ウイルスにも細菌にも関係のない嘔吐・下痢について

ウイルスにも細菌にも関係のない嘔吐・下痢について

MamaPapaの子供診断学

山田真著小児科BOOKから

PART.4 赤ちゃんが吐いた

 

ウイルスにも細菌にも関係のない嘔吐・下痢について

赤ちゃんの嘔吐

新生児の時期にはいろいろな先天性の原因による嘔吐があり、それらを素人が見分けようとするのは無理でもあり無茶でもあるので、ここでは生まれて三週間目ぐらいからあとの嘔吐をとりあげます。

●幽門狭窄?

生後3週間目からみられる「吐く病気」で知っておいてほしいのは「幽門狭窄」ですが、この病気はけっして多い病気ではなく、ぼくの四十年にわたる小児科医の歴史のなかで出会ったのは、10人以下です。ですから、「赤ちゃんが吐いた!幽門狭窄では?」と大騒ぎすることのないように、冷静に判断してくださいね。

最初に「赤ちゃんはよく吐くものだ」ということを知っておいてください。イギリスの有名な小児科医・イリングワースハ、著書の中でつぎのようにいいます。「すべてのこどもがときには吐くものであるが、ほかのこどもにくらべてとくに吐きやすいこどももいる。ほとんどすべての正常乳児も食後いくらかミルクをもどしてしまう。口の中へわき出るようなものか、胃内のガスのげっぷとともに食物を噴き出すように吐いてしまうのである」〝吐きやすい“こどもはいます。ほんとうに“いやになるほど吐く子ども”もいるのです。こういう“ただ吐きやすいこども”なのか、なにか病気があって、そのために吐いているのかということを見分けるのが大切になります。

●赤ちゃんがよく吐くわけ

赤ちゃんが病気でもないのに吐くのはどんなときかということを話しておいて、それから幽門狭窄を解説しましょう。

赤ちゃんが病気でもないのに吐く第一の原因は、胃の中にガスがたまってしまうことです。

どうしてガスがたまるかというと空気を飲みこんでしまうからなのですが、それはたとえば、哺乳瓶の乳首の穴が小さ過ぎるということで起こります。乳首が小さくてミルクがでてこないので赤ちゃんは一生懸命吸いますが、それでも飲むのに時間がかかります。そうすると、どうしても空気を吸い込んでしまうのです。哺乳に30分以上もかかるときは、乳首の穴の大きなものととりかえてみてください。母乳の場合、お母さんのおっぱいがはっていて母乳がいきおいよく出る時、赤ちゃんはそれをがんばって飲もうとして空気を吸い込んでしまいます。こんなときにも吐くことがあります。

それ以外には、なぜ吐くのか、その原因が見つからないことが多いのですが、牛乳アレルギーによる場合がまれにあります。

牛乳アレルギーというと、湿疹ができるとか下痢になるとかそんな症状を思い浮かべるでしょうが、便秘や夜泣き、そして、よく吐くなどといったことが牛乳アレルギーのせいであることもあるのです。「牛乳を原料としたミルクを止めて大豆を原料にしたミルク(ボンラクト・アイクレオなどの製品があります)に替えてみたら?」とすすめたら、吐かなくなった赤ちゃんを何人もみたことがあります。

 

噴水のようにビューッ

幽門狭窄や重い病気を見分けるには

ではいよいよ幽門狭窄のお話です。幽門狭窄は正確にいうと「肥厚性幽門狭窄症」なのですが、まず、幽門というのは胃の出口の部分のことです(入口のほうは噴門と呼ばれます)。幽門の部分には筋肉があって、それが伸び縮みして食物を小腸のほうへ送り出すのですが、その筋肉がふくれあがって食物の通り道を狭くしている状態を(肥厚性)幽門狭窄(症)と呼びます。

どんな症状かといいますと、生後、3週間から6週間の間に吐きはじめます。お乳を飲んでいるあいだ、あるいは飲み終わってすぐに噴水のようにビューッと吐きます。最初の日は1度だけ吐いて、翌日には23度吐くということもあれば、1度吐いたらその後、お乳を飲むたびに吐くようになることもあります。いずれにしろ、23日のうちに赤ちゃんはお乳を飲むたびに吐くようになることが多いのです。吐いたあとは、おなかがすくようですぐ飲みたがります。

幽門狭窄となんでもない嘔吐を見分けるには、体重が増えているなら心配なく、体重がへっていくようだったら病院へ連れていってみましょう。

このほか、赤ちゃんが急に吐くとき、腸重積鼠径ヘルニアのかんとん(出っぱなしになった状態)、中耳炎などの場合もありますが、これらの場合、赤ちゃんはとっても不機嫌で苦しそうに泣いたりしますから、「ただごとでない」ことがわかるものです。ただごとでないと思ったら、すぐ病院へ行きましょう。

