麻疹・水ぼうそう

麻疹・水ぼうそう

<乳幼児には「珍しい病気」の麻疹>

●麻疹は近年「珍しい病気」になっていました。しかし、このところ時々地域的な流行がみられます。ぼくが医者になったころ(40年近く前)には、しょっちゅう出会っていましたから、隔世の感があります。当時は麻疹といえば乳幼児が罹る病気でしたが、最近は乳幼児に少なく、むしろ小・中学生や年若い成人などにみられるようになって、「時代が変わったなぁ」と思わせられます。若いお医者さんの中には麻疹というものを診たことがなく、それで麻疹の患者さんが診察にやってきても診断がつかない、ということが起こっているようです。

●回復までの症状と経過

麻疹はまず、高熱でスタートします。高熱が出ると同時に痰がからんだゴホゴホという咳、鼻水、目やになどの症状が始まり、だんだんひどくなります。咳や鼻水は多く、それに目やにも出るので、顔はなんだかグチャグチャという感じになり、子どもは風邪などで高熱になってもあまり「疲れきった」感じにならないものですが、“消耗した”という面持ちだけで「ああ。麻疹だなあ」とわかったりするのです。

この症状が3日ほど続いたあと、熱が少し下がります。下がったと言っても、それまで39℃以上あった熱が38.5度ぐらいに下がった程度ですが。この「少し下がっている」という状態が半日ほど続いたあと、熱はまたグーンと上がります。そしてこのとき、耳の後ろのほうから赤い発疹が出始め、それは急速に顔や体に拡がります。そして、34日のうちに、手足にまで広がり、この間は高熱が続きます。その後、熱は徐々に下がって発疹も薄くなっていき、発疹の部分は褐色の色素沈着を残します。熱が下がってからも、咳はかなり長く続くことがあります。

麻疹はかなり体力を消耗するので回復にも時間がかかり、最初に熱が出てから完治といえる状態になるまでに2週間を要するという場合もあります。さて、麻疹の症状の1つとして、コプリック斑というものがあります。これは発疹が出る直前に口の中の、頬の裏側にある部分にできる小さなブツブツですが、これを判断するのはベテランの小児科医でないと無理ですから、皆さんはとくに覚えておく必要もありません。

麻疹の合併症としては中耳炎、肺炎、脳炎などがあります。脳炎は麻疹にかかった子供の3000人に1人位の割合でみられ、発疹が出てから37日後に高熱、けいれん、意識障害などで発病します。麻疹そのものの発生が少なくなった今、麻疹脳炎はきわめてまれにしかみられないものになっています。

●麻疹で大騒ぎ、大学が休校…

2007年に「はしかパニック」が起こりました。いくつかの大学が一定期間、全学を休校するという事態になりました。「ある病気のために全学を休みにする」などということは、史上初めてといわれています。

しかし、こんなに大騒ぎになっているのに、行政がなんら対処方針を出さないというのも、毎度のこととはいえ、驚いてしまいます。

せめて「麻疹はどんな病気か」くらいは世間に知らせて欲しいと思うのですが、「麻疹は恐い病気、だから、ワクチンを接種しておけ」と言うばかりです。明らかに情報不足です。

そのため、ちょっと鼻水は出ているけれど元気な子どもを診療所に連れてきて「これは麻疹ではないでしょうかと?」と深刻に尋ねるお母さんやお父さんが少なからずいる、ということになってしまうのです。ついこの間まで「インフルエンザではないでしょうか」と必死の面持ちで尋ねていた親が、今度は「麻疹ではないでしょうか」と心配して、パニックになっている訳です。

●繰り返す感染症パニック

ともかく、今の時代、情報は十分あるのに、なぜか感染症パニックのようなものがくり返し起こっています。こういう総パニック状態に巻き込まれないようにするには、病気についてなるべく正確な知識を持っておくことです。そのためにこの本なども利用してもらえるといいなあと思っています。

 

<水痘(水ぼうそう)>

●水痘の発疹の形

水痘は短い期間にどんどん形を変えていく病気です。どんなふうに変わるかというと「紅斑→丘疹→水疱→痂皮」という変化で、まるで出世魚である(ぶり)みたいですね。ちょっと解説しておきましょう。(ぶり)はスズキ目アジ科に属する魚ですが、幼魚から成魚になるまでの間に、色々名前が変わります。東京地方では幼魚から順にワカシ、イナダ、ワラサ、ブリと変化し、大阪地方ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリというふうに変化するのです。

出世魚は、形はたいして変わらないのに名前が変わっていく変化でしたが、水痘は姿形が変わっていきます。

まず最初はうす赤い斑点で、これは虫に刺されたあとのような感じです。この紅斑が胸部や腹部、背中などに出ます。この段階では水痘を診断できませんが、たとえば、保育園などで水痘大流行中というようなときには、この紅斑を見て水痘の始まりかもしれないと推測することはあります。

