せき

「なぜ、せきは治りにくいのか」「治さなくてもいいせきもある」

MamaPapaの子供診断学

山田真著小児科BOOKから

PART.7せき

 

せき

「なぜ、せきは治りにくいのか」「治さなくてもいいせきもある」

せきが起こる原因は?

せきという症状はどんなときに起こるのか、その原因をあげてみます。

1.    ウイルス感染症

2.    細菌感染症およびその他の感染症

3.    気道を刺激する物質

4.    アレルギー性鼻炎および気管支喘息

5.    慢性閉塞性肺疾患および慢性気管支炎

6.    がん

7.    異物誤嚥

8.    心因性のせき

閉塞性気管支炎や肺がんは子供にはあまり起こらないので、ここでは省略します。最初に「こどもの場合、せきが長く続いても、重大な病気の可能性は少ない」ということを記憶しておいてよいでしょう。

大人の場合は「原因不明のせきが二週間続いたらレントゲンを撮っておく」というのが国際ルールのように、なっていますが、それは、そういう場合、肺がんとか肺結核とかの有無を確かめておかねばならないからです。

しかし、こどもの場合はほとんどが「アレルギー性気管支炎」とか「せきぜんそく」とか呼ぶのが適当な状態であって、長く続くし、薬も効きにくいけれど、結果的に重大な事態は引き起こさないというふうにいえるのです。

ウイルスによるかぜと呼ばれるものの多くは、せきという症状を起こします。しかし、この場合はせいぜい45日、長くても1週間くらいでおさまりますから、とくに問題にはなりません。

 

知っておきたい百日咳の症状

咳が長く出る病気のうちでもっとも特徴的なものは百日咳です。百日咳は予防接種の普及もあってずいぶん少なくなってはきましたが、それでもときどき出会うことがあります。百日咳は一歳未満の赤ちゃん、とくに六カ月未満の赤ちゃんがかかると、とても重くなることがあり、まれには生命にかかわることもあるので、どんな病気かを知っておいたほうがよいと思います。百日咳は、名前のとおり100日間ぐらいせきが続くこともないわけではありませんが、多くの場合は3週間から6週間ぐらいせきが続いて回復する病気です。最初に、カタル期という時期があります。「軽いせき、鼻水、目が赤くなる」といった程度です。こういう症状が12週間続きます。そして、次の痙咳期に入ります。痙咳というのは「痙攣性のせき」ということですが、はげしく咳き込むかたちのせきを、こう呼びます。

百日咳のせきこみはそうとうに激しいもので、スタッカ―型の咳とよばれることもあります。つまり、コンコンコンとずっと息を吐き出す呼気の状態で連続的にせきをするわけです。連続的に息を吐き出しますから、せきの発作の最後に一気に息を吸い込んで、そのときピューっと言う音が出ます。こういう発作が日中も夜間もくり返し起こるようになる、とくに夜多くなります。「そういうせきなら、うちの子なんか何度もしてるわ」という方もあるかもしれませんが、百日咳の場合の咳発作は、そんじょそこらにあるものとはちがうのです。たとえば、ある小児科の教科書には「患者は前屈の姿勢で、顔はチアノーゼ状となり、眼球突出、舌を口から出し、唾液や涙を流し、時にはおう吐なども伴う」こんなすごいせきは、ほとんどの方が見たことがないでしょう。しかし、こんなにひどいことにならない軽症の場合もあって、そんな時は百日咳という診断がつけにくいこともあります。こういう痙咳期は2週から4週でおさまり、次の回復期に入ります。すると、せきはおだやかなものが12週間続くこともあり、文字通り100日におよぶこともないわけではありません。

肺炎らしくないマイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は、肺炎という名はついているものの、比較的経過も穏やかで、なにもしなくても自然に治ってしまう例さえある“おそるるに足りない肺炎”といえます。

でも、肺炎の診断が下されると地獄の底に突き落とされた気分になる人もいますし、近所でマイコプラズマ肺炎がはやっているという噂を聞いてパニックに陥る人もいるので、ここでまず「肺炎と言っても最近は軽いものが多いので、病名だけで恐怖心をもたないで」とお願いしておきます。