 

幼い子が吐いた。

●頭を打って心配なとき

次は幼児の嘔吐についてお話しします。

幼児が急に吐きはじめたとき、圧倒的に多いのはウイルス性の胃腸炎ですが、それ以外にも考えておかなければならないものがあります。

まず、絶対に忘れてはならないのは、24時間以内に頭を強く打っていないかということです。「頭をぶつけたあと、吐いたら重大」と思っている人は多いでしょうが、実際には「吐いた」という事実ではなく、「いつ吐いたか」ということが問題なのです。頭をぶつけた直後に吐くのはたいてい「ぶつけたショック」によるものですから心配いりません。ぶつけてからい1時間以内に吐いたというのもまず大丈夫です。23時間たってから吐き、その後続けて吐いたという場合、脳内に出血していて、その血のかたまりがかなり大きくなり、脳を圧迫して吐いたのだと考えるべきです。すぐ脳外科のある病院に行きましょう。

●虫垂炎や腸重積の場合

さて、冬に多いのですが、診療室に吐きつづけているこどもが次々とやってくる日があります。これはたいていウイルス性の胃腸炎の流行によって起こった事態ですから、ついどの子もウイルス性の胃腸炎と簡単に診断してしまいがちです。しかし、なかには急性虫垂炎や腸重積の子どもがまじっていることもあります。そこら辺を見分ける、参考になるかもしれないことを言っておけば、ウイルス性の胃腸炎の場合は、それまで元気だった子どもが晴天のへきれきのごとく突然に吐きだすことが多いのに対し、虫垂炎や腸重積の場合は、おなかが痛いなどといってぐずぐずしていたり、食欲が落ちていたりといった症状がしばらく続いた後で吐くことが多いのです。2時間以上にわたってかなりつらそうに腹痛を訴えていた子どもがはきはじめたら、いそいで病院へ行くべきだと思います。

 

子どもが食べたがらないとき

子どもの食欲が落ちると心配になるというお母さんお父さんはおおいでしょう。食欲のあるなしが、病気の重さと深い関係があると思っている人が多いのですね。また、かぜをひいたときなどに食べる量が減ると、栄養状態に影響して病気の回復が遅くなると思っている人も少なくないようです。でも、「食欲が落ちているからといっても、直ぐに心配しなくてよい」ということを、これから少々丁寧にお話してみます。

子どもが食べたがらない、あるいは、おっぱいやミルクを飲みたがらないというとき、それにはいろいろな理由がありますが、大きく二つに分けられます。

一つは「食べたり飲んだりしたいのだけれど、食べたり飲んだりすると痛いので飲食を避ける」という場合。もう1つは「食べたり飲んだりする気がしない」という場合です。どちらも「あまり飲んだり食べたりしない」という点では同じですが、対応のしかたはそれぞれ違いますから、どちらなのかを見きわめることは大事です。

●口の中やのどが痛いとき

まず最初の「飲んだり食べたりすると痛い」という場合は、口のなかあるいは、のどなどになんらかの変化が起こっていることが考えられます。

例えば、口内炎ができているようなときは、そこに食べ物が当たるとヒリヒリ痛むので、食べ始めたと思ったらすぐ止めて、あとは食べ物のほうに見向きもしないといったことが起こります。幼児ですと、食べた時に口やのどが痛かったという経験をすると、それを覚えて、次からは食べないようにするといったことも見受けられます。子どもなりに学習するものですね。こんな場合は、食べ物を見ただけでいやいやと首を横に振ったりします。

口やのどが痛いという場合、どんな病気が考えられるのでようか。まず口内炎がありますよね。口内炎にはいろいろな種類がありますが、その多くは原因が不明です。口の中にたくさん口内炎ができる場合は、ウイルスによる病気が多いのですが、12ヵ所できる場合、とくにそれが何度もくり返す場合は、再発性アフタ性口内炎と呼ばれ、原因が不明なことが普通です。

ではまず、口内炎がたくさんできる病気をあげて。みましょう。

まず、単純ヘルパスウイルスに初めて感染した時に起こる歯肉口内炎疱疹性歯肉口内炎とも呼ばれます)があります。単純ヘルペスウイルスにはⅠ型とⅡ型がありますが、乳幼児期にこのウイルスに初めて感染したこどものうち、少数の子どもがこの病気になります(大半のこどもは、感染しても発病せずに、そのまま免疫ができます)。この病気の場合、口内炎は口唇や歯肉、口の中の比較的前方(入口に近い部分)にたくさんできます。歯肉は赤くはれ上がり、歯磨きをしたりすると簡単に出血します。「歯肉から血が出るときは白血病のような血液の病気のことがある」という知識をもっている人はびっくり仰天しますが、これは単純ヘルペスウイルスが原因ですから心配することはありません。高熱が出て34日続くことが多く、口のまわりはグチャグチャ、ゴワゴワという感じになって、口を開けるのも大変になります。そうとう悲惨な状態ですが、一週間ほどで自然によくなります。