この紅斑は一日ほどで少しもりあがったブツブツ、つまり丘疹になります。このときの水痘は水イボのようにも見えます。実際、この時期の水痘を水イボと診断して片っ端からむしりとった皮膚科のお医者さんをぼくは知っています。おそろしいことではありませんか。

さて、もう一日もすると、この丘疹は内部に液体の入った小さな水泡になります。この形になれば水痘という診断ははっきりできます。

水泡のできる場所はおもに、胸部、腹部、背部などの体、そして、顔や鼠頸部というパンツに覆われた部分などです。この鼠頸部、とくにおちんちんのまわりといった部分は、たくさんの水疱が密集することがあります。

口の中にも水疱ができるのが水痘の特徴でしょう。口の中にできた水泡は口内炎のように見えます。また、頭や髪の毛の中にもできるのです。

腕や脚には少ないのが普通ですが、手の甲などにはかなりできることもあります。

この状態が三日ほど続き、そして水泡の真ん中が黒くなってきます。水泡は自然につぶれることはなく、中心から黒いかさぶたになってゆくのです。痂皮というのはかさぶたのことです。

そして、紅斑が出てから六日目、あるいは七日目くらいにほぼすべての発疹が黒いかさぶた状になります。ただ、手の甲、足の甲にできた発疹は、なおしばらく水泡のままでかさぶたになりません。

この“全部がかさぶたになった時点”でほかの人にはうつさなくなります。

そして、このあと一週間ほどでかさぶたが落ちてゆき、そのあと数カ月間、水痘のできていた部分にはまわりの肌よりうすい色のあとが残っています。

水痘のライフサイクルはこんな感じですが、病気が終了しても水痘を起こすウイルスは死滅することなく、からだのどこかに住みついていることが多いといわれています。そして、ずっと後になって、このからだの中に潜んでいたウイルスは死滅することなく、からだのどこかに住みついていることが多いといわれています。そして、ずっとあとになって、このからだの中に潜んでいたウイルスがふたたび活動すると、帯状疱疹という病気になるのです。

●水痘の経過

水痘という病気自体の経過をお話しましょう。

まず、発疹の出る前になにか症状があるかどうかということですが、子どもが罹った場合はたいていなんの症状もありません。まれに発熱がみられるくらいです。

しかし、成人が罹った場合は発疹が出る12日前に、発熱やだるさが起こることが多いのです。成人の場合はちょっと特別だということを心にとめておいてもらって、子どもの場合に話をもどしましょう。

体にできる水泡の数は250500個くらいだと、ある専門書に書かれています。このくらいたくさん出てくれれば確実に水痘と診断できますが、ほんの数個しか水疱ができない場合もあり、こんな場合は確実に水痘だというふうにはいいきれません。

熱はまったく出ない場合もありますが、38.5度前後の発熱が34日続くのが普通です

かゆみはとても強く、あまりのかゆさに眠りが妨げられるようなこともしばしばみられます。

さて、こどもが罹った場合、こんな平穏な経過で終わるのが大半ですが、まれに、“合併症”としてほかの病気を併発することもあります。いちばん多いのは水疱をかきこわしたりして「とびひ」になることです。

脳炎や脳症が起こることはまれ、小脳失調は何度みたことがあります。

子供が歩こうとするとよろけるのです。酔っ払ったときの千鳥足のようにあっちへふらふら、こっちへふらふらという感じになります。こういう状態はまわりの人に不安感をあたえますが、数日で自然に治ってしまうのが普通です。平衡感覚をつかさどっている小脳というところの調子が一時的におかしくなるのだといわれています。

そのほか、紫斑病のような血液の病気、関節炎、腎炎などが起こることもありますが、いずれもきわめてまれなことです。

ですから、健康な子供にとっては水痘はなんでもない病気といってよいのですが、白血病のような病気にかかっている子供にとっては、水痘は“おそるべき病気”なのです。たとえば、白血病の子供が水痘に罹った場合、「発疹が出てから一週間後まで40度から41度ぐらいの高熱が続き、発疹は体よりも手足に多く出る。さらに肝炎、脳炎、肺炎などを併発する」といった経過をとったりするのです。

白血球やがんに罹っている子供、免疫不全といった病気をもつ子供、免疫力を低下させるような薬をずっと飲んでいる子供などは、水痘から守られる必要がありますから、ワクチンの接種などすべきです。

●登園・登校をどうする?

