひなどを起こしますが、扁桃炎に発疹が加わったものはしょう紅熱と呼ばれたり、溶連菌感染症と呼ばれたりします。溶連菌によって起こるすべての感染症をまとめて溶連菌感染症と呼ぶこともあって、混乱しているのです。ここでは扁桃炎に発疹が加わったものを溶連菌感染症と呼ぶことにします。

さて、溶連菌という細菌は、常にぼくたちの体を取り巻いていて、皮膚にくっついたりのどにくっついたり、また離れたりしています。もず、このことをしっかり抑えておいて下さい。溶連菌はぼくたちの体にくっついていることが多く、ほとんどの場合、病気は起こさない、ということを知っておいてほしいのです。

健康な子供の喉を調べてみると、かなりの子供に溶連菌がみられます。健康な子供の5に見られるという報告もあれば、20の子供に見られるという報告もあります。

20%といえば、こども5人に1は溶連菌を持っている訳ですが、この子供達は何も症状がなく、元気そのものですから、無症状保菌者と呼ばれます。

ただ、「この無症状保菌者は自分自身は病気にならないとしても、自分のもっている菌を人にうつして、その人が病気になることはない」と最近まで、患者さんたちにそう話していました。がそれは訂正しておきます。

●扁桃炎を発病したとき

では、発病したときはどんな症状になるのでしょうか。

まず、急に喉が痛くなり、だるくなって38度以上の熱が出ます。頭痛や吐き気、嘔吐、腹痛などが起こることもあります。扁桃を見ると真っ赤にはれあがり、そこに白い苔のようなものや白いブツブツがくっついていることもあります。下あごや首のリンパ節が大きくはれることもよくあります。これが典型的な“溶連菌による扁桃炎”ですが、この状態になっても自然に治ることもあります。『小児科感染症マニュアル2007』には「抗生物質を使わなくても自然になおることがあり、35日で解熱することもある」と書かれています。

●抗生物質がない時代の治療

さて、「細菌感染症は抗生物質を使わないと治らない」と思っている人がたくさんいます。しかし、細菌感染症はもちろん昔からありました。実際、ぼくは子供の時、罹っています。その頃はしょう紅熱と呼ばれていました。(しょう)は想像上の猿を表し、「お猿のお尻みたいに顔やからだが真っ赤になる」ことから、呼ばれていた。抗生物質が無い時代ですから、解熱剤だけ服用し、安静にして回復を待ちました。

しょう紅熱は法定伝染病でしたので、患者を診察した医者は保健所に通報することになっていて、通報された患者は町はずれにある隔離病舎というところに二週間くらい入院させられていました。しかし、ぼくは父親が医者であったためが、隔離されずに自宅で寝ていたのです。(父が保健所に連絡しないでかくしていたんだと思います)そして自然に治りました。抗生物質なしで治ったのです。当時しょう紅熱にかかった子供のほとんどは自然に治っていました。ただ、時にしょう紅熱から腎炎を起こしたり、リウマチ熱になったりする子供もいて、リウマチ熱になった子供の多くは、心臓弁膜症という心臓病が後遺症として残ったのです。

しかし最近、溶連菌感染症に罹ったあと、腎炎になる子供も少なくなり、リウマチ熱にいたっては、ほとんど見ることがなくなりました。

●リウマチ熱が減ったわけ

リウマチ熱が減った理由については、溶連菌感染症を抗生物質で治療するようになったから、リウマチ熱にならなくなったのだという見方が一般的です。

ただ、腎炎のほうは、抗生物質を使っても予防はできないといわれているので、腎炎の減少は、抗生物質以外に理由があるはずです。

しかしその理由はよくわかっていません。ぼくの印象でいうと、溶連菌感染症そのものが軽くなっているようなのです。抗生物質を飲み始める前、つまり発症したての時点で昔より熱も低いし、発疹なども軽度なのです。

ですから、「溶連菌感染症自体が昔より軽くなったから腎炎も減った」という可能性があり、そうだとすると、リウマチ熱が減ったのも抗生物質とは関係ない可能性があります。

でも今、溶連菌感染症の子供に抗生物質を使わず自然治癒の可能性に賭けるというのは危険なことなので、ぼくも抗生物質を使います。溶連菌感染症の場合、抗生物質は10日間~2週間くらい飲む必要があるといわれていますが、ぼくは軽度の場合、一週間くらいしか薬を出しませんし、心の中では「ほんとうは四日間くらい飲めばよいのではないか」と思っているのです。ともかく、溶連菌感染症はいま、こわい病気ではなくなっていますから、治療法も見直すべきではないかと思っています。
 
 

紹介者からの一言

溶連菌には耐性菌に進化した菌があります。従来の抗生物質では効かないGBSという耐性菌です。MRSAという黄色ブドウ球菌もいたちごっこになっている菌です。病院の中の院内感染です。分娩室や未熟児室では、パニックになって、大騒動になる菌です。ベビー室中、神経質になって、床、壁、天井と、ベビー達を大移動して、一生懸命消毒をしました。そしてスタッフの手や鼻の中まで検査をして、手洗いは勿論、二重に手袋をしたり、しかし、最近では、出ていても、しょうがないヨネ、となってしまって、そこまで神経質にはならなくなりました。しかし、院内感染の要注意チェックとして、現在でも続行して検査をしている菌です。

溶連菌が原因で腎炎になって、ステロイドを服用して、うつ病になって、人生を悲観している人をよく見受けます。山田先生はステロイドの件は書かれていないのが残念です。ステロイドを幼小児期に使用してしまうと、治る病気も治らなくしてしまうようです。だから、子供にはステロイドは使用するべきではないと安保先生はおっしゃっています。抗生物質だけで、治した方がいいと思います。

今の医師は抗生物質もステロイドも両方、使用しています。ステロイドの方は、安保徹先生の御著書に触れられていますので、そちらもご参考ください。私のホームページの腎臓病へのアプローチに少し触れています。

http://www.kumagai-mitsue.jp/cont7/main.html
お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

《まこも枕》
お子様の頭痛に使用して見て下さい。
良く眠れるだけでなく、頭の病気にも効果があるようです。
詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
ご購入方法は、「一休み庵 042-395-6856」に御連絡下さい。
マコモ茶も販売しています。30~40g500円。煎ると更に美味しいです。