次に、手足口病があります。手足口病はその名の通り、手の平や足の裏、そして口の中にブツブツができます。軽い病気ですが、たくさんの口内炎ができると食べるのをいやがることもあります。水痘(水ぼうそう)でも口の中に水泡ができ、そのためにあまり食べなくなることがあります。

水痘や手足口病のときに口内炎ができる場所は、ほっぺたの裏側とか舌の先のほうですが、口の奥のほう、丁度のどちんこの上のあたりに口内炎がならんでできるのはヘルプアンギ―ナです。ヘルパンギ―ナは夏の代表的なかぜといってよいもので、高熱がでるのがふつうです。

ここにあげた、歯肉口内炎、手足口病、水痘、ヘルパンギ―ナ―は、すべてウイルスによる鷲口瘡という病気がみられることがあります

最初、ほっぺたの内側に、白あるいは乳白色の点のようなものがみられます。ミルクのかすがくっついたような感じです。この程度で自然に治ってしまうことが多いのですが、ときにはほっぺたの内側の広い範囲が真っ白な苔におおわれたようになり、舌も白い苔がべったりくっついた感じになることもあります。こうなると、おっぱいの飲みが悪くなることもあり、そんな場合はカンジダをやっつける薬を赤ちゃんに飲ませることもあります。

次に、口内炎が12個できる場合ですが、その原因としては、次のようなものが考えられると、小児科の教科書に書かれています。「外傷、精神的ストレス、食物や薬に対するアレルギー、鉄分の欠乏、ビタミンの欠乏」こんなふうに、いろいろあると考えられているのです。外傷というのは、うっかりほっぺたの裏側を噛んでしまったというようなことで、こういうことはときどきありますね。しかし、それ以外の原因については「これが原因で口内炎ができた」とはっきり言えるような場合は少なく、たいていは原因がわかりません。口内炎をしょっちゅうくり返している人についても、どこかに“欠陥”があって口内炎ができるのかどうかはわかっていないのです。

●胃腸炎や感染症にかかったとき

大人の場合、極端に食欲が落ちて「食べるのがめんどう」さらに「食べるのは苦行」というふうになってしまうのは、うつ状態のような精神状態になったときがほとんどで、そのほかには急性胃腸炎や急性肝炎で短期間にみられるくらいです。かぜでも一時的に食欲が落ちることはあります。

子どもの場合、うつ状態は少なく、食欲が落ちることはめったにありません。食欲が落ちるのはノロウイルスによる胃腸炎のときや、高熱のでる感染症にかかったときなどがほとんどです。食欲が落ちるのは、脳が「いまはなるべくからだにラクをさせるときだから、胃腸も休ませてほしい」と命令しているためで、食欲はおさえられているのだと考えましょう。こんなときは無理に食べさせないことで、小食にしておいたほうが病気の治りは早いはずです。

 

管理者からの一言

我が子が具合が悪くなれば、とても心配です。冷静に自己判断ができないでしょう。お医者さんに診てもらえばお母さんは安心するでしょう。しかし、大病院にいけば、採血、レントゲン、CTMRIとかの検査をし、点滴や注射を始めます。個人病院へ行けば、のどや腹を診て薬を出すだけです。お母さんは安心するでしょうが、お子様にとってはハタ迷惑です。病院へ行くよりも、お母さんがしっかりと知識を持ち、お子様に必要の無い検査や薬はできるだけ避けて欲しいと思います。

 

お問い合わせ
リンパマッサージはNPO法人日本メディカルリンパ協会の指導課を卒業しました。(現在は理事長が亡くなり廃校しましたが、現在はリンパ専門サロンとスクール名を変更して、継続しております。http://www.lymph-alice.com/)。
リンパマッサージのオイルは、ひまし油にグリセリンを半々に薄めて使用しています。ひまし油は安定、酸化しにくい油です。ひまし油はエジプト時代では薬にも使われていたようです。リシノレイン酸という脂肪酸が90%含まれていて、プロスタグランジン受容体に結合、皮膚の賦活作用、鎮痛作用、抗感染症などの様々な効能がしられています。酸化しやすいといわれるリノール酸の含有率は5%です、これは、乳幼児によく使用されているホホバオイルと同等の量です。(科学ニュースの森)。更にラベンダーアングスティフォリアとリトセアの精油で化粧水を作成して使用しています。(日本メディカルアロマ協会のアロマ療法http://www.jmaa-aroma.com/)乳幼児にはラベンダーアングスティフォリアとナチュラルモイストジェルを使用します。
ひまし油は日本薬局方を合格の油を使用しています。

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