自家中毒の誤診!?

自家中毒の誤診!?

MamaPapaの子供診断学

山田真著小児科BOOKから

PART.4 赤ちゃんが吐いた番外編

 

自家中毒

突然吐きはじめる病気としてわりによく知られているものに「自家中毒」があります。自家中毒は俗称で、専門家の間では「アセトン血性嘔吐症」なんていう難解な病名で呼ばれることがありますが、欧米の教科書には「サイクリック・ボーミティンング」という病名で載っています。これを邦訳すると「周期性嘔吐症」となりますが、これがいちばんよい病名だと思います。しかし、ここでは自家中毒と呼ぶことにします。

この「自家中毒」は、昔なつかしい病気といえます。どうして昔なつかしいのかは『今日の治療指針』(医学書院)という本には「自家中毒」ではなく、「周期性嘔吐症」という病名ででていますが、その項の最初に、「1歳半から10歳位までの小児に数回の嘔吐、全身倦怠、顔面蒼白、時に腹痛、頭痛を伴う症候群で、神経質な子供に多く、便秘、易刺激性を呈することがある。肉体的ならびに精神的なストレス、感冒、過食(下痢はしない)などが誘因となる。重症例ではコーヒー残渣様の吐血があるが、近年症例も少なく軽症化している」

この文章をかいているのは金沢医科大学小児科の四家正一郎教授ですが、「近年症例も少なく軽症化している」というのは多くの小児科医の実感であろうと思います。どうして減ったのでしょうか。

感染症なら栄枯盛衰があります。40年程昔はポリオや日本脳炎がはやっていました。赤痢、はしか、百日咳などもよくみました。しかしいま、これらの病気はほとんどなくなってしまったり、軽くなってとるに足らぬ病気と化してしまったりしています。

しかし一方で、40年ほど前には手足口病という新しい病気が登場し、最近ではエイズとかO157感染症とかが現れてきました。

そんなふうに感染症の世界では移り変わりがあるのですが、自家中毒のような病気が減ってくるのは不思議です。また、自家中毒には「かかりやすいこどものタイプ」というものがあって、そういうタイプのこどもは昔にくらべていまずっと増えているにもかかわらず、病気が減っているのですから、ますます不思議といわざるをえません。

 

●繰り返すことが特徴

自家中毒の特徴(中尾弘さんから参考)

1.      25歳の特定の小児に不規則な間隔で反復性に起こる

2.      頑固な嘔吐、ひどいときはコーヒー残渣様吐物

3.      ぐったり、元気なく、顔色が蒼い。しばしば腹痛を訴える。嗜眠状。

4.      急性循環不全(脈は弱く頻脈)

5.      呼気にアセトン臭(リンゴの腐ったようなにおい)

6.      発熱や下痢は一般に認められない。

嘔吐が著しい時は脱水症をきたす。

ここで、四家さんは「1歳半から10歳ぐらいのこども」といっていますが、中尾さんは「25歳」というふうに絞り込んでいます。ぼくの体験からいうと「28歳」くらいが多いかなと思っています。

誤診が増えている!?

わが子を「自家中毒」と診断されたお母さんはショックを受けることが多いようです。診断をしたお医者さんが「またこういうことを繰り返す可能性が大きいから、疲れさせないように気をつけてください」などと念を押すこともあって、そんなふうにいわれたらいよいよ不安になります。しかし、このお医者さんの言葉も不合理です。

そもそも、こどもを疲れさせないようにするなどということが、どうやったらできるのでしょう。こどもというものは「こんなことをすると疲れるからほどほどにしておこう」などと考えたりはしません。先のことなど考えず、楽しいときはめいっぱい楽しみ、からだを動かしたいときはめいっぱい動かしてしまうものです。疲れさせないように大人がしょっちゅう気をつけていることなど、不可能といっていいでしょう。

どうも医者という人達は、患者さんに対して無理な注文をすることが多いようです。医者自身が実行不可能なことを患者さんに求めたりするのです。

小児科医の場合は親に対して無理な注文をします。「風邪をひかせないように」と指示をする小児科医は多いようですが、子供を無菌室にでも閉じ込ないかぎり、かぜをひかせないなんて無理です。かぜをひいているこどもを長時間、外に出さないようにと指示している小児科医もいるようです。それもちょっと鼻水が出ているとか、咳をが出ているとかいう程度で外出禁止にしていたりして、これは実行不可能ではないかもしれないけれど、もし実行されたら子供は気の毒としかいいようがありません。なんだか話がそれたうえに、怒りだしてしまったり、話を正しい軌道にのせます

なにがいいたいかというと、最近は「自家中毒」と誤診されている例が少なくないようだということです。本物の自家中毒は少なくなり、若いお医者さんのなかには一度も見たことのない人が増えているのでしょう。そういうお医者さんが「突然吐きはじめてどんどん吐き、ぐったりしてしまうのは自家中毒」と教科書的に記憶し、自家中毒の診断をつけてしまうこともあろうと思います。

ついでに「尿を調べるとケトン体が陽性である」ということも覚えていて尿検査を実行し、ケトン体がでていることを確かめた場合は、自信をもって自家中毒と診断するでしょう。しかし、このケトン体というものは、自家中毒でなくても尿の中に出てくるので、これが出たからといって自家中毒と診断すると誤診の上塗りになってしまいます。

ここでケトン体について、あっさり説明しておきます。食事中の脂肪は身体の中で脂肪酸とグリセリンに分解され、その脂肪酸がいざというときのために備蓄されています。脱水状態になったときなど、この脂肪酸が分解され、エネルギーとして利用されるわけです。分解途中の産物を総称してケトン体とかアセトン体というのですが、脱水状態のとき、このケトン体が血液の中に増えて尿にもあふれ出てくるというわけです。血中のケトン体が増えると、吐く息が甘ったるい臭いがします。これをケトン臭とかアセトン臭とかいいます。あまりよくわからない話かもしれませんが、わからなくても日常生活をしていくうえでは支障がありません

ケトン体は、自家中毒でなくほかの原因で吐きつづけているときでも尿の中へ出てくるわけですから、尿の中のケトン体が陽性でも、自家中毒と診断する決め手にはならないのです。

そういうわけで、最近、自家中毒と診断されている例の中には誤診と思われるものが多いということを、あらためて指摘しておきます。

 

管理者からの一言

子供が下痢や嘔吐で病院に連れて行ったら、自家中毒と言われました、と、私もよく耳にします。でも、その子供は数日で元気になっています。きっと、これも誤診なのですね。

わが娘が喘息の時も若い医者に無理なことを言われました。喘息ノートというものを毎日書かせるし、きちんと薬を飲ませないと怒るし、小さい子供に薬を飲ませるのが、どんなに苦労なことか分からないでしょう。私があまりにもいい加減な母親だと思われたのか、その若い医者は、我が家まで押し掛けてきました。そして、シーツが汚れているとか、畳の部屋ではなく、フローリングの姉の部屋と交換した方が良い、とか、ソファーのカバーを替えて、押し入れの中にホコリガあるとか、さんざんでした。もう、絶対に入院させるもんか、と思って、毎日布団を干して、朝と晩には掃除機をかけて、気チガイになったような気持ちでした。本当に医者の言動には困ったものがあります。

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リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
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