さて、マイコプラズマ肺炎ですが、この病気は「しつこく長続きするせき」がほとんど唯一の症状というケースもあるのでここでとりあげたわけです。マイコプラズマ肺炎は、かつて「4年ごとに流行する。そして、その流行年はオリンピックの開かれる年に一致する」などといわれていましたが、最近はそういう周期性もなく、あちこちでときどき小さな流行がみられているようです。マイコプラズマというのは、原因になる微生物の名前で、このマイコプラズマは細菌とウイルスの中間といった性質をもっています。この微生物は人間の身体の中へ入り込んで、気管支炎、中耳炎、肺炎などさまざまな感染症を引き起こすことがありますが、実際には肺炎以外のかたちをとることが少ないので、もっぱら肺炎が問題になっています。

マイコプラズマ肺炎は、以前、原発性異型肺炎などと呼ばれたこともあります。これはまたおそろしげな名前ですが、じつは「肺炎らしくない肺炎」という意味でつけられた病名なのです。昔、ぼくが子どもだったころ、肺炎と言えば「悪寒と共に高熱が出て、激しい咳も出て、ぐったりしてしまう」という重病感の漂う病気でした。そして、抗生物質もない時代には、生死にかかわる病気でもありました。

この「こわい肺炎」は細菌によって起こるものであり、昔は肺炎と言えば細菌性肺炎がほとんどだったのです。

しかし、近年はこうした“肺炎らしい肺炎”は少なくなり、肺炎らしくない肺炎が増えてきました。どこが肺炎らしくないかというと、症状が軽いことが多いのです。

そういう肺炎を異型性肺炎とか無熱性肺炎とか呼ぶのですが、その中にはウイルス性肺炎マイコプラズマ肺炎だというわけです。

マイコプラズマ肺炎になりやすい年齢は5歳から30歳、とくに5歳から9歳ぐらいが多いのですが、最近は乳幼児にも増えてきているといわれます。症状としては、まずせきが100%の割合で起こります。発熱は95%くらいですから、これもほとんどの場合起こる訳ですが、38℃以下であることが多く、少なくとも半数はそのくらいの熱です。

 

しつこいせき

いよいよ「しつこいせき」についてお話しますが、とにかく、せきというものは難物なのです。『外来での子どもの診療』という最新版では、「しつこいせきに悩まされている子供の大半は見たところ元気そうである。もし、熱や呼吸回数の増加がなくて活動気で体重もちゃんと増えているようなときはたいしたことではないと考えてよい。しかし、しつこい咳はたいしたことではないと言っても親は納得してくれない。そこで“せきというものはからだの防御作用の1つで、気道に異物が入り込まないように外へ吐きだす働きをしているわけだから出るのはしかたのないことだ”と親に説明すればそれで理解してくれることが多い」と書かれていますが、本当でしょうか?この程度の説明であっさり安心してくれるようには思えません。お母さんやお父さんの心配は「これはぜんそくなのではないか」、「こんなに長いことせきをしていて、肺をいためることはないか」そのほかにもいろいろあるはずです。

●ぜんそくと「しつこいせき」の区別

ぜんそくというのは、せきが出る病気のことではなく「発作的に呼吸困難が起こる病気のこと」です。重症になるとずうーっと呼吸困難が続いてしまいますが、それほどでないうちは発作的に呼吸困難が起こる訳です。“発作的”というのはぜんぜんなんでもない状態だったのに、なにかきっかけにして、あるいは、とくにきっかけが見つからぬまま突然なんらかの症状が起こることを“発作”というわけです。

ぜんそくの場合は、気管支が狭くなり、たんも多くなるので、ゼーゼ―ヒューヒューと音がすることが多いのです。(この音は聴診器を当てないと聞こえないこともあります)。ほこりとか花粉とか特定の食べ物とか、あるいは走ったときなど、なんらかの誘因で突然ゼーゼ―いいはじめるわけです。

ぜんそくの場合のゼーゼ―ヒューヒューに似ているものに、赤ちゃんのゼロゼロゴロゴロがあります。赤ちゃんの場合、たんが多くなってのどにひかかっているとゼロゼロいうわけですが、これはからだにとってなんの影響もなく、本人は平気ですし、もちろん呼吸困難なんか起こってはいません。