水痘という病気はとても感染力の強い病気です。保育園や学校ではひとりの子供が水痘に罹ると、瞬く間にたくさんの子供が罹るということになりますし、三人キョウダイだと、一人が罹れば他の二人も次々に罹るというようなことはよくあります。

これは、たとえばおたふくかぜとくらべてみたりするとよくわかることで、おたふくかぜの場合、兄が罹っても弟にうつらないといったことが日常茶飯事です。つまり、おたふくかぜはうつりにくい感染症、水痘はうつりやすい感染症ということです。

そんな感染力の強い病気については、登園や登校を停止する措置をしてみてもむだと思われますが、水痘は学校伝染病に指定されていて、登校や登園が禁止されています。

日本では発疹が出始めてから発疹が全部かさぶたになるまでほぼ一週間休むというのが普通ですが、アメリカではちょっと事情が違います。『ルドルフの小児科学』という本には「子供達は、発疹が出始めてから五日間、登校を禁止されるのが普通だが、それより早く全部かさぶたになった場合はその時点で登校が許可される。しかし、こうした登校停止措置が水痘の感染拡大を防ぐのに役立つかどうかは証明されていない」

どうやら登園・登校を停止する医学的根拠はないようです。

ぼく個人の考えを言えば、水痘のような軽い病気は幼児期に自然感染しておくのが最良だと思います。保育園のような集団のなかで幼児期の何年かを過ごせば、たいていのこどもは水痘にかかります。

最近「子供時代、なるべく感染症に罹らないようにして、そのかわりに予防接種で免疫をつくる」という考え方が広まっていますが、「子供のうちにある程度、感染症に罹っておかないと強い免疫の力は育たないよ」と僕は思っています。自然にかかってできた免疫は「一生持つ」と断言してよい強力な免疫で、水痘一度罹ったら二度と罹ることはないと考えて良いのです。

●水痘のワクチン

ワクチンを打った場合、免疫のもつ期間がどのくらいかというと、アメリカの『レッドブック』という本には11年間は持つ」としか書かれていません。この『レッドブック』というのは。アメリカ小児学会が発酵している「子供の感染症についてのバイブル」といってよい本で、感染症についての情報は豊富なのですが、日本版はで匹敵するものは出ていません。さて、この『レッドブック』「日本の調査では水痘ワクチンの効果は20年間保たれると言われている」と書かれていますが、この根拠になっている資料は、詳しいことは不明です。アメリカでは11年しか効力の持続が保証されていないのに、日本では20年もつのはなぜかといったこともわかりません。

日本で出版されている予防接種関係の専門書を見ても、効果がどのくらいの期間もつのか記載されていません。水痘は成人になってから罹ると重症になることが多いので、ワクチンを打った場合、その効果が成人になるまでもってくれないと困るのですが、その保証はないのです。

また、水痘のワクチンを打った子供が水痘にかかってしまう率がかなり高いことも知られていますが、なぜそうなるか、またどのくらいの率で子供がかかるかといったことについてもよく分かっていません。信頼できるデーターがないのです。ですから、ぼくとしては、水痘のワクチンを打つべき対象は、ハイリスクといわれている人達だけで、健康な子供に対しては必要ないと思っています。

ハイリスクの人というのは、免疫の力が落ちている子供や、水痘にかかったことのない成人などです。白血病のような病気にかかっている子供、免疫抑制剤といった薬を病気の治療のために使っているような子供などは水痘にかかると生命に関わることがあります。ですから、こういう子供たちは水痘から守られる必要がある訳で、ワクチン接種の対象になります

紹介者からの一言

私は、このシリーズの小児科BOOKや母里啓子先生の「インフルエンザ・ワクチンを打たない」で、の資料、木村盛世先生の「ワクチン、タミフルは特効薬ではない」、等の資料を、豚インフルエンザで世間がパニックなっていた頃、分娩室に置いて、看護スタッフや医師たちの目にも止まってくれればいいなと思って置きました。でも、チーフの医師に、しこたま、注意されました。患者やスタッフを振り回すものではない、破って捨ててしまおうと思った、と。でも、これは厚生労働医系技官の方が書かれているし、読みもしないで、なんで叱るんだよ~。

マッ、タイミングが、良過ぎたのでしょう。これが世の中の愚かな人々の姿です。真実が隠されているのをわからず、世の中のパニックを起こして、効果があるのかどうかどうかわからないワクチンを、学びもしない医師たちが一緒になって、振り回されて、経済優先を唱えている方々たちを応援している姿なのです。

山田先生のお言葉に、私がもう一つ加えさせて下さい。生後6カ月までの赤ちゃんの体を守っているのは、お母さんが持っている免疫なのです。赤ちゃんは胎内でお母さんの免疫を頂きます。お母さんがワクチンを打ってしまえば、ワクチンの効果は既に切れています。赤ちゃんには免疫が届きません。生後6カ月までの赤ちゃんをスクスクト育てるためには、お母さんが色んな病気に自然罹ってくれる必要があります。ワクチンの免疫は長くても20年しか持ちません。お母さんが戦って得られた強い免疫でなければ赤ちゃんを守れないのです。そのことを考えて下さい。 
お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

《まこも枕》
お子様の頭痛に使用して見て下さい。
良く眠れるだけでなく、頭の病気にも効果があるようです。
詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
ご購入方法は、「一休み庵 042-395-6856」に御連絡下さい。
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