このゼロゼロは薬をいろいろ使ってみてもとれないので、あちこちの病院に転々と連れて行かれている赤ちゃんもいますが、これはまったく無駄なことです。なにもしないでいいのです。もし、機嫌がわるくなって食欲が落ちたりしたら病院へ行く方がいいでしょうが、それほどのことはなく御機嫌で元気なら、ゼロゼロ言わせておいてよいということです。

●こどもの呼吸困難

さて、ぜんそくのほうにもどりましょう。まず、呼吸困難になると、からだを動かすのがつらいので動きが少なくなるわけです。呼吸の数が多く、肩で息をしている感じにもなります。少し重くなると、横になっているのがつらくて起き上がってしまったり、唇が紫色になったりします。苦しくてまったく動けないとか口もきけないとかいうのは、重症の呼吸困難ということになります。

こういう呼吸困難がたびたび起こり、気管支拡張の吸入などの処置をすれば劇的に回復するというような場合は喘息と診断していいでしょう。ただ、喘息の発作をおこしやすいかぜというものもあり、そういう場合はそのかぜに罹った時一回限りの喘息発作で、その後の人生で二度と発作を経験しないというようなこともあります。

また、最近は治療法がどんどん進歩して、喘息はけっして治りにくい病気ではなくなりましたから、ぜんそくと診断されただけで、おちこんでしまわないことです。

 

薬の使い方

「しつこいせき」のなかにも二種類あって、「夜間、とくに就寝前と早朝にせきこむけれど、昼間はほとんど出ない」という形がずっと続いている場合と、「一日中ひっきりなしに咳をしていて、そんな状態がもうかなり長いこと続いている」という場合です。

咳と言うものは、本来、夜から朝にかけて多く出るもので、とくに寝がけ、起きがけの短い時間といっても、こどもがかなりつらそうに咳き込んでいる場合、いちおうお薬を飲んでみてもいいでしょうが、三日ほど飲んで効かなかったら、それ以上長期に飲んでも、たいてい効きません。ですから、やはりほっておいたほうがよいように思われます。

気管支が非常に敏感になって、ちょっとしゃべりだそうとしても、少し深呼吸をした程度でもせきが誘発されてどんどん出てきてしまいます。ある種の風邪はこういう症状を引き起こすことがあり、また、風邪が治ってからもかなり長い間こんな状態が続くことがあります。

喘息の場合は気管支を広げるお薬がいろいろありますが、のどや気管支が敏感になり過ぎているという場合、よい薬がないのです。

副腎皮質ホルモンを使うときには

一日中咳き込んでいるというような咳喘息の場合、抗ヒスタミン剤を使ったり、副腎皮質ホルモンをほんの短い期間使ったりします。これはかなり効くことがありますが、副腎皮質ホルモンという名前を聞いただけで眉をひそめている方もあるでしょうね。たしかに副作用はいろいろあります。しかし、これは魔法の薬、奇跡の薬であって、ある種の病気はこれなしでは治療できません。副腎皮質ホルモンは本当に必要なときにできるだけ少なくつかうということが原則になります。よくなったらパッと止めることが肝心です。

 

管理者からの一言

我が娘は幼小児期の頃に喘息だったので、咳には非常に悩まされました。夜に布団を敷きはじめたら、急に発作がでて、病院にかけこんだり、田舎にお葬式に行ったら、お線香で急に発作が出て、入院したり、電車の中で、発作が起こった時には、一緒に連れて歩いていた2歳の子を無理に歩かせて、6歳の娘をおぶって帰って来たりしました。しかし、親よりも子供が一番辛かったようです。私が風邪を引いてコンコンした時に、子供が「お母さんかわいそう」と言うんです。なぜかなと思っていたら、咳をする人はみんな呼吸が苦しいのだと、自分の経験から思っていたからのようでした。空気を吸えないことは非常に辛いことです。咳の原因は本人の体質かもしれませんが、空気の汚れが一番悪いように思います。

お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

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お子様の頭痛に使用して見て下さい。
良く眠れるだけでなく、頭の病気にも効果があるようです。
詳しくは、このホームページに書いてありますので、御参照下さい